トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「猪ハム」もどきである…

2016-10-22 | 何よりの楽しみ
 すぐ上の兄から猪の太腿1本を貰った。骨を外した重量は3.5㎏あり、1kgはフイールドで植物や鳥の事を教えて頂くH氏に分けた。残りは「ハム」にして食べようと決めたのだが、レシピは色々と有ったものの、自分なりにやってみた。ご馳走として提供する物でもないし、爺我自賛の手前味噌で構わないからである。「猪ハム」を見続けていたら「猪八戒」に見えてきた。老眼乱視だからしょうがないね・・・。

 1  肉重量3.5㎏ ➡  2  漬け込み7日、毎日揉んで裏返し
 大腿骨は切断しスープをとった。骨からこそぎ取った肉は固めだったので、通常の漬け込み材に味噌と乾燥糀、清酒を加えて漬ける。結果は食べるまで分からない。

 3  塩抜き3時間  ➡  4  75°で2時間
 塩抜き後の味見は美味間違いなしの印象、口の中に香りが溢れる。ハムのレシピでは燻煙後に茹でるとなっていたが「もどき」なので無視。湯温と肉中心部温を常時計測しながら加熱。ハムとチャーシューの間のような加工か…。店にネット無し、自宅に晒無しだったから肌着を裂いて包んだ。

 5  温乾30分  ➡ 6  燻煙150分
 一晩、冷蔵庫内で乾燥させ燻煙開始のセットを終えた時点で、温度計は台所、桜のチップは所在不明になっていた。燻煙は中止も考えたが肉の中央部必要加熱温度は前夜に確認している。燻煙温度が低くても問題ないだろうとスタートした。桜のチップは不明だったが、山桜の鉋屑を保存しておいたから利用した。温度計がないから庫内温度が分からない。結果として熱燻になったと思われるが「もどき」だから「まっ、いいか」。冷蔵庫での熟成があるから味見は翌朝…。

 7  熟成終わり  ➡   8  これでも小生的グルメの範疇
 一晩の冷蔵庫内熟成を終え早朝にカットしてみた。中心部まで火は通っていたものの、やはり過熱しすぎがアリアリで塩抜き後の美味しさは無し、まさしく「もどき」となっていた。大腿部は脂肪が少ないから肉の旨みは劣るのは仕方がないので、食べるときにマヨネーズをつけてみたのだが、ここはやはり胡椒とマスタードがベストだったか…。2.5キログラムの重量のうち、小生の手元には500グラムだけ残し、残りは普段、野菜などをいただく会友3人におすそ分けする。

 もてなす事ができないから、わが身を火に飛び込ませ「おもてなし」したウサギの真似など小生には無理で、猪に代わってもらった。生きるためとはいえ、山野で畜生道の限りを尽くし成敗された猪だが、これで生まれ変われるだろう。
 おん あみりた ていせい からうん、おん あみりた ていせい からうん、おん あみりた ていせい からうん

今日のトンボ「にじり寄るは早鐘の如し」

2016-10-22 | 小父のお隣さん
 帰宅前に日差しが快適だから泥水地に立ち寄った。その甲斐あって小生的には珍種のミヤマアカネに出会った。「翅の縁紋あたりにかけて褐色帯がある」のが小生の寄る辺だから軽薄と言えば軽薄である。秋の午後の日差しを受け竹杭の上で動かない。赤い体色、赤い縁紋を眺めていると「秋だなあ」の感が滲みだしてきた。

 少年期の愛唱歌、かのフォスターの名曲「老犬トレイ」だったか「この世の春、早やも過ぎて、黄昏る頃となれば…」なんてフレーズも出てきて、季節は秋だが人生も秋になってしまったのは間違いない現実である。ここで「しまった」なんて思っても「後悔先に立たず」なのだ。
 まあ、感傷は横に置いといて、「アカトンボ、赤い縁紋、翅の褐色帯」と三点セットが揃えば間違いなく小生のお気に入りなのである。名前はどうでも良い。このトンボ、普通にいる種なのだろうが何時も見られるという訳でもなく、いわば遠距離恋愛の相手に近いか…。
 
          マユタテとツーショット      にじり寄りはドキドキする