AKB48 チームBのファンより

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『少女たちよ』『Overtake』『ここにいたこと』。楽屋落ちはもういいよ。(ときめき研究家)

2011-08-16 13:31:42 | ときめき研究家
アルバム『ここにいたこと』の収録曲について、2か月くらいかけて、ぽつりぽつりと書いてきた。
今回新たに発表された11曲のうち8曲までは書き終え、あと3曲が残った。この3曲については、ひとまとめにして書いてしまいたい。

『少女たちよ』『Overtake』『ここにいたこと』3曲とも、現在のメンバーたちの境遇、心境を歌った曲で、いわば楽屋落ちだ。最近このような曲が多すぎて食傷気味だ。

もちろん『初日』『転がる石になれ』『手をつなぎながら』など、楽屋落ちでも優れた曲はある。これらは、メンバーの思いが普遍性を持ち、聴き手の共感を得ることに成功している曲だ。残念ながら今回の3曲は、そうした域に達しているとは思えなかった。

AKB48の境遇が変化し、以前のように、全員でただがむしゃらに頑張ることが共感を呼ぶ訳でもなくなったということもあるだろう。メンバー各々に立ち位置も違い、思いも違い、目指すものも違う。そうした複雑な状況が、同じ楽屋落ちの歌でも難しい面が出てきている。

『少女たちよ』は「ステージの片隅でもがき続ける 悔しさや空しさも青春の時」「人の目に触れる星と気づかれない星 そこにはどういう差があるの?・・・理由が欲しい」と、あまりスポットライトを.浴びないメンバーの思いを歌っているようだ。田名部、仲谷、米沢、野中、中田あたりのイメージか(失礼)。

『Overtake』は、メンバー間の競争を促進する歌だ。「さあ超えて行け 今、僕たちを」「上下関係気遣うほど甘くない 置いて行くぞ」「大切な目的は チームが勝つことさ」と、AKB48が当初から標榜していた競争原理を改めて強調している。横山や指原といった、目下の競争の「勝者」には、遠慮せずもっと上を目指せと言っているのだろう。
「みんなが帰ったグラウンド残って練習してること」と、普遍化するような歌詞もあるが、「選抜メンバーもれて嘆くより」などと生々しく歌っている一方で、取ってつけたような感がある。

『ここにいたこと』は、「卒業してからどこを歩いても 永遠に覚えていて ここにいたこと」と、卒業後を見据えた歌詞である。今、懸命に競い合って努力すれば、それはきっと将来の糧となると言いたいのだろう。卒業を意識するようなメンバーには、切実な歌詞かもしれない。

AKB48は国民的アイドルグループになったが、メンバーは各々の立場で、驕らず、腐らず、焦らず、滞らず、精進を続けよということなのだろう。それに尽きる。
そして、その境地を歌い、普遍性を持ち、聴き手の共感を得ることに成功した代表曲が、このアルバムには収録されている。『チャンスの順番』だ。
『チャンスの順番』は、自らの力でセンターを勝ち取った内田眞由美の堂々としたパフォーマンスを含め、素晴らしい楽曲だと思う。この曲を聴いた後では、標記の3曲は、大いなる蛇足、退屈な楽屋落ちという感が否めない。

折角のオリジナルアルバム。自分たちのことはもういい。多彩なアイドルポップの世界を歌い、ときめかせてほしい。

アルバム『ここにいたこと』収録曲についての記事は、以下のリンク先に。(掲載順)

『風の行方』
『High school days』
『イイカゲンのススメ』
『君と僕の関係』
『わがままコレクション』
『人魚のバカンス』
『恋愛サーカス』
『僕にできること』

西武ドームのコンサートでは披露されたようだが、劇場公演でもぜひ見てみたい曲たちだ。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (赤ペン系ジュゴン)
2011-08-16 22:13:12
少女たち「よ」
じゃないですかね?
失礼しました (ときめき研究家)
2011-08-17 06:50:34
赤ペン系ジュゴンさんへ

ご指摘ありがとうございました。
記事、修正しました。
Unknown (度羅えもん)
2011-08-22 00:46:05
「もういいよ」という意見には半ば賛成ですがしかし、
「楽屋落ちが楽しめる」こともAKB48ならではの魅力なのではないでしょうか。
パフォーマンスの最終形だけを見るのではなく、そこに至る少女たちの努力を見守るというのが。
だとすれば、楽屋落ちは続けなければならないのかもしれません。

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