一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

南阿蘇逍遙 ……キツリフネやタカネハンショウヅルに逢いたくて……

2011年10月09日 | その他・佐賀県外の山
やってきました南阿蘇。
県内にひきこもりがちな私(笑)を、県外に連れ出して下さったのは、平六さん。
自然観察指導員である平六さんは、
熊本県在住の自然観察指導員・のけぼしさんに連絡し、
プライベートな植物観察会を開いてくれるようお願いしたとのこと。
有り難い!
のけぼしさんと、お友達のノブコさんが、
観察会の場所として選ばれたのが、南阿蘇。
南阿蘇は、お二人のホームグラウンドとのことで、
隅から隅まで知り尽くしておられるようなのだ。
南阿蘇周辺は、私もかつて何度か訪れているが、
今回はよりディープな南阿蘇探索ができそうで、嬉しい。
胸ワクワクである。

南阿蘇には蕎麦を食べさせる店が多いが、
この時期、蕎麦の畑では、花が満開となり、美しい風景を創り出す。


この南阿蘇は、なにもかもがスケールが大きい。
たとえば、この花、何だと思います?


右に目を転じても、ご覧の通り。
大群落なのだ。


信じられないことに、この黄色い花は、全部キツリフネなのだ。
もうビックリ!
ありえへん風景である。


大群落であるが、ひとつひとつの花を見ると、得も言われぬ美しさ。


なんという贅沢。


ハガクレツリフネソウも大群落。


ちゃんと葉に隠れて咲いてますね~
うすむらさきの色が好もしい。
この辺りでは、普通のツリフネソウの方が珍しいとか。
面白いね~


シロバナツリフネソウも……


天山で見たものに比べ、約半分の大きさ。
模様もぜんぜん違う。


ツクシミカエリソウ(オオマルバテンニンソウ)の大群落。
なんだか佐賀県の山とまったくスケール感が違うので、クラクラする。


花酔いしてしまうほど……


本当に見返りたくなるよね。(笑)


オタカラコウも、小さな谷を埋め尽くすほど咲いている。


ここで小休止。
阿蘇の山々を見て目を休める。(笑)


今度は山の中に分け入って、花をひとつひとつじっくり観察しよう。


秋の色だね。


タカトウダイも紅葉していて美しい。


おっ、サラシナショウマだ。


本当にブラシのよう。(笑)


シュウブンソウは小さなブラシ。


こちらはシラネセンキュウ。


アケボノソウは、もう終わりかけていた。


アソノコギリソウも、


ワレモコウも、終盤を迎えていた。


ツルニンジンはまだ元気。




おっ、これはタカネハンショウヅル。


本日の目玉。


逢えて嬉しい~


花を求めてかなり歩いていた。
お腹も減った。
本日のランチは、平六さん自家製味噌で作る豚汁。


美味しかった~
のけぼしさんもノブコさんも大喜び。


腹ごしらえをした後は、再び花園へ。


南阿蘇のアキノキリンソウはデカイ!


ミヤマカラスアゲハを発見。
美しい!


ヤマラッキョウが咲き始めている。


おっ、コフウロだ~


可憐。


ミズタビラコの花。
でも春の花ではなかったか……


最後は、クサヤツデ。


リボンのような花がカワイイ~


この他にも、たくさんの花に出逢った。
いや、出逢いをさせて頂いた。
のけぼしさん、ノブコさん、そして平六さん、ありがとうございました。
南阿蘇の花々に圧倒された一日でした。(笑)
春もまた楽しみが多いとのこと。
来春、また訪れたいと思います。

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