仕事の道楽化

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授業研究会での心がけ・・・その1 口火を切る

2018年10月29日 | 授業づくり
 学校では、「研究公開」が行われる。

 「研究公開」では、「研究授業」と言って、授業を観る時間があり、その後は、「授業研究会」(「事後研」とも言う。)が行われる。

 この授業研究会では、質疑応答と協議の時間に、重苦しい時間が流れるときがある。

 ただし、誰かが勇気を出して口火を切れば、場がほぐれ、発言は結構続くものである。

 発言がない重苦しい時間が流れると、特に司会者は苦痛である。


 そこで、自分は、少しでも授業研究会を盛り上げるために、必ず口火を切ることにしている。

 この口火は、小難しい内容ではだめである。かえって場の空気が重くなる。

 誰でも分かる内容だと、次の発言がしやすくなる。


 先日は、次のような質問をした。

 「先ほど、授業者の先生が『学習内容を詰め込みすぎたので、削った方がよかった』と言われましたね。どの学習内容も重要だったとは思うのですが、授業を終えた今、どの内容を削ったらよいと思われますか」

 授業研究会に参加している人たちに誰でも分かる質問である。(自分でも代案を持った上で質問するようにしている)

 
 この後、質問や意見が続出した。発言が途切れたら言おうと思っていた内容も、言わずにすんだほどである。

 他の先生方から、貴重な意見をたくさんもらえた。

 例えば、「多面的・多角的な考えをさせると、研究主題にはありますが、多面的と多角的の違いは本字の授業言うと何ですか?」と言う質問。

 自分ではよく考えたことがなかっただけに、勉強になった。

 
 口火を切るだけで、授業研究会は、ほぼ確実に盛り上がる。 
 
 
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おもしろかった「横浜みなとみらい署暴対係シリーズ」

2018年10月27日 | 本と雑誌
 先日読んだ「逆風の街」の続編シリーズ(横浜みなとみらい署暴対係シリーズ)を全部読み終えた。



 おもしろかった。

 ヘロインの流入を阻止するために捜査をする「禁断

 6つの短編からなる「防波堤

 誤認逮捕された顔なじみのやくざの無実を信じ、真犯人を追う「臥龍」と続く。

 どれも登場人物の描き方がうまい。

 登場人物の中で、特に気になる人がいる。

 この人で1冊書いてもらえないかなあと願っている登場人物がいる。

 それは、見た目優男で、普通の公務員のおじさんのようだけど武道の達人の部下である倉持忠(くらもちただし)主任である。

 この人が出てくる場面は、たいてい戦う場面である。

 例えば、こんな描写になっている。

 「そのとき、暴れる五人のうちの一人が派手に宙を舞った。店の床に倒れたその男のすぐ後ろに立っているのは、暴力団対策係の倉持忠だ。
 
 倉持は、さらにもう一人の暴漢の襟首を後ろから摑み、引き倒した。仰向けに倒れた相手の首を靴で踏みつける。相手は身動きがとれなくなった。

 倉持は、ひょろりとした頼りない見かけをしているが、実は合気柔術の達人で、逮捕術にかけては署内一の腕前なのだ。」


 「臥龍」13ページ

 倉持忠主任が出てくる場面は、いつもわくわくする。もっと活躍するところを読みたい。
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面白かった「孤拳伝」

2018年10月22日 | 本と雑誌



 面白かった。

 孤拳伝 1巻から5巻まで一気読みだった。

 空手家でもある著者の今野敏氏が「この作品は、私の武道人生においての一里塚です。」と言っているのも分かる。

 武術とは何か、強さとは何か、そして師匠と弟子の在り方はどうあるべきかが書かれている。

 登場人物が武道や戦いについて語るとき、今野氏の考えを聞いているような気になる。

 もちろん、格闘場面も多い。リアルでドキドキするような描写になっている。

 主人公が成長していく話でもあるので、大河ドラマを見ているような気にもなる。

 特に格闘技が好きな人にはおすすめの本である。

 自分は、柔道経験者だが、空手の型である「ナイファンチ」を学びたくなってきた。

 





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読書の秋におすすめの本「逆風の街」

2018年10月09日 | 本と雑誌
 旅先で、読む本がなくなったので、コンビニで面白そうな本を探した。

 たまたま選んだのが、今野敏氏の「逆風の街」だった。


 おもしろかった。横浜の刑事さんが、悪い奴(主に暴力団)を懲らしめる話である。

 なんと言っても、登場人物が面白い。登場人物の面白さだけで、この話の半分以上は成立しているような気がする。

 
 親を殺されたため、暴力団を敵視し、恐れられているが、「ハマの用心棒」と言われるのが大嫌いな主人公の刑事

 その相棒でラテン系の刑事

 やくざのような部下

 見た目優男で、普通の公務員のおじさんのようだけど武道の達人の部下

 やる気なさそうでぶっきらぼうだけど、パソコンの達人



 そのほかにも、昔気質で親分一人、子分一人のやくざ


 等々、出てくる登場人物が魅力的である。


 話の方は、勧善懲悪というか、読み終えた後にすっきりするような話なので、スカッとしたい自分にはぴったりである。
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