万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

万葉の風を感じて

2018年06月21日 | なごみ
先日選んで頂いた私の俳句。

リレー評ということで、原稿の依頼を過日頂いた。

そして、今月届いた俳誌。

この方の俳句を拝読させて頂いた折の気持ちを感じたままにしたためました。



やはり何をしていても万葉の風を感じている自分でいることを、改めて教えられたそんな1ページ。

万葉集発祥の地「桜井」

2018年06月19日 | なごみ
三輪山を しかも隠すか 雲だにも こころあらなむ 隠さふべしや(万葉集 額田王)

桜井から届いた1通の手紙。
一昨日の地震は大丈夫だっただろうかと案じながら封を開けた。

中に入っていたのは紫陽花の便箋に綺麗な文字でしたためられていたお手紙、そしてイベント出演の折の写真。
思いをかけて頂いていることが何ともありがたい。

早速お礼状をしたためる。
メールで返せばあっと言う間だし相手の都合のいいときに開いて頂ける。
一方手紙は、手書きの文字の温かさが感じられていいし、やはり万葉を歌うものとして「文字」にこだわりたい。

ケースバイケース、時と場合によって、いいなっ と思える方を選ぶようにしている。


手紙の消印は桜井市。

一方、送付する封筒に書く文字も奈良県桜井市、、、。

さすが、万葉集発祥の地、いい響き(笑)

文字をみているだけ、これだけで大満足。

投函したあとに向かったのは、お習字のお稽古。

本来なら短冊の作品の予定だったが、今日は急遽変更。

以前に先生に書いて頂いたお手本、額田王を選んだ。

下手の横好き、桜井の情景を思い浮かべながら何度も何度もかな書をしたためる。



梅雨の最中。上がったり下がったりの気温と湿度の変化に、三輪山には雲が沸き立っているに違いない。。。

強運

2018年06月17日 | 介護生活
人生という長い道のりには、どんな試練が待ち受けているのかわからない。

介護生活も長ければ長いほどいろんな困難が押し寄せる。

思えば救急車への同乗も幾度経験したことだろう。
今年もすでに乗ったなあ。。。

その間隔が少しずつ狭まっているのが気になるところ。

今回は2泊3日のショート利用で、2日目の朝のこと。怪我をさせてしまったと連絡が入った。

麻痺側に倒れたようで、怪我は見事に全て左側。
介助者がいたが、支えきれなかったらしい。
酷く打ったであろうことが一目瞭然、正直なところここまでひどく打ったとは、、、、という状態。

施設側も心を尽くしての介護だったとは思うのだが、それでもどこか「緩み」みたいなスキがあったのかもしれない。

移乗時が一番危険地帯!

利用していたショートサービスの真隣が市民病院だったが、頭のことがあるのでデータのある大学病院へ連れていくことに迷わず決めた。
結果は左肩の骨折のみ、あとは打身。幸い手術するにはいたらず自宅療養で安静となった。

強運である。

幾度となく我が母の運の強さに助けられてきたことか。

しかし動けない体の上の怪我に、途端に母のQOLは低下。
そして介護者である私の負担も倍増。

それでも動く唯一の右足だけで踏ん張り、なんとか私の負担を少しでも軽く、、、と思って今日も努力を惜しまない母の頑張りに私ももう少し頑張れると力をもらう。

介護生活34年。

正直綺麗事だけではすまされないことも多々あるが、生ある限り母と共にありたいと思っている。

またデーサービスに行けなくなった今、私の所用も極力キャンセル。
よくしたもので、ご近所さんから「○○ちゃーん、もらってーーー」とお誘いが。

梅である。取り逃げでは申し訳ないので15キロぐらいあったであろう梅をご近所さんと一緒に仕分けし私が頂いたのは約6キロ。



ジャムがいい、梅サワーもいいね、、、と作り方まで教わってあとはクックパッド頼み(笑)



下ごしらえに1日。
熟すのに2〜3日と待ってる間に今度は注文していた土付きらっきょうが届いた。こちらは2、6キロ。

らっきょうもバラして洗って下ごしらえに4時間。

母の様子を見ながら十分対応できた。

そして昨日ようやく全ての仕込みが終了!



