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落語の本から、アイドル鑑賞にも当てはまるロジック (ナッキー)

2011-04-12 08:00:48 | アイドル論
落語の本から、アイドル鑑賞にも当てはまるロジック (ナッキー)

落語評論はなぜ役に立たないのか (光文社新書)  広瀬和生 (著)  という本を読みました。
タイトルの通り、落語評論を批判した本なのですが、「落語評論とはどうあるべきか」「落語とはどうあるべきか」というのがテーマです。

落語評論と、アイドル評論は、本質的には同じであると認識しましたし、落語という文化とアイドルという文化の共通性も発見しました。

以下、この本より引用します。
一部、原文の「落語」を「アイドル」に置き換えて引用します。(置換え引用)
ここでの「アイドル」は、アイドル歌手(狭義アイドル)の意味です。

(置換え引用)
アイドルの評論は、アイドルを愛するがゆえに、やむにやまれぬ情熱をもって、「アイドルのために」書かれるものでなくてはいけない。

(原文)
「評論や批評は、対象となった表現者のためにあるのではなく、読者のためにある。」 「『面白い落語家の面白さを、いかに上手く世間にアピールするか』ということ。これが評論家に求められた資質」

評論という行為の動機は、「良いものがきちんと評価されること」により、そのジャンルが正当な評価を受け、発展し、栄えていくことを望む  ことであるべきだ。

(原文)
「落語評論家」と名乗るほど落語を愛してる者であれば、「こんなに面白い人たちがいるのに、知らないのは損ですよ!」と訴えかけたくなるはずである。
(感想)
私は「アイドル評論家」ではないので、「アイドリアン」と名乗っているが、アイドルを愛しているし、AKB48を見始めた時には、「こんなに素敵なアイドルがいるのに、知らないのは損ですよ」とまわりの友人をシアターに誘いまくりました。
Gロッソ公演をやっていた頃までは、2枚当選もありましたが、その後人気が出すぎて、切符がとれなくなり、友人を誘うことはあきらめました。


(置換え引用)
「アイドルは『演者その人』の魅力が問われる芸能である。」

(原文)
「落語は文学ではない。話芸だ。」
(なぞらえ)
アイドルは音楽ではない。歌を手段として「見せる(魅せる)芸」だ。

(原文)
「落語の本質は『同時代の観客の前で演者が語る芸能である。』」
(なぞらえ)
「アイドルの本質は『同時代の観客の前で演者が見せる芸能である。』」

(原文)
「落語とは『落語家が高座で客に向かって語るもの』すべてである。」
(なぞらえ)
「アイドルとは『アイドル歌手がステージ(テレビ)で客に向かって見せるもの』すべてである。」

(原文)
音楽も「上手いからいい」というものではないように、必ずしも技術的な「上手さ」が落語家の魅力とは直結しない。
(なぞらえ)
技術的な歌・ダンスの「上手さ」と、アイドル歌手の魅力は直結しない。

(原文)
(落語評価の物差しを)分かりやすく言えば、伝統の中で育まれてきた美学を共有しているか否か、ということだろう。
テクニック的に優れていても、現代の大衆の感覚に見事にマッチして大いにウケていても「落語という伝統芸能として上等でない」ものがある。
(感想)
AKB48を好きになった時、このグループは、アイドルという伝統芸能としての美学を共有しているし、アイドルという伝統芸能としてのレベルの高さを実感した。

(原文)
かつて立川談志は自らを、落語という形式を語る「作品派」ではなく、自らをさらけ出す「己派(おのれは)」であると称した。
(なぞらえ)
かつてときめき研究家は自らを、アイドル本人がさらけだす実像を愛する「生身派」ではなく、作品としてのアイドルを鑑賞する「企画派」であると称した。

(原文)
十数年前まで、落語というエンターテイメントの存在は、世間一般からはまったく忘れられていた。だが、今では、ごく普通に「あまりメジャーではないエンターテイメント」として存在している。
(なぞらえ)
アイドルというエンターテイメントは、世間一般から隔絶したマニアが鑑賞する存在だった。今では、ごく普通に、「AKB48のメンバーでは誰が好き」という会話が、素人のアイドルファンでも成立している。

ナッキー
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (欠伸芝)
2011-04-14 22:44:42
この記事は
自分の人生にとって有益です
ありがとうございました
返信する
コメントありがとうございます。 (ナッキー)
2011-04-16 14:59:06
欠伸芝さん。コメントありがとうございます。
ブログの記事は、もちろん自分が楽しむために書いているのですが、
できるだけ、日本中のブログで、他の誰もが書いていないであろう内容を、書きたいと思っています。
そうすることで、読者の方にも、喜んでもらえるのではないかと思うので。
「有益な記事」とコメントいただき、励みになりました。ナッキー
返信する

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