AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『希望山脈』に連なる魅力的な曲たち。(ときめき研究家)

2011-12-06 08:00:00 | ときめき研究家
『猿のシンバル』は既に絶賛したので、それ以外の5曲について。

『恋は心配性』はまゆゆのソロ。今回も昭和アイドルの名曲の模倣作を期待した。しかし、前回までの3作のように、一度聴いてすぐわかるようなモデル曲は思い当たらなかった。強いていえば、芳本美代子の『アプリコットキッス』と感じが似ているが、模倣作とまでは言えない。シリーズは終了なのだろうか。
曲中に入るまゆゆのアニメ声の合いの手は、もちろん魅力的だが、何回も聴くと飽きる。不要だったのではないか。

『㊙どっきりで行こう』は、学校で、彼女の誕生日にサプライズを仕掛けようとした男子視点の歌。誕生日のサプライズと言えば『涙、サプライズ』を思い出す。曲中の「ヘイヘイヘイ」という掛け声は『完璧ぐーのね』からの引用。楽しい曲だとは思うが、新鮮味にはやや乏しい。

『思い出は遠いほど・・・』は切ない佳曲であるうえに、アイドルポップの定番モチーフが満載で、私好みの曲。転校して行った彼女の新しい家まで訪ねて行く歌だ。
定番モチーフとは、「バス」「滲んだアドレス」「初恋」「ときめき」「青春」「坂」「カーブ」「引っ越し」「ただのクラスメイトと思っていた」「制服」「教科書」「大人」。
現在の状況、彼女が転校した時の状況が徐々に語られていく構成は巧みで、曲の終盤、果たして彼女に会えるのかドキドキして来る。

『犬語を話せる男の子』は、クラスでも目立たない男子が捨て犬と遊ぶのを見て、惹かれるという歌。
すぐに思い出すのが、うしろゆびさされ組の『うしろゆびさされ組』。「夕陽沈む校庭 あの人は愛にはぐれた仔犬抱いていた」。この彼も、周りから白眼視されていて、自分だけがその優しさに気づいているといった歌詞だった。コンセプトはほぼ同じ。やはり渡り廊下走り隊は、うしろゆびさされ組の正当な継承者だ。
「私のことをどう思う?子犬に聞いて訳して」というのは、要は子犬を出汁にした告白で、しゃれている。
犬の鳴き声が効果音で入っているのは、森尾由美の『カガミにご用心』を思い出す。

『希望山脈』は、一番感想が書きづらい曲だ。インパクトは十分。演歌というより行進曲か。希望を捨てず、困難も乗り越えて、前を向いて進もうというメッセージソングで、古色蒼然としているが、考えてみれば最近のJ-ポップも、AKB48の「楽屋落ち」ソングも、歌っているメッセージは似たようなものだ。
PVが出色の出来だ。
実際の歌声喫茶で撮影したとのことで、昭和の雰囲気を再現しているが、そのことが7人の魅力を損なってはいない。『涙のシーソーゲーム』のPVは、古いアメリカの雰囲気の再現を優先するあまり、メンバーの服装や髪形が魅力的ではなかった失敗に学び、修正している。
また、『希望山脈』のPVには、観客の中にも7人のメンバーが紛れ込んでいて、これは『Vamos』のPVと同じ演出だが、観客の方の私服もそれぞれ可愛らしくて素敵だ。
さらに、7人以外の一般の観客にも時々スポットを当てているが、短時間にとどめており、市井の人の暮らしぶりを長時間描き過ぎていた『ゴンドラリフト』とは違う。

6曲ともどれも特徴のある歌で、満足度は高い。4種類あるCDジャケットは、昭和のシングルレコードを意識したデザインになっていて、古くて新しい感覚だ。
渡り廊下走り隊7としての立ち位置をしっかり固めているようだ。

あと、どうでもいいことだけど、CDの発売日が11月30日で、東京での握手会が12月3日というのは、いつもそうなのだろうか。発売日にすぐに購入しないと間に合わない。実際アマゾンの宅配が届いたのは12月2日だった。私は行かないからいいけど、そうまでして週間1位獲得が必要なのだろうか。
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1 コメント

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全国握手会 (kizudarake)
2011-12-07 00:06:47
派生ユニットはいつも発売直後ですよ。
AKBの予定、それぞれのメンバーの予定でそうせざるを得ないといったところだと思います。

ノースリーブスは予定がとれず「君しか」発売から半年以上経ってから(記憶があいまいですが)イベントをやっていました。

AKBの場合、あまり意識的に1位を狙いにいっていないと思います。
狙うなら、強豪(ジャニーズやEXILE等)と発売週を一緒にしないのではないかと。それでもNOTYETのように1位をとっていたりもしますが。
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