梅シロップ、梅ジュース、梅酒、梅サワー、梅ジャム、そしてらっきょうの甘酢漬けとバリエーション豊富!

その中ですぐに食べられるのは、、、梅ジャム!

こちらは私作。ちょっと面倒だが24時間以上冷凍した梅を一度湯通しして皮をむいてから調理。種もこし器でこしたらさらさらの透明感あるジャムに!


こちらはご近所さん作。
こちらは皮付き。食感が欲しい人にぴったり!

毎朝作る母のスムージーに入れてみたら、程よい酸味で笑顔で飲み干してくれた。

「○子のお母さんはいつも前向きに頑張ってるから○子も頑張れるんだね」と、親友からのラインが届いた嬉しい朝だった。



音楽と花とアロマを奏でる癒しのコラボレーション Vol.4 〜初夏の優雅なひととき〜

2018年06月13日 | なごみ
今年も友人主催の会にお誘いを頂き足を運んできました。

会場はTHE NANZAN HOUSE(ザ ナンザンハウス)。

名古屋市昭和区、閑静な住宅街の中にひっそりと佇む素敵な会場です。

エントランスには、早速彼女の作品が。

主張しすぎない作品でのあしらいに、彼女の心遣いが早速感じられます。
アジアンチックな仏像っぽい飾りがちょっと嬉しい。

前半は彼女のアーティフィシャルフラワーで彩られた2Fチャペルで、ヴァイオリン&ピアノ演奏。

ヴァイオリニストは天野千恵氏、キーボードは寺川理絵氏。

会場内にはレモングラスとオレンジスイートのアロマブレンドの香りが漂う。
アロマテラピーアドバイザー、アロマブレンドデザイナーの顔も持つ彼女の成し得る技。

エルガー、クライスラー、ヘンデル、、、とクラッシックづくしの演奏にうっとりする前半から、後半は映画音楽 Beauty and beast(美女と野獣より)、When You Wish upon a Star(ピノキオより 星に願いを)など馴染みのあるメロディを奏でて下さり、天野氏の素敵なトークと共に大いに盛り上がった。

プロのヴァイオリニスト天野氏いはく、ピアノが会場になかったのでキーボードになったと残念そうにおっしゃってみえたが、始まって見るといやいやこれがなかなかいい!
音の厚みは少し残念な気もするが、それでもヴァイオリンとの音のバランスがとってもよく、前に出過ぎないキーボードの音がかえってヴァイオリンを引き立てていたように感じることができた。

それにしても二胡の生音を日常感じているせいか、ヴァイオリンの音色に絶大な安定感、音域の広さを感じたのは生まれて初めての体感。
いい意味でカルチャーショック!

演奏会終了後はお隣2Fレストランにてランチを頂きながら、彼女本人、フラワーデザイナー磯貝弥生氏からの作品の解説が。
なんでも二人であった折の私との会話がヒントになったとか。

彼女の生き方そのままで、きっとそれは聞く耳を持ってる彼女のお人柄でもあろう。


実際、曲作りにおいても作品ができてしまえば1つの形にすぎないが、作者の思いを知ることによって、より作品の深い部分が理解できる、、、きっとそんな思いを何気ない会話で話したんだと思う。

心の底からこの会で毎年この時間が一番楽しみっ!


こちらはタイで彼女が仕入れてきたバタフライピーを入れたウエルカムドリンク。
青い色素はこの花自体が持つアントシアニンの色。

テーブルレモンが各テーブルに配られ、2、3適たらすと、、、酸によりこんな素敵なドリンクに更に変身。

各テーブル中央には紫陽花のアーティフィシャルフラワーの彼女の作品。
テーブルコーディネーターの資格も持つ彼女が仕上げたのは、ウエルカムドリンクも含めてテーブル全体をコーディネートしたと。
まさにマルチ。
まるでテーブル全体がガクアジサイになったようで、何度も変化していく各人のグラスを見つめては心がほどけていくような、、、そんな気がした。


こちらは、名古屋市美術館で開かれている「モネ それからの100年展」に併せタイアップしている東急ホテルに飾られている彼女の作品。
今日だけホテルから逆輸入!?(笑)してきたとか。
作者の特権。


モネをテーマにした作品コーナー。
浮かべてあるのはカシワバアジサイの花など。今朝切ってきたらしい。
紫陽花の花を小さく切っちゃうのはかわいそうだけど、、、とつぶやいた彼女のセリフはさすがフラワーデザイナーの感性!


