一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

草原の植物たち ……早朝散歩でスズサイコやツノトンボ(♀)に出逢う……

2022年07月30日 | 近くの里山


7月30日(金)

猛暑が続いている。
日中に長時間出歩くことは、老人にとっては自殺行為である。(笑)
……ということで、
早朝に、近くの名も無き里山(草原)を散歩することにした。


草原でもサイヨウシャジンが咲き始めていた。




コオニユリも咲いている。


赤褐色の花粉が染料のようにこぼれ落ちていた。


アキカラマツもあちこちで見かけた。




「おっ、これは……スズサイコかも……」


開花したものはないかと、周囲を探すと、
「あった~」


こちらにも……


佐賀県では、準絶滅危惧種の植物で、
花期は7~8月。
早朝に開き、日が当たると閉じる性質がある。


早朝だからこそ開花したスズサイコに逢えたのだ。


基山などでは見たことがあるが、
家の近くに咲いているとは思わなかった。
ビックリ。


オミナエシがもう咲き始めていた。


嬉しい。


オトコエシも姿を現していた。


いいね~


オニドコロも咲いていた。


可愛い花だ。


別な場所でもスズサイコを見つける。




この草原では、かなり広範囲に咲いているようだ。






ずっと見ていたい感じ。


蕾、花、閉じた花と、
スズサイコの花の咲く過程が見られる株を発見。


楽しくて仕方がない。


ツノトンボ(♀)を発見。
一見すると大きな触角をもったトンボに見えるが、
姿がトンボに似ているので付けられた名前で、
トンボの仲間ではなくアミメカゲロウの仲間。
触角は大変長く、先端が膨らんで、ちょうどチョウの触角のように見える。
オスは赤褐色で尾端に2個の付属物を持ち、メスは黄色味が強く腹部が太い。


環境の良い田舎の野原には普通にいる昆虫なのだが、
もともと数多くいるものではなく、
ときどき草などにとまっているところが見つかるくらいで、
トンボのようにさかんに空中を飛び回ることもない。


最近では棲んでいる環境の草原が少なくなっていることもあり、
姿が見られなくなって、
場所によっては(岩手県、群馬県、埼玉県、神奈川県、富山県、大阪府、兵庫県など)、
絶滅危惧種に指定されている。


ヤマジソも見ることができた。
こちらも佐賀県では準絶滅危惧種。
丘陵開発や土石流失によって個体数を減らしている。


「おっ、この蕾は、あの花だ……」


開花しているものはないかと探すと、
「あった~」


この花に逢えるとは思わなかった。




今日も「一日の王」になれました~

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