7月30日(金)
猛暑が続いている。
日中に長時間出歩くことは、老人にとっては自殺行為である。(笑)
……ということで、
早朝に、近くの名も無き里山(草原)を散歩することにした。
草原でもサイヨウシャジンが咲き始めていた。
コオニユリも咲いている。
赤褐色の花粉が染料のようにこぼれ落ちていた。
アキカラマツもあちこちで見かけた。
「おっ、これは……スズサイコかも……」
開花したものはないかと、周囲を探すと、
「あった~」
こちらにも……
佐賀県では、準絶滅危惧種の植物で、
花期は7~8月。
早朝に開き、日が当たると閉じる性質がある。
早朝だからこそ開花したスズサイコに逢えたのだ。
基山などでは見たことがあるが、
家の近くに咲いているとは思わなかった。
ビックリ。
オミナエシがもう咲き始めていた。
嬉しい。
オトコエシも姿を現していた。
いいね~
オニドコロも咲いていた。
可愛い花だ。
別な場所でもスズサイコを見つける。
この草原では、かなり広範囲に咲いているようだ。
ずっと見ていたい感じ。
蕾、花、閉じた花と、
スズサイコの花の咲く過程が見られる株を発見。
楽しくて仕方がない。
ツノトンボ(♀)を発見。
一見すると大きな触角をもったトンボに見えるが、
姿がトンボに似ているので付けられた名前で、
トンボの仲間ではなくアミメカゲロウの仲間。
触角は大変長く、先端が膨らんで、ちょうどチョウの触角のように見える。
オスは赤褐色で尾端に2個の付属物を持ち、メスは黄色味が強く腹部が太い。
環境の良い田舎の野原には普通にいる昆虫なのだが、
もともと数多くいるものではなく、
ときどき草などにとまっているところが見つかるくらいで、
トンボのようにさかんに空中を飛び回ることもない。
最近では棲んでいる環境の草原が少なくなっていることもあり、
姿が見られなくなって、
場所によっては(岩手県、群馬県、埼玉県、神奈川県、富山県、大阪府、兵庫県など)、
絶滅危惧種に指定されている。
ヤマジソも見ることができた。
こちらも佐賀県では準絶滅危惧種。
丘陵開発や土石流失によって個体数を減らしている。
「おっ、この蕾は、あの花だ……」
開花しているものはないかと探すと、
「あった~」
この花に逢えるとは思わなかった。
今日も「一日の王」になれました~