生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

復活 研削盤 5  ***指センサー***

2006年10月17日 | Weblog

一通り使えるようになった円筒研削盤ですが、ひとつだけ気に入らない点が。
砥石台の起動ボタンを押したときに、一瞬鳴くVベルトのスリップ音。しかし、わかっていても心臓に悪い。まるで目の前で、車がホイールスピンしているかのような高周波のノイズが実習室に響き渡る。あきらかに滑っている。ならば、ベルトの張りを強くしてやれば。でも、やりすぎると流体軸受け部に、重大な損傷が。ここは、この機械のキモの部分である。マニュアルを見れば、ベルトの張力について記述がある。

でもそれを正確に測定する道具がない。でやったのが、はかりと人差し指センサー。まず、何度も指定加重分(5㎏)押し込み、その感覚を指に教え込む。(ティーチングである。しかし5㌔は、けっこう重い。指が反り返ってしまう。)

その感触を忘れないうち、すばやく、ベルトの中央部を同じ感覚で押し込む。究極のハイテクである。

このようにして調整後、期待と不安の中、そっと起動ボタンを押してみる。・・・静かだ。きわめて静かだ。指センサーの勝利だ。
かくして、無事ベルトは泣き止んだのでありました。
とりあえず、一件落着!!!