tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

土曜のジャガイモ(16)

2012-06-30 21:22:19 | 料理のサイエンス

 

「おいしいニョッキが食べたくなって、汽車に乗ってはるばるボローニャまで行く。僕はボローニャという町がなんとなく好きで、とくにこれといった用がなくてもふらっとここに行って、三、四日ゆっくりすることがある」
(村上春樹 「遠い太鼓」)

村上春樹氏が寒い季節にあつあつのニョッキをはふはふと食べるというニョッキ。ジャガイモはボローニャの隠れた名産でもあるのだが、美食と芸術の町・ボローニャは彼がローマ滞在中に何度も訪れた町だ。 
作中に出てくるように、茹でてマッシュポテト状に潰したジャガイモに、小麦粉を混ぜた生地をフォークの背に乗せて親指でこすり付けるようにのばした団子。団子の表面にフォークの痕がギザギザにつき、裏面は指の形にくぼみが出来るのでソースと絡まりやすくなる。
茹であがりをパスタソースと混ぜて食べる。家庭で手作りされている日常料理。
それだけに、日本のカレーライスと同様にシンプルなだけ味の上下にかなりの幅がある。

ローマでは"Giovedi' Gnocchi"(ジョヴェディ・ニョッキ)と言って 木曜日(Giovedi)にニョッキがよく食べられるのだが、日本のイタリアン・レストランではほとんど見かけない。
写真のトマトソースのニョッキは、京都先斗町の横道、木屋町から細い路地に入ったところにある「トラットリ屋 es」さんのお手製。手間暇かけて丁寧に作られた絶品。


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