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山本彩と指原莉乃・・紅白投票の分析を中心に(総選挙分析ライター)

2017-01-09 13:52:13 | 分析系 メンバー
山本彩と指原莉乃・・紅白投票の分析を中心に(総選挙分析ライター)


昨年(2016年)末から今年(2017年)初めにかけてAKB48Gのネット関連記事の話題を大きく集めたのはNHKが年末の紅白歌合戦で行ったAKB48Gメンバーの出場者を決める投票結果である。久しぶりに多数の人たちがこの結果をめぐる解釈についてネットでいろんなコメントをして賑わせていた。

筆者もこの話題に関して以下の2つの記事を書いている。
AKB48 紅白歌合戦投票結果と総選挙結果との比較 161231
選抜総選挙の意義について・加筆 170103

筆者は2011年から選抜総選挙の分析記事を書いている関係で総選挙のデータと紅白歌合戦の投票結果を比較したときに直ぐに気付いたことは、山本彩を始めとするNMB48メンバー(ほかにAKB48の大家志津香)が選抜総選挙の結果と比較した時に全体の投票に占める個々のメンバーの投票比率が上昇して選抜総選挙の順位より上がっていたことである。特定グルーブメンバーのデータに偏った異常値が現れることは珍しいことなので、この点については当然他の人たちも気づいてその理由を巡って様々な分析や解釈がネット上に氾濫していた。

筆者もそれなりにその理由を推測して前述の分析記事に記載したのだがそれでもよくわからなかった点は特にトップとなった山本彩の投票比率が昨年の総選挙時の3.39%から紅白の8.94%まで半年で+5.55%も急上昇したことである。この理由についてネットに投稿されていた他の人の見解も参考にしながら筆者がさらに分析したのは以下のとおりである。

山本のTwitterのフォロワー数は1月8日17:00時点で現役メンバー中3位の1,387,832人と多くのフォロワー数を抱えている。Twitterのフォロワー数トップは小嶋陽菜の2,836,584人。2位指原莉乃1,472,953人。4位柏木由紀908,323人。5位横山由依767,267人。6位島崎遥香710,608人。7位渡辺麻友702,885人。8位北原里英495,062人。9位入山杏奈429,435人。10位佐藤すみれ399,148人。 (宮脇咲良は23位189,564人)

15年4月4日からのフォロワーの増加数は山本が+858,575人でトップ、フォロワーの増加が著しい。増加人数2位は指原+837,130人。以下、3位小嶋+706,092人、4位島崎+710,608人、5位渡辺+516,997人、6位柏木+348,621人、7位横山+283,391人と続く。
「AKB48Gメンバー Twitterフォロワー数150404」

紅白順位との関係で言えばここ1年強のフォロワーの増加数順位は山本1位、指原2位が紅白順位と一致していた。山本の増加数トップという点が今回の山本の紅白トップの原動力になっているのかもしない。

紅白で1位となる前から山本彩が”実人気” No1の根拠としてネットで声高に主張されていた根拠の一つは握手会での山本の人気の高さである。株式市場でも人気銘柄は早く注文しないと買えない。したがって早く握手会が埋まりそれが毎回トップということは人気があるという説にはそれなりの説得力がある。ここ最近の44,45,46thの握手会は山本が1番早くなくなる状態が続いていた。

一方で、握手会の2番人気は宮脇咲良、3番は松井珠理奈。ちなみに指原莉乃の44,45,46thの握手会の順位は4位、7位、10位 平均7位と高くない。握手会で2番目に人気がある宮脇は総選挙6位、紅白5位。3番目人気の松井は総選挙3位、紅白11位であり、逆に握手会の人気がそれほど高くない指原は総選挙1位、紅白2位である。(参考までに渡辺麻友の44,45,46thの握手会の順位は9位、10位、11位で平均10位 総選挙2位、紅白4位。柏木由紀の44,45,46thの握手会の順位は5位、4位、5位で平均4.7位 総選挙5位、紅白9位)

そうすると山本以外のメンバーのデータは握手会人気と紅白順位にそれほど関係がないので握手会の人気をもってして”実人気”を判断するというのはちょっと無理がありそうだ。