ランチの一品、ローストビーフ。紫キャベツの千切りにふわっふわっのチーズがのってました。

ランチ終盤からは、スペシャルゲスト、オリコーヒーオーナー 小里誠氏による珈琲アロマ講座。
京都老舗「イノダコーヒー」で研修を受け、現在名古屋市守山区上志段味にお店がある。



事前に彼女から聞いていたが、お会いするのはもちろん初めて!
志段味と言えば、昨年足を運んだ国史跡「志段味古墳群」があり、何とこの方無類の古墳好きでそちら方面でもご活躍!
次回は歴史を、、、とお互い笑顔の名刺交換!(笑)

この後、イノダコーヒーの「アラビアの真珠」豆を使ったコーヒーの実演、それぞれオリコーヒーオリジナルカップでの小里氏オススメの飲み方に従って淹れたてコーヒーを美味しくいただくことができた。


目と心と香り、、、、五感をフル稼働しての楽しいひととき。
テーブルはあっと言う間に彼女を取り巻く友たちの輪で和む、、。

これぞまさに癒しのコラボレーション!

今年もささやかながら、友の素敵な活動を応援できる側にいられたことを幸せに思った一日でした。ありがとう!

明けて今朝。
昨日の余韻を感じて玄関のお花を一新。

終わりがけのガクアジサイ。

新たな花を咲かせる!
















嚥下食

2018年06月08日 | 介護生活
最近の検査で発覚した母の嚥下障害の進行と共に、私の介護負担も更に増加。

1年半前の造影剤検査ではトロミなしで柔らかめの食事でよかったのが、一気に進んでミキサー食になった。

今回は細かな栄養指導も受けての在宅介護。
ほんのわずかでもいい、QOLを向上させた日々を母が過ごせるといい。

正直ここのところ何を食べてもむせ込んでいたので、専門的ケアがこのタイミングで受けられたことはありがたい。

まずは水分。
サラサラの水分は確実にムセ込む。
トロミ剤が必要となった。
そのトロミ剤も色々なメーカーから出ており、某大学病院で使っているのは、ネオハイトロミール。



今のところ使い勝手No. 1!
温冷共にムラなく溶ける上、お茶なども色の変化なくクリアなままに使える。



ちなみにこちらは日清オイリオのトロミ剤。トロミがつくまでよく混ぜていないとダマができる上、濁りが出る。
トロミの付き具合にもムラがあるように感じている。


こちらソフティアのものもよく混ぜていないと沈殿物として残るものがある。

次は主食のお米。ごはんです。
お粥の必要はもちろんだが、私の中では今のところこのお粥が一番難しい。
というのは、水分バランス。
お粥の水分量が少ないと全て塊となってムセ込みの原因に。
水分が多すぎたり、冷めてくると残った水分でこれまたムセる。
水分が多すぎたなと思った時はトロミ剤を入れて調整、、、なんてことも。
ちなみに粘り気がありすぎると口の中に残留物として残って、これまたムセ込みの原因に。
食事後の歯磨きはもちろんのこと、夕食後の歯磨きは介護者がお口の中の点検をして磨きあげてあげることも、誤嚥予防になると母が長年通っている歯科口腔外科の先生がご親切に教えて下さった。

次に汁物。
具材は無し。違った食感の食材を一緒に入れるのはタブー!
澄まし汁にトロミをいれて。

そして副食。
世の中便利なものが研究されてます。
あいーと。

1つ500円から600円が主流。

形は素材そのままですが、二次加工されているとでもいうのでしょうか、、魚は皮目まで表現されているので、本人は視覚的にも満足できます。

煮物もあり、たべてみたらこちらは圧力鍋の力を借りれば何とかなりそうな柔らかさ。
普段の倍ぐらいの圧をかけて食べてもらったら今のところムセこまないでいける。

市販のもの、手作りと上手く抱き合わせながら。時に手抜きも必要。

湯むきトマトを添えてムセ込みの反応を確認。以外にいける!

