AKB48 チームBのファンより

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K4「偉い人になりなくない」は私のサラリーマン人生を歌っている。(仲川遥香命名 ウルトラナッキー)

2011-05-19 00:27:47 | アイドル鑑賞論、趣味人、趣味論
アイドリアンは出世しない K4「偉い人になりなくない」は私のサラリーマン人生を歌っている。(仲川遥香命名 ウルトラナッキー)

仲川遥香とウルトラナッキーの話題は文末に。

今では、メール抽選はあたりませんし、キャンセル待ちが当たっていないとモニター観戦もできませんが、このブログを書き始めた2008年頃は、毎日秋葉原に通っていました。
サラリーマンなのに、何故、毎日(当たればシアター、当たらなければモニター)観戦できたのか。
それは、私が、「出世しなかった」からです。
出世とは、例えば、役員とか、部長とか。

私は、入社する前から、偉い人になるより、自由な人になりたいと思っていました。
正確に表現すると、窓際族になりたかった。

自由に時間が使えて、趣味を楽しめる人生。自由人のイメージ。
出世して、責任の重い立場になると、どんどん不自由になり、アイドル鑑賞の時間が減ることを、学生時代からよんでいました。

一方、趣味を楽しむには、お金も必要ですから、趣味を楽しむ時間を確保しつつ(出世しないで)、趣味のためのお金もえる(最低限会社を首にならないように、仕事のできる社員となり少しでも多く給料をもらう)を両立しなくてはなりません。

30年以上もサラリーマンを経験した実感ですが、仕事ができる人が出世しないことは、実は難しい。そして、その難しさを、私は新入社員の頃から予見していました。

30年後に、毎日秋葉原に通うことまで予知していたわけではありませんが、どうやったら出世しないですむかを、会社生活で、日々考えていました。

そこであみ出した戦術の一つが、会社の業績に関係ない部分で、会社に反抗することです。
出世をしないことだけを目指すのでしたら、仕事をさぼったり、手を抜けば簡単に実現します。
しかしそれでは、アイドル鑑賞の原資という給料が減ります。給料を減らさず、出世しないために、私は、社員旅行という制度に目をつけました。

以下、2008年に書いた文章で、「回想のコミュニケ折衝」長くなりますが、興味のある方はお読みください。今AKB48ファンのナッキーは、若い頃こんな会社生活をおくっていたという感じで。



Quote  日経新聞サイトの引用です。

 英会話学校最大手NOVA(大阪市、破産手続き中)の猿橋望元社長(56)が、社員が積み立てていた互助組織の資金約3億2000万円を同社の運転資金として流用した疑いが強まり、大阪府警捜査2課は21日、猿橋元社長を週内にも業務上横領容疑で立件する方針を固めた。「駅前留学」の宣伝で集めた約30万人の受講生や、外国人講師らを巻き込んだ経営破綻は、刑事事件に発展する見通しとなった。

 関係者によると、NOVAには全社員が加盟する「社友会」という福利厚生のための互助組織があり、給与から月額1000—1500円を天引きして積み立て慶弔費などに充てていた。猿橋元社長は2007年7月、積立金約3億2000万円を同社の運転資金に流用した疑いが持たれている。

Unquote

NOVA元社長の記事を読んで、ある人物を思い出した。金O一也、私の元上司。
彼は、社員から社員旅行の積み立て金として集めた金を、社員旅行に参加しない社員に返却しなかったこと。(注)
私は、彼の罪を告発するために、人事申告書に記載した。

書いた理由は、金を返して欲しかったからではなく、不合理な権力行使を指摘された上司の反応が知りたかったから。いじめられるかもしれないという好奇心もあった。

(注)積み立て期間の途中で転入してきた社員で、社員旅行に参加しない者は、積み立て期間をさかのぼって、金を徴収された。 

意味分かりますか???

例えば、積み立て期間が、2007年1月から2008年12月の24ヶ月で、月2000円、総額48000円とする。

2008年10月に転入した人は、3ヶ月分6000円を積み立てており、彼(または彼女)が旅行に参加しないと、罰則として、48000−6000=42000円払わなければならない。たとえ、参加できない理由が、自分の結婚式であっても。


人事申告に基づく、課長との人事面談を回想。

時代背景として、談合は法律では禁じられていたけど、逮捕されることはほとんどなかった頃の話です。

課長:ナッキー君、この 「私の職場では、犯罪が行われている。社員旅行の積立金を、参加しない者に返却しないという犯罪が。」というのは、どういう意味?

