仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

アジを買ったのに、レシートに記入されていない、アジの値段をレジの人が打ち忘れている。・・・というときにどうするか。

2021年01月18日 | 修養
 昨日、家人と夕食の材料を買い出しに行った。

 いい鯖があったので、4本買って3枚におろしてもらった。(シメサバを作るのも食べるのも大好きなので)

 隣には、まるまると太ったアジ380円があったので、それも購入。

 脂がのっていそうなので、きっと刺身にしたらおいしいだろう。

 他にも、白菜、椎茸、肉、ネギなどの鍋の材料を買ってレジに向かった。

 支払いを済ませ、家人は食材を買い物袋へ投入。

 私は、レシートのチェック。



 そこで、重大なことに気づいた。

 アジ(380円)の表記がないのである。

 3回見直したけれども、無い。

 つまり、アジの値段分を自分は払っていないことになる。

 レジうちのお姉さんに「アジの値段が入っていないのではないですか?」と、言おうとしたけれども、現物のアジは、すでに買い物袋の底にある。

 効率重視の家人は、てきぱきと食材を買い物袋に詰め続けている。

 普段ならば、すぐにレジのお姉さんに言うのだけれども、すべての食材を取り除いて、アジを買い物袋の底から取り出さなければならない。

 そこまでしてお姉さんに言うのは面倒くさい。

 しかも、ミスはこちらではなく、お姉さんがしたミスなのだし。



 ここで考えること3秒。


 私の心の中の悪魔と天使が戦った。

 結局勝ったのは、天使。

 決め手になったのは、天使のささやいた一言

 「このまま帰ってアジの刺身を食べても、おいしくないでしょ。」

 そうなのだ。

 おいしく食べるには、やはりきちんと対価を支払わないといけない。

 後ろめたい気持ちで食べるアジはおいしくないだろう。

 お酒もまずくなる。

 


 ということで、買い物袋の底からアジを取り出し、レシートも見せて、レジのお姉さんに納得してもらった。

 「すみません、申し訳ないです。」というお姉さん。

 そのお姉さんに、アジの代金380円(+消費税)を支払い、再び買い物袋に詰めていった。



 その夜食べたアジの刺身は、もちろんおいしかった。






 この話、いつか道徳の授業で話せないかなあ。

 「正直」をテーマにしたの授業の終末なら使えそうな気がする。

コメント
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