「開運!なんでも鑑定団」じじいが掛軸とか古い壺とか持ってきて、鑑定値に一喜一憂している。
時には解体した蔵や屋根裏から国宝級の逸品が出てきたりして、もう大騒ぎ。
そんな中、いわゆる「おたく」の一期生とも言える世代の方々がじじいになってきている。
そうなると気になってくるのが「相続」。「相棒」ではない。
今の骨董品よりも鑑定困難な遺品に、遺族は困り果てるのではないのでしょうか?
「祖父が残した日本テレビ動画時代のドラえもんのセル画100枚」
「父が大切にしていた、あぶ刑事で実際に使用の日産レパード被弾車両」
「祖母が借金のカタで手に入れた『飛べ!孫悟空』のマペット」
「中国で買ってきた『走れ!K-100』のK-100」…など
同類のおたくには国宝以上の逸品だったりするけど、興味のない人には掛軸以上にがらくた。
ちなみにこの中でドラえもんのセル画はほんとにまんだらけに持ち込まれたらしい。
そして、中途半端な価格で落札されたらしい。
おたく第一期生は、商品価値など考えず、好きなものをコレクトしていたから、遺族にとっては一か八かです。
私の持っている価値の出そうなものは、少し前に流行った缶コーヒーのおまけミニカー。
こういうのって、買えなかった子供が大きくなって、かたき討ちのように手に入れたがるものです。
あと三十年もしたらひと財産。
ただその頃には、この世にいないのが残念なんだな。