そこでほかに山本彩の”実人気”が高いことを示すデータがないかと探したところ山本の「写真集」の売上が良いのである。2015年2月に発売を開始した写真集「SY」(かなりセクシーな写真集)の昨年12月初め時点の累計売上は99,691部でAKB48G現役メンバー(島崎遥香を含めている)の中で2位。12年11月発売の「さや神」は55,928部で8位。16年1月発売の「みんなの山本彩」は40,457部で12位の実績。

写真集累計売上トップは小嶋陽菜「どうする?」117,204部、3位渡辺麻友「まゆゆ」98,586部、4位柏木由紀「ゆきりん」82,219部、5位島崎遥香「ぱるる困る」76,721部、6位小嶋陽菜「女の子の神様」58,719部、7位渡辺麻友「知らないうちに」56,204部、9位宮脇咲良「さくら」55,705部、10位指原莉乃「スキャンダル中毒」55,696部、11位渡辺麻友「最後の制服」42,016部、13位指原莉乃「猫に負けた」37,909部、14位松井珠理奈「Jurina」34,108部など。

写真集売上トップの小嶋は総選挙16位、紅白7位。3位の渡辺は総選挙2位、紅白4位。4位の柏木は総選挙5位、紅白9位。5位の島崎遥香は総選挙8位、紅白3位。繰り上げ6位の宮脇は総選挙6位、紅白5位。繰り上げ7位の指原は総選挙1位、紅白2位。繰り上げ8位の松井は総選挙3位、紅白11位。

写真集の累計売上順位から見たとき山本と渡辺と宮脇の順位が紅白の順位と近いが小嶋、柏木、指原、松井は離れている。

更に何かないかと捜したところ山本はNMB48に入る前からシンガーソングライターとしてバンドに所属しており、歌、ダンスがうまく16年10月に現役AKB48Gメンバーで初めてソロアルバムを発売し、初週売上はランキング3位の5万枚を売り上げている。このアルバム発売に関連してソロコンサートを行っており、若い女性ファンが数多くコンサートを見ていたとの報道を目にした。

定性的な情報として山本は2015年ころより漫画雑誌などに山本の水着グラビアが登場するとその号はバカ売れとの評判が立つようになり、男子高校生の間で人気ナンバーワンとの報道がされるようになった。(ちなみにグーグルで「山本彩 水着」で検索すると他のメンバーとは比較にならないほど多くの水着画像が出てくる) また、山本が熱心な阪神タイガースのファンを広言していることから大阪地方の野球ファンとの親和性があると推察する。

以上のデータ等を見ながらネットの書き込みを読み込んでいくと山本彩はTwitter3位のフォロワー数やその増加数トップが示すように山本に興味を持っている多くの人たちをベースに山本との「直接接触(握手)が大好き、セクシーな写真集「SY」や水着姿が好き、ソロで歌う姿が見たい、若年層男子女子、野球好き」といった特徴を持つファンの支持が熱いようだ。象徴的に言うならば、これはかなり山本を「セックスシンボル」、「カッコいい女性シンガー」として見て応援している若年層が多くいると言えるのではないか。

山本が昨年総選挙で4位だったのが紅白でトップに一躍躍り出た理由をこのようなファン層と重ねていくと、山本がカネに厳しい土地柄の大阪をバックボーンにしていることに加えて資金力が乏しい若年層を中心に支持を伸ばしてきたことがカネがものを言う選抜総選挙での順位の伸び悩みの原因と考えるが、逆に「無料」投票が可能だった紅白投票ではスマホ等のSNSを簡単に操り横の連携を図る若年層が主体となって頑張り大きく票を伸ばしたといったところだろう。


さて、この山本彩と好対照なのが指原莉乃である。

指原のファン層は2012年に起こったスキャンダルの影響で「ガチ恋」、「ピンチケ」と呼ばれていた男性若年層ファンが指原の元を去ったと言われている。

指原は選抜総選挙トップでありながら指原の写真集累計売上は「スキャンダル中毒」10位、「猫に負けた」13位とそれほど高くない。また、水着姿の写真も少ない(グーグルで「指原莉乃 水着」で検索してもまとまった枚数の画像は出てこない)。秋元康氏が指原のために作詞した「それでも好きだよ」の一節に”胸は残念”とあるが、ここが山本と大きく異なるところであり、指原はセックスシンボルとして若年層男子の吸引力には課題を持っている。

