一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

お化粧山~お姫山~乙女山~五葉岳~兜巾岳 ……九州の真ん中で遊ぶ……

2010年12月05日 | その他・佐賀県外の山
からつ労山の12月の第一日曜登山は、テツさんの提案で、九州の秘境と言われる「日の影の山」(お化粧山~お姫山~乙女山~五葉岳~兜巾岳)を歩くことになった。
参加を表明したのは、テツさん、イチさん、ヒラさん、アキさん、タクの5名。
いつもよりちょっと少ない。
深山の5座巡りということで、他の会員は恐れをなしたのか……
だが、調べてみると、この5つの山を周回するルートは、それほどキツくなく、時間もそれほどかからない。
おまけに、展望抜群で、九州の主だった山々がほとんど眺められるとあって、弥が上にも我々の期待は高まるのであった。
唐津を午前4時出発であったが、ちょっとしたトラブルがあり、多久ICから高速に乗る頃には5時を回っていた。
日隠林道の凸凹道をやっと抜け、お化粧山登山口に着いたのは、8時55分。
他に車はなく、我々のみ。
「日の影の山」を独り占めならぬ5人占めできそうだ。(笑)


すぐに準備とストレッチ。
9:13
登山口を出発した。


やや荒れた杉の林が続くが、やがてそれも途切れ、葉を落とした自然林の急坂を登りつめる。


10:10
お化粧山(1450m)山頂に到着。


ここまでゆっくり歩いて約1時間。
しばし休憩。
10:15
出発。
美しい登山道を登って行く。


見晴らしも良く、祖母山が見えた。


空は蒼く、空気は美味しく、本当に爽快な気分。


10:42
ブナの三差路に到着。


圧倒的なブナの存在感。


ブナの木と祖母山の共演。


傾山の向こうには、由布岳も見える。


遠くに大崩山、手前右に鹿納坊主。


お姫山が見えてきた。


11:09
お姫山(1550m)山頂に到着。


11:17
乙女山に向けて出発。


11:30
乙女山(1517m)山頂に到着。
乙女山の乙女。(本人曰く)


11:50
乙女山分岐を通過。

高さのある霜柱がびっしり。


五葉岳で昼食ということで、足取りも軽い。


巨樹の倒木が見られた。


12:16
五葉岳(1569.7m)山頂に到着。


ここからは360度の展望。
大崩山と鹿納山。


左に目を転ずると、傾山。


さらに左に目をやると、くじゅうの山々。


祖母山。


遠くに見えるのは……


雲仙岳であった。


幾重にも重なる山々。
ここが九州の真ん中であることが実感される。


「世界の中心で愛をさけぶ」ではなく、
「九州の中心でアキはさけぶ」。(スミマセン、ヤラセです)


素晴らしい展望を楽しみながらのランチは最高であった。


13:24
五葉岳山頂を出発。

13:35
夏木山分岐を通過。
来年には夏木山にも逢いに行くよ~


雰囲気の好い縦走路を軽快に歩いて行く。


13:56
兜巾岳(1488m)山頂に到着。
本日5座目の山頂。
予定していた
お化粧山、
お姫山、
乙女山、
五葉岳、
兜巾岳、
の全ての山に登ることができた。
やったね!

(写真提供・テツさん)

この兜巾岳からの眺めも素晴らしかった。


兜巾岳から大吹谷登山口に向けて下山途中、このような風景に出くわした。
植林の伐採地跡であろうか?


獣の骨を見つけた。


14:37
大吹谷登山口の林道に出る。
ここからお化粧山登山口まで歩いて行く。


心地よい疲労感と充実感に満たされる。


15:10
出発点であるお化粧山登山口に戻ってきた。


一日中、雲ひとつない晴天に恵まれ、大展望を満喫した。
歩いている途中で会ったのは、一組の登山者のみ。
「日の影の山」を、本当に我々だけで独り占めできた大満足の一日であった。

(写真提供・テツさん)

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