ナッキー:横領という犯罪ですよ。旅行に参加しない人には、積立金を返却しないと、まずいですよ。

課長:そういう提案をすればよいじゃないの。人事申告に書かなくてもよいでしょう。

ナッキー:提案の場がないでしょう。私が課長に頼めば、部長に提案してくれるんですか。社員旅行の積立金は、参加しない人に返却されるんですか。

課長:ナッキー君からこういう意見があったということは、言うことを約束するよ。

ナッキー:でも、それで終わりでしょう。一個人の意見が、口頭で伝えられ、否定され、何も残らない。私は、自分の意見を、in writing で書き物として残したいんです。自分の意見が通るなんで、全く思っていませんから。書くことに意義があるのです。
この部で、こういう事実があると、他の部門に知らせる唯一のチャンスですから。

課長:これは、君の将来にとって、得になることではないと思うよ。訂正を強制するつもりはないけれど。

ナッキー:私の将来にとって、得にならないのではなく、課長の現在にとって、損になるんでしょう。部長の方針に従わない部下がいると、管理責任を問われ、管理能力がないという評価になるから。

課長:それを認めるよ。でも、ナッキー君が自分の部下である時点で、あきらめているから。純粋に、君のためを思って言っているんだ。そこは分かって欲しい。

ナッキー:私の意見は、合理的ですよ。でも、部長のやり方が正しいのかもしれない。強制されて、参加したくもない社員旅行に参加した社員の士気が向上し、会社の業績が向上することがあるかもしれない。
意見の相違があるのは、悪いことではない。私は、社員旅行にいかない人には、積立金を返すべきだと思う。それを書いて、自分に不利益、たとえばボーナスの査定が悪くなったり、昇進が遅れてもよい。意見を言わないで、高いボーナスを貰って、昇進が早くなるより、すがすがしいでしょう。自分の意見を曲げてまで、出世しようなんて、思いませんから。

課長:犯罪 という言葉は、書き換えてくれないか。

ナッキー:でも、犯罪は犯罪でしょう。談合も犯罪だし、セクハラも犯罪。

課長;談合とセクハラと、社員旅行は違うでしょう。談合・セクハラは、やったら逮捕されるが、社員旅行の積立金を返さなくとも、逮捕はされない。

ナッキー:本質は同じですよ。例えば、賭け麻雀をしても、逮捕されない。「逮捕されないから、犯罪ではない」とは言えない。逮捕しないのは、警察がコストをかけて、全ての賭け麻雀を取りしまることに、経済合理性がないから。金額が大きければ、賭け麻雀でも逮捕される。小さな額の賭け麻雀も犯罪だし、小さな額の社員旅行積立金横領も犯罪です。(注)

課長:理屈は分かった。本音を話す。この人事申告の記述が原因で、部長が、ナッキー君を飛ばすと困る。君がいなくなると、この課の仕事が回らない。君のパフォーマンスの高さ故に、仕事が集まってきている面はあるし、君がいなくなると今の課の実力を維持できない。それに、将来、君を海外駐在員にして活躍してもらわないと。

ナッキー:分かりました。でも、不正を不正と書きたい理由は、別のところにあるのです。先ほども言ったように、社員旅行の積立金が返ってこないのは分かっていますし、返して欲しいとも思っていません。私は、将来、法律違反を犯すリスクを低減したいのです。社員旅行の積立金の不正を、人事申告に記載しておけば、誰が見ても、「こういうことを書く奴が、談合の仕事のポストにつけば、公取に告発する」と思うでしょう。そこを狙っているのです。

課長:そんな深謀遠慮をする必要はない。海外商談を専門にしている君が、国内の営業の仕事をすることはない。

ナッキー:例えば、ロッキード事件で、贈賄の罪で逮捕された人は、個人が着服するためでなく、皆さん会社の利益のために、身を粉にして働いたわけでしょう。私は、「そんなことは、決してしませんよ」、という意思表示を、人事申告に残しておきたいのです。

課長:うちの会社は商社ではないから、ロッキード事件のような仕事はない。それに、社員旅行の積立返金せよ、と書いて誰も、君のそのリスク低減の意図まで、忖度できないと思うよ。

ナッキー:これは、イメージ戦略なんです。社員旅行から贈賄を想像することはないけど、どこかで人事を決める時に、ある個人のとっては危ない仕事だけど会社にとっては大事な仕事で、誰かがやらなくてはならない仕事があったら、まず、ナッキーは候補からはずす、というイメージが大事なんです。

課長:もう十分、イメージは定着しているよ。これ以上書く必要もないと思うけれども、どうだろう。

ナッキー:こういうことは、しつこく、積み重ねていく必要があるんです。ある時、私の意図を忘れた上司が、間違って私を危ないポストにつかせるとも限りませんし。

課長:君は、「組織人 でないイメージ」を望んでいるんだろう。それは、実現しているよ。
社員旅行に出ないだけでなく、社員旅行のやり方まで批判しているんだから、だれも、君が組織に埋没し、組織に頼らないと生きていけないサラリーマンだとは思っていないよ。

