藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

野生動物と猫

2020-05-14 12:14:28 | 日記・エッセイ・コラム

 猫の好物は、ネズミを始めとして野生の小型動物だ。 蝙蝠も好物の一つである。 嘗て、ペストやスペイン風邪で、人間が窮地に陥っても、猫は何ら問題なく生き延びていた話を聞いたことが有った。 それもそうであろう。 ペストなどは、ネズミが媒体である。 そのネズミ対策で家畜化されたのが猫だ。 猫がネズミを捕って、ペストにかかったら、人間より先に猫が絶滅したはずである。 元々猫は、そうした野生動物の持っている病原菌に対する対応できるように、体が出来上がっているのだそうだ。 東大のグループが、コロナと猫の関係を実験したら、いとも簡単にコロナに感染したが、二週間後には抗体を持っていたそうだ。 コロナの実験で死んだ猫は一匹もいなかったそうである。 処で、猫の怖さはそれだけではない。 猫が媒介する病気は二百以上存在して、その中で十種ほどは人間に遷ると死に至るそうである。 年間に三万人がそれでなくなっているそうだが、その人数が日本だけの人数か、世界での人数かは私も知らない。 舐められたり、簸っかれただけで死に至った人間は多いいそうだ。  ただ、大学病院に入院中に、野良猫に餌をやる患者がいた時、先生たちが大層怒って注意された記憶がある。 六十年も前の事だが、その当時から、医者の間では、猫のそうした感染症が知られていたらしい。 近年では、猫の住む漁村巡りとか、猫カフェなどと言う物が流行っているそうだが、私はいく気がしないのは、其の入院中の経験からである。 別に猫が嫌いでも犬が嫌いでもない。 ただ小学生の時に、野良犬にかまれて狂犬病で、同じ学校の子供が亡くなった事は、未だに記憶の底にある。 ヨーロッパや、アメリカは野良猫天国なのだ。 嘗てのペストの時、野ネズミ退治に猫が活躍したからである。 それが機縁で、教会、修道院、牧場、では猫が飼われている。 案外その事が、今回の欧米のコロナ大流行の底辺に潜んではいないだろうかと、疑り始めた。 日本が野良猫に優しくなったのは近年だ。 清潔好きの日本人は、元来野良で動物を飼うという習慣がない。 これは仏教からきているとも言われている。 中国や、韓国、日本がコロナの流行に強かったのは、案外このあたりにヒントが有りそうな気がする。