生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

5Sについて(続編4)

2005年10月03日 | 2005
清掃の事例

清掃は掃除をすることですが、現場では便所掃除からはじめます。

便所掃除をするときに、バケツ一杯の水で、出来るだけ、素手で便器を拭きます。
きたないとか、ばい菌が手にはいるという意見がありますが、素手で汚れを感じ取るという、皮膚感覚を磨くことが、製造の現場では重要になります。

学校の生徒には、まだ実施させていませんが、以前指導していた、工場では実施
させていました。

素手で清掃をすると、細かい汚れが気になります、また物に対する距離感が変わります。

清掃の基本の中で、清掃をする人と清掃する機械や道具との距離関係が大きな意味を持ちます。

汚れた状態は感じる人の日常での生活や、感覚に負うところが大きく、目で見るだけでは、一般的な清掃のレベルでの評価となり、「きれいになっているね」という判断しか下せません。

そのために、コンビニの「セブンイレブン」などでは、アルバイトの店員に、お店の床を拭いてもらうときに、「自分の顔が床に映りこむまで」ワックスをかけて下さいと指示します。

こうした指示も、清掃する人と床との距離をきちんと確かめる、一つの方法です、距離を短くすることで、物を大切にして、かわいがる事につながって行きます。

こうした実践が、企業の組織風土として定着することで、結果的には企業の競争体質まで強化させて行くことになります。

BY(SASAKI)