AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

SKE48『不器用太陽』は仕掛け満載、『寡黙な月』の姉妹曲。(ときめき研究家)

2014-08-02 18:19:47 | ときめき研究家
SKE48の最新シングル『不器用太陽』を初めて聴いて、とても気に入った。
タイトルは韻を踏んでいるが語呂が悪いな、『ゼロサム太陽』という曲もあったな、というくらいの印象だった。曲そのものは歌番組やスポットCMなどでも一切耳にすることがなく、配信で購入して、フルコーラス通して聴いた。予備知識が全くなかった分、新鮮に感動した。

AKBグループの夏の歌には珍しい、バラードだ。冒頭の松井珠理奈のソロから一気に歌の世界に引き込まれる。『Glory days』でもそうだったが、ハマった時の彼女の声、歌い方にはそういう力がある。
歌詞をよく聴くと、これは名曲『寡黙な月』と対比をなす歌になっている。
『寡黙な月』は、「自信満々な太陽は好きになれない、寡黙な月のようなあなたの不器用さが好き」というような歌だったが、実は太陽も自信満々ではなく「不器用」で臆病だったのだ。

他にも歌詞の仕掛けが満載だ。
まだ告白もしていない友達のままで、同級生と海に行くという状況は『ポニーテールとシュシュ』(この歌で海に行くのは妄想だが)、『Everyday、カチューシャ』と同じ。
海に行く彼女が「ワンピース」を着ているのは『波音のオルゴール』(少し地味なワンピース)や、『抱きしめちゃいけない』(空色のワンピース)を連想する。
「自転車」と「バス」は毎度お馴染みの乗物だが、両方出て来るのは『走れBicycle』。
海に着いた2人が「防波堤」に腰掛けるのは『Only today』『ごめんねSUMMER』。
2人が食べている「かき氷」は、『涙の湘南』『そばかすのキス』『波乗りかき氷』『波音のオルゴール』。
彼女が「唇をとがらせる」のは、『上からマリコ』『ちょうだいダーリン』。
そして、「尖らせた君の唇」という部分が、音符が足らず「くちびー」となっているのは『ハートエレキ』と全く同じだ。その点はどうしても許容できないという私の記事を読んで、秋元康がわざと私を挑発しているのではないかと疑いたくなる。
(他にも歌詞の仕掛けに気づいた方は、コメントで教えて下さい。)

ところで、AKBグループの楽曲には「思い切って告白しよう」という『会いたかった』『大声ダイアモンド』『バズーカ砲発射』のような曲と、「告白せず片思いのままでもいい」という『ポニーテールとシュシュ』『Everyday、カチューシャ』『スキ、スキ、スキップ』のような曲、両グループが併存している。ところがここに来て、『不器用太陽』は第3のグループと言うか、「告白しなくても気持ちは伝わる」という実に都合のいい楽曲だ。まだフルコーラス聴いていないので断定は避けるが『心のプラカード』も同じグループに属するのではないか。新しいジャンルの発掘だ。

最後に、『不器用太陽』にも不満な点がある。
サビの最後、主旋律の歌唱にかぶせるように「まっ・すぐ・には・そう・きみ・を・みれ・ない。」というような歌詞が入っている。これは、ライブの時にファンがコールとして叫ぶための部分に違いないが、どうにもダサく感じられる。2番の「この・かん・けい・そう・せい・しゅん・サマー・ラブ。」が特にダサい。これだったら、意味のない「サーバー・ジンジャー・タイガー」とか叫んでる方がまだマシだ。
ファンのコール部分を重視するあまり、楽曲そのものの魅力を減じている主客転倒の例は『賛成カワイイ!』にもあった。全てのファンがそれを喜ぶと思われると心外なので、改めて不満を表明しておきたい。

カップリング曲も印象的な曲が多かったが、また別記事で。
コメント (2)
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劇団ハーベスト、日本のアイドル文化はどこまで「すごい」のだろう。(ナッキー)

2014-08-02 00:00:49 | 映画・芝居・ミュージカル・ドラマ
劇団ハーベスト、日本のアイドル文化はどこまで「すごい」のだろう。(ナッキー)

踊るアイドルはAKB48で頂点を極め、
歌うアイドルは、個人的にはRYUTistで頂点を極め、
芝居するアイドルは、劇団ハーベスト。

劇団ハーベストは、Sony Music Artists Incなので、資本的にはメジャーですが、知名度はそんなにないのでは。アイドルとしてのレベルの高さと、芝居の面白さのわりには、小さな劇場で上演。

定期的に公演してくれるので、一つの公演を見逃しても、次がくるという感じ。年に一度しか公演しない女神座は逃してはならないと万難を排して立ち向かうけど。

小さな劇場での芝居。劇場が小さいだけでなく、横に長く縦に短い座席。4列しかなかった。
18時30分開場で10分前に並び、当日券を買っている間に、後ろのお客さん(←前売り買っている)がどんどん入場して行ったけど、一列目に座れました。

演じるアイドルとの距離は、AKB48シアターの一列目(安全規制かかる前の昔の最前)より、近い。
私は結婚しているけど、妻とだってこんなに近くに見ないぞ、みたいな。

劇団員の女優の皆さん、みんながみんなアイドル的なルックスではありませんが、演技が上手い(女優もいるのに)素朴な感じが好き。
「裏と表とコーヒーフロート」という芝居、女の子たちの設定は、高校生から大卒一年目。
日常の衣服(ジーンズ、喫茶店バイトのエプロン)が自然でよかった。アイドルの対バンライブばかり見ていると、アイドル衣装は見飽きた感あり、普通の女の子の普通の姿が新鮮。

「ひらひらの衣装で歌うアイドルという文化は日本にしかない」という仮説は、世界中の文化を調べて「ないことを証明」しないと主張できないが、
「若い女性しか出演しない芝居が、これだけたくさん演じられている国は日本だけ」は直感としては正しい言説なのではないかと思う。

アイドルの魅力を一言で表現するのに、
輝いている
ときめき
は多用されているが、今日の芝居の感想は、女優の皆さん、みんな「チャーミング」でした。

ナッキー
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