一方で、昨年の選抜総選挙直後に指原ファンが集うサイトで1,720人のファンが回答したアンケート調査によると回答者の平均年齢は44.7歳と年配者がかなり多く、昨年11月に行われた「指原莉乃ディナーショー」の入場者も「おっさんばっか」と指原自らが言っていたぐらいなので指原は年配者のファン層が多い。年配者は自らの人生経験から指原に対してセックスシンボルの魅力が強くなくても、また「歌もダンスも演技も顔も自信がなく」とも研究生からスキャンダルという逆境を乗り越えトップアイドルに上り詰めた指原の頭の良さ、情報発信力、話題提供力、トーク力、企画力、統率力、タフネスさ・・という指原の総合的な能力の高さを高く評価しており長年にわたり指原の強い支持者となっている。
指原莉乃 指原ファンは”無理”をしたのか? 160808

また、渡辺麻友ほどの多さではないが中国にも指原を応援しているファンが相当数いると言われていて毎年総選挙の時期になると中国の指原ファンが投票券の入った多くのCDの画像をネットに掲載している。

加えて、Twitterのフォロワー数は現役メンバー中2位、ここ1年強のフォロワーの増加数2位が示すように新たなファンのベースとなる人たちも順調に増やしており、最近は若い女性ファンが握手会場の指原レーンで目立つようになったと言われているので新規の若年女性ファンの増加もあるようだ。

ただし、前述したとおり指原の強力な支持層が年配者であり、この人たちの握手会参加率が低い(前述のアンケート調査によれば回答者1,720人のうち28%しか握手会に参加していなかった)ことも起因して指原の握手会は最終的に埋まるもののそのスピードはそれほど早くない傾向にある。(このことが指原の”実人気”が高くないという根拠としてよくアンチから指摘される)

指原は選抜総選挙で2013年以降昨年まで1位、2位、1位、1位と抜群の強さを発揮している要因はファンのベースとなる人たちが増え続けていることに加えて、指原のコアファンが前述した年配層であり、この年配層の懐(ふところ)が若年層に比較して余裕があり、カネがものを言う選抜総選挙で有利に働くことも含まれていると推察する。(前述した指原のディナーショーの会費は1人34,500円と決して安くはなかったが1,600席が直ぐに完売し、指原ファンは懐に余裕がある人が多いことを示した)

今回の紅白での投票では選抜総選挙と異なり複数投票ができにくかったことや投票ツールが偏っていたことは年配者がコアファン層となっている指原には逆風だったかもしない。こういう点を考慮すると本来なら指原の紅白での投票率は選抜総選挙に比べて大きく下降していてもおかしくないが、投票率は選抜総選挙7.46%、紅白7.43%とほとんど下がっていない。このことは複数票や年配者票の欠落を補う新規票の流入を示唆するデータである。

これこそが若い時から「TVにいっぱい出たい」を将来の目標に掲げ、現在多くのTV番組に日々出て活躍するようになった指原の活動の成果を表していると言えそうだ。

そうなると次回の総選挙では山本が若年層の懐具合を気にしながらもどれだけ支援(投票)を引き出せるかという注目点で戦うのに対して、指原はこれまで以上の応援を年配層から引き出すこととそれに新規ファンの支援をどれだけ上乗せできるかという点がポイントとなるのではないか。

こうした指摘をすると次回の総選挙も指原が有利のように見えるが決してそんな単純に言い切れるものではない。指原が大島を破った時も直前まで誰もが指原の勝利を予想もしなかった。山本のファン層は若年層が多そうなので爆発力がある。結果は票を開けるまでは分からない。油断は禁物である。

年配層が若年層に勝ることができるのは年を重ねている分多少は物事を冷静に見ることが出来ることぐらいだろう。何が起こっているかをよくよく注意してみていかないといけない。

以上



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