一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

雲仙普賢岳 ……満開のミヤマキリシマの中を彷徨い、溺れる……

2016年05月15日 | その他・佐賀県外の山
今日は、ヤスさんとの山行の日。

本来は、由布岳へ行く筈であったが、
熊本・大分地震の影響により、
由布岳の各所で落石や亀裂が発生しているとのことで、
環境省と大分県の協議により、
入山規制となってしまった。

そこで、ヤスさんと相談し、
行先を雲仙普賢岳に変更した。
仁田峠付近のミヤマキリシマが見頃を迎えているとの情報が入ってきたからだ。

池の原園地のミヤマキリシマは、もう終焉を迎えているかと思ったが、
まだまだ大丈夫であった。


なんだか得した気分。


6:53
池の原園地駐車場を出発。
ゆっくり登って行く。


仁田峠の駐車場に到着。
「おっ、咲いてる~」「でもガスってる~」(笑)


ヤスさん、
颯爽とミヤマキリシマの中へ入って行く。


ここから、とりつく。


しばらく登って振り返る。


「お~」と声が出る。


いいね~


ミヤマキリシマの花に溺れそうになる。(笑)


ガスっていて遠望はきかないが、
それがまったく気にならないほどのミヤマキリシマだ。






雲仙のミヤマキリシマは、
様々な色があり、彩りが華やかだ。






ルンルン気分で登って行く。


やがて妙見神社に到着した。


ここから先にも、ミヤマキリシマは咲いていた。


ミヤマキリシマと新緑のコラボ。


ほぼ毎年来ているが、
飽きることがない。


谷底へ目を向けても、ミヤマキリシマが群れ咲いている。


だが、国見岳が近づいてくると、
花は急に少なくなった。


花は少ないし、
ガスって展望もないので、
今回は、国見岳をパスし、
ゆっくり、下って行く。


ここから左折し、新道へ。


素晴らしい雰囲気の道。


雨が降ってきたので、
レインウェアを着て、
ザックカバーを装着する。(撮影・ヤスさん)


こんな美しい道を歩くことができる“幸せ”。


岩壁に垂直に根を張るヤマグルマに感心し、


風穴で冷気に驚く。


やがて、急坂を喘ぎつつ登るが、
平成新山は見えなかった。


霧氷沢へ立ち寄る。


ヒカゲツツジは、もうほとんど終わっていたが、
わずかに残っていた花が、私を迎えてくれた。


こんなに美しく、


私を待ってくれていたのだ。
感謝。


霧氷沢から15分ほど登ると、


雲仙普賢岳山頂に着いた。


風が強かったので、
ちょっと下った小広場で、昼食。

食事を済ませ、
紅葉茶屋まで下り、


薊谷へ。
この道が、またまた素晴らしい。
大好きな道だ。


爪の先まで、躰が緑に染まっていくようだ。




仁田峠に戻ってくると、
ガスが晴れて、眺めが良くなっていた。


美し過ぎる。


ヤスさん、激写につぐ激写。


朝のミヤマキリシマも良かったが、
ガスが晴れて全貌が見えるミヤマキリシマは、
尚更いいね~




もう、言うことなし。


来て良かった~


名残を惜しみつつ、


雲仙を後にしたのだった。


約5時間の山歩きであった。


では、最後に、
ミヤマキリシマとヒカゲツツジ以外の、
今日出逢った花々を少しだけ。
ツルキンバイはたくさん咲いていた。


大好きなワチガイソウにも逢えた。


小さくて、清楚。


雨に濡れた姿も美しい。


オウギカズラもいいね~


キリシマテンナンショウにも逢えた。


ツクバネウツギは可愛かった。


そして、コケイランは、こんなにたくさん。


よく見ると、美しい。


そして、キンラン。


いつもの場所に、
いつものツインタワーが……


嬉しい。


場所によってはヤマボウシも咲いていたし、


オオヤマレンゲの蕾は、たくさん付いていた。
今年は、ちょっと期待できるかも……


今日も「一日の王」になれました~

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