あいーとの食パンにジャムをぬって。

なるほど。食パンは水分たっぷり。手で持つのは不可能(笑)確かにむせない。
1枚当たり300円弱と高価!
この柔らかさならと、市販のパンでフレンチトーストを作ったが焼き目の部分が口の中に残ってしまった。要検討。


これはシラス。シラス+水+ゼリー剤を入れてミキサーにかけたあとさらに火にかけあっという間にゼリー状に。


ゼリー剤。おかゆ用とあるが気にせず色んな食材を形にしたい時に使用。市販では見つけられずネット購入。型さえ工夫すれば結構万能!


卵焼きも同じように作って型に流して。

試行錯誤の日々。


ある日の朝食。母の大好物、私手作りの梅肉を添えて。

頑張っている母の姿が今の私の何よりの励み。

ヴォーカル力と地域力

2018年06月06日 | なごみ
Peter cetera???

聞き覚えのある声だが、知らない名前だった。

原曲がアレンジされて歌われているのを聞いて納得。

元シカゴのメインヴォーカリストだ!

原曲からのアレンジは私の場合大抵裏切られることが多いが、彼は特別だった。

パンチが加わって洗練された歌声はさらに艶やかで伸びやか。

重ねていく年齢以上に表に出ない喉のコントロール努力もあるんだろうな。

ソロになっても、あの日、あの時に聞いた楽曲のままに再現、いや成長したヴォーカル力に圧倒された今日この頃。

Peter Cetera - Medley: Hard to say I'm sorry-You're The Inspiration-Glory of love HD 720p


一方で新たな作品作りも進めております。

最近読んだ文献は畿外のとある町史。

正直あまり期待していなかった。

ところが。

時折、国史を読んでいる錯覚に陥った。

外から見た大和、そして国から見た郡(こおり)、里が実に見事に解説してあって引き込まれていく。

まざまざとみせつけられた地域力!感動!
この地域、いつかはこの眼で確かめてみたいと思うが、まだ時期早々。
もう少し机上で温めてみたい。

さて、先日出席した いとこ会。

私の持ち物は一眼レフ(笑)

カメラが得意ないとこに少し設定をいじってもらった。

実は相変わらずよくわからないまま使っている。

後日、設定後の試し撮り。


我が家の紫陽花。土が酸性ってことね。


ヒバリ。なんだか青蛙みたいな顔に大笑い!


カワラヒワの鳴き声に思わず駆け出す!

少しよくなったかな(笑)


























JR ぬくもり飛騨路号

2018年06月03日 | なごみ
嚥下障害が2ランク程上がった母の介護。

要介護5以上のランクは上がりようがない。

荒れに荒れた4月、5月の体調も少し落ち着きを取り戻し、しばらくお休みしていたデーサービスも5月半ばから再開。

デーサービスは決して最後の砦でなく、座位がある程度保てる体力あってこそ利用できる場なんだな、、、。

介護者の休息は母がデーサービスに出かけてくれる時間。

旧知の仲である彼女も要介護の母を在宅介護中。
お互い体調不安定な老い先短い親と過ごす時間を優先に万障繰り合わせ、何かあってもすぐに対応できる距離、縛られない旅がいいねと今回選んだ交通手段は電車。

行く事は決めたものの、お互い親の体調と相談しながら日程がようやく決まったのは1週間前。

彼女プロデュースの束の間の憩いの地はお隣、岐阜県。下呂温泉。



名古屋発飛騨古川行き、急行ぬくもり飛騨路号に乗車。

JR東海の運行期間わずか1カ月程の観光列車で全席指定。


片道しか運行されないレアシートを予約してくれた上、梅雨の晴れ間をぬっての快晴のお天気となんとも幸先いい滑り出し!

そしてこの電車が凄かった!

乗車してまもなく車内アナウンスとともに車掌さんから配られたのはぬくもり