ナッキー:ところで、人事申告は、どうすればよいのですか。

以下は、国際政治での、二国間交渉結果のコミュニケのワーディングをどうするかという、技術的な折衝なので、省略します。

補足:注:NOVA元社長の逮捕の記事を読んだ時に、金額が大きければ、やっぱり犯罪ではないか。私の言った通りだ、と思って、メルマガに書きました。

以上

N1129 社員旅行の効用

週に5回メルマガを書いていて、返事・コメントをいただくことはほとんどないのですけど、家族ネタ、近況ネタ、会社の仕事ネタは、比較的多くのコメントをいただきます。昨日の社員旅行ネタにも、何通かコメントいただきました。

私の文章の書き方で、誤解を与えるおそれを感じたので、補足をします。

社員旅行の強制参加(あるいは、積立金の横領)に異議を唱えたのは、腹を立てたからでも、義憤からでもありません。

面白かったからです。

建前上は、訂正を要求することすらできない、人事申告書に、

「私の職場では、犯罪が行われている。社員旅行の積立金を、参加しない者に返却しないという犯罪が。」と書くのは、部下による上司いじめかもしれません。

結果として、私がいじめてしまったのは、犯罪を犯した金O氏ではなく、中間管理職であり、その方には悪いことをしているなあという意識はありましたが、面白さにはかえられませんでした。

そんなことをして人間関係が悪くならないのか、と思われるかもしれませんが、金O氏ご本人と、私は、「人からどんな非難を受けても、自分の信念を曲げない」という面で、非常に似ていますし、会社に理想のゲマインシャフトを築きあげようという金Oの理想と、

給与という対価のある仕事以外のあらゆる拘束から自分だけ逃れるため、会社をゲゼルシャフトとして対峙するナッキー(注:こうしないと趣味人・アイドリアンとしての職業をまっとうできないから)、とは、

考え方は正反対でいしたが、極右と極左が、武力による体制転覆という共通の手段をとるように、(たとえが極端かもしれません)

お互いに、「お主 やるではないか」という目で見ていたと思います。

現在の私は、会社の方と食事をしたり、飲みにいくことは、ほとんどありませんので、会社との対峙の理想を実現し、確保した自由時間を、職業のために使うことができています。

これも、金O氏が、社員旅行を強制してくれたから、自分の理想に早く気づくことができたという面は否定できません。

実は、入社4年目の社員旅行に私は参加しています。その時は、そんなに強制されたという気はしなかった。

しかし、今は、反省している。

当時は、職業意識が甘かった。

今もし、社員旅行があったら、(今の職場にはありませんが)、積立金を倍とられたとしても、参加しない。残り少ない人生の時間に、給与をもらえないことで、会社の時間を費やす気にはならないし、アイドリアンという職業を真剣にまっとうしたいと思うからです。

明日死ぬかもしれない。
死んでいく時に、自分は直前まで、アイドルを鑑賞するという仕事を全うしたか、自問自答するだろう。
社員旅行に参加していたのでは、その回答は、否となってしまう。

ウルトラナッキー

2008年6月25日

WIKI抜粋です。Quote

地縁や血縁で深く結びついた伝統的社会形態であるゲマインシャフトの対概念として、テンニースはゲゼルシャフト(Gesellschaft)を提唱した。
ゲゼルシャフトは、近代国家や会社、大都市のように利害関係に基づいて人為的に作られた社会のこと(近代社会)。
ゲマインシャフトとは対照的に、ゲゼルシャフトでは人間関係は疎遠になる。

Unquote

補足: ウルトラナッキーとは、私が100MVPの時、チーム全員がサインするTシャツの名前を、「ナッキー」 としたことに対して、仲川遥香が、「ウルトラなっちゃんファンのナッキーだから、ウルトラナッキー」と命名してくれたことが由来。当時、ペンネームで「ウルトラナッキー」を名乗っていました。
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2 コメント

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課長さんは今? (ときめき研究家)
2011-05-21 18:32:06
(ウルトラ)ナッキーさんの「偉い人にならない」努力には脱帽です。若い時からのこうした血のにじむ努力があって、現在のナッキーさんがあるのですね。

社員旅行の話は、以前にもお聞きしたことがありますが、改めて聞いても興味深い。
現在の私は、面接でナッキーさんの説得に苦心惨憺している課長さんに感情移入してしまいます。この課長さんは、今はどうなさっているのでしょうか?
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課長さんは部長になりました (ナッキー)
2011-05-21 21:54:55
この課長は優秀でしたから、最後には部長になり退職されました。
「仕事はできるけど、和を乱す社員を、使いこなし、会社に貢献させる」には、優秀な課長でないと、できなかったのでしょう。

「お前を社員旅行に参加させることができなくても、部長からは免責」とおっしゃっていましたから、私の行動・言動が出世に影響されなかったと思います(思いたい)。
ナッキー
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