トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今季お初のマ・ム・シ!

2019-09-04 | 小父のお隣さん
 棚田部のオーバーフローを改修するため落ち込み部の洗掘防止のために据えてあった木材を取り除いた途端「ウヒャッ!」と思わずにはおれなかった。
 一目でマムシと分かる塊があったのだ。今までの記憶の中のマムシのように体色がぼやけ黒ずんだ感じではなく白黒はっきりと付けた体色だ。何となく美しさも感じてしまったのだが、マムシがいては改修に着手出来ない。

 押さえる棒など無かったから刈り払いに持ってきた造林鎌でチョンチョンとしてみたが逃げない。まるで「蛇ンばる蛇ん」、いいえ「頑張る蛇ん!」ではないか。
 鎌の先で引っ掛けて外そうとしても固くとぐろを巻いていて掛らない。しょうがないので塊のまま転がし遠ざけようと試みているうちにようやく動き出した。ところがスタコラニョロニョロどころか仕切りの厚板と堤との隙間に潜ってしまった。こうなると堤を崩すしかない。

 それでは今後の強度を弱める事になるから次善の策で潜り込んだカ所に土塊を踏み込んだ。これでとりあえずは安心なのであった。その後マムシはどうなったか知る由もないけれど、住処にしていた木材の下は快適だったと思われる。
 暗闇で湿気が保たれているし床は基盤層の粘土で、洗われて清潔だ。隙間にはカエルやイモリが忍び込んでくるだろうし、身体を伸ばせば水域の草むらだ。食住同穴のマイホームを奪われ難民、いいえ難蛇となったくだんのマムシ君、「なんじゃ、これ!」と「ああ無常」と嘆いているかもしれん。ナンマイジャ難舞蛇・・・合掌。

                          

種水、種泥を入れて濁りを抑えたい・・・

2019-09-04 | 水辺環境の保全
 池の水を全部抜き、底土の大部分を浚い洗浄してから湛水した。濁りが続き二枚貝の死滅にかかわっていたと判断した結果である。
 魚溜りに残した底土砂泥は泥が抜けるほど洗浄はせず、湛水しても濁りは収まらなかった。水道水をカルキ抜きした水では有用な微生物が存在している訳でも無く、そのためフイールドの泥水池から表層泥土と水を採取し池に投入した。いわゆる「種水・種泥」なのだが効果は目に見える訳では無い。

 一昼夜経過しても濁りが沈澱している気配もなく、新たに投入した表層泥土かもしれないと思いつつも「泥水池の水は濁っていない」のに期待するだけの、まあ能無しでしかない。しかし「犬も歩けば棒に当たる」の諺の如く気が付いた事がある。
 それは「稚魚を失わないために循環式濾過を止めた」事についてで、既に浮き上げ水槽で稚魚の発生を待つ手立てをしているし、池の中の「生簀」の稚魚は池内に脱出できない構造に囲われている。そんな環境でウオータークリーナーを使わない選択は「無用」なのだった。
 稚魚がウオータークリーナーの濾過槽に吸い込まれる心配のない環境では貝のエラを覆う濁りを取り去る方が理に適っている。

 そう、てなもんや三度笠で急遽ウオータークリーナーを配置した。濾過能力から数日必要だろうが曝気式だけとは異なり濾過とさらなる酸素供給、水の流れが加わったから二枚貝にとっての環境は改善されたはずだ。そう思いたいのだが返す返すも大半を失った痛手は大きい。