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「アイドル出身だったと見えない」ことは「うれしい」ことか?(ときめき研究家)

2020-08-08 18:10:30 | ときめき研究家
8月8日の朝日新聞朝刊の芸能欄に、元乃木坂46の西野七瀬のインタビュー記事が載っていた。その冒頭部分が気になった。

「え、元々アイドルだったの?」アイドルグループ乃木坂46を卒業して以来、共演者に何度かこの言葉をかけられた。「なんだかちょっとうれしくて」。照れくさそうにほほ笑むその瞳には、過去よりも、もっとまぶしい未来が映る。

短いインタビュー記事は必ずしも正確ではないだろう。記者の主観が入り、記者が作り上げたストーリーに沿った発言を拾われ、本人の本意と異なる記事になってしまうこともあるだろう。
そういう前提は承知の上だが、残念だと思った。「アイドル出身だったと見えない」ことは「うれしい」ことなのだろうか?

そもそも「え、元々アイドルだったの?」という言葉をかけた共演者の意図は何だろう。
1.元々アイドルだったとは思えないくらい、可愛くないね。
2.元々アイドルだったとは思えないくらい、演技がうまいね。
3.元々アイドルだったとは思えないくらい、大人っぽいね。
4.元々アイドルだったとは思えないくらい、礼儀正しいね。

1.ということはないだろう。1.だとしたら言われて嬉しいわけがない。
2~4のどれかだと思うが、その発言の背後にはアイドルを一段低いものとみなす価値観が垣間見える。アイドルは演技などできない。アイドルなんてしょせんガキ。アイドルは礼儀知らず。そんな風に思ってるのだ。そう思う人がいることは仕方がない。

しかし、それを言われて「なんだかちょっとうれしくて」と感じる西野にがっかりする。
自分はアイドルという低い存在より一段上だと見られたから嬉しいのは、西野自身がアイドルは一段低いものと思っているからだと解釈してしまう。
仮にそう思っていないとして、先輩である共演者に対して「アイドルだって演技が上手い子もいるんですよ」とか反論しろとは言わない。そういう立場ではないだろうし、今の自分の立ち位置を確保することで精一杯なのはわかる。その場では「うれしいです」と言ってやり過ごすことは必要だろう。

でも、朝日新聞の取材時に、わざわざそれを披露する必要があるだろうか。
その記事を読んだアイドルファン、乃木坂46ファン、それから乃木坂46の後輩たちがどう思うのか、想像力が欠如している。
それとも、朝日新聞の記者がアイドルを一段低く見る考えの持ち主で、それに反論もできず、その意図に迎合するようなエピソードを言わされてしまったのだろうか。

ドラマ『あなたの番です』『アンサング・シンデレラ』で重要な役を与えられて、今が大事な時期なのだろう。AKBグループや坂道グループの卒業生たちが、それぞれ芸能界の厳しい競争に臨んでいる中、活躍する卒業生が大勢出ることは、現役メンバーたちのモチベーションになる。
そういう意味で西野の活躍は喜ばしいことだが、せっかく上がったモチベーションを下げることがないよう、発言にも気を付けてほしいものだ。

(追伸)すごく好意的に解釈して、5番目の選択肢をひねり出した。
5.元々アイドルで素晴らしい活躍をして人気もあったのに、そういう過去の栄光はすっぱり忘れて、今は全く違うフィールドで新人のような気持で取り組んでいるね。
これだったとしたら、喜んでもいいかもしれない。
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