一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』…今、唯一観ているTVドラマ…

2016年03月12日 | テレビドラマ
フジ系の月9『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は、
今、私が、唯一観ているTVドラマだ。

それぞれに辛い過去を背負っているにも関わらず、
明るく前向きに生きようとする主人公・音(有村架純)と、


練(高良健吾)のふたりを中心に、


彼らを取り巻く木穂子(高畑充希)、


朝陽(西島隆弘)、


晴太(坂口健太郎)、


小夏(森川葵)という4人の男女の想いが、


複雑に絡み合いながら物語が進んでいく群像ラブストーリー。


恋をする6人の若者たちの、
2010年秋にはじまり、2016年春まで続く、5年間に渡る長い物語で、
人を好きになる瞬間、
その想いが叶わなかったときの痛み、
そして、時とともに訪れる心変わり、
さらには、やがて訪れてしまうかもしれない恋の終わり……
そんな、心の変遷を、
連続ドラマだからこそできる10時間以上という長い時間を使って丁寧に描いている。


私が『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を観ている理由は、四つ。

一つは、
脚本が坂元裕二だから。
代表作としては『東京ラブストーリー』(1991年)があるが、
ここ数年では、
『最高の離婚』(2013年)が強く印象に残っている。
彼の脚本のドラマなら観てみたいと思った。


二つ目は、
高良健吾と有村架純が主演しているから。
高良健吾は私が高く評価している男優だし、
有村架純は『ビリギャル』などの映画で好印象を抱いている女優だからだ。


三つ目は、
昔からファンの八千草薫が出演しているから。


四つ目は、
主題歌を手嶌葵が担当しているから。
手嶌葵のあの独特の声が好きなので……


で、これまで観た感想はというと、
期待に違わぬ秀作だということ……
配偶者ともども毎回楽しみに観ている。
TVドラマというより、
なんだか良質な映画を見ている感じ。
脚本が良いし、
出演者も良いし、
音楽も良いし、
映像も美しい。


だが、視聴率はイマイチのようで、

第1話(1月18日)11.6%
第2話(1月25日)9.6%
第3話(2月1日)10.0%
第4話(2月8日)8.9%
第5話(2月15日)8.8%
第6話(2月22日)10.7%
第7話(2月29日)8.9%
第8話(3月7日)8.8%
第9話(3月14日)
最終話(3月21日)


と、推移している。
ただ、視聴率に関しては、
テレビ局とスポンサーが心配すればいいだけで、
観ている視聴者には関係ない。
むしろ、この視聴率には納得している部分がある。
なぜなら、この手のドラマに感動する人はそれほど多くはないと思うからだ。
そんな感性を持っている人は、それほど多くはない筈なのだ。
4~5%でもイイくらいだ。(オイオイ)
今の視聴率はむしろ多すぎるくらい。(コラコラ)

次回は、第9話。
そして、その次は、最終回。
はたして、どのような結末を迎えるのか……
期待しつつ、待ちたいと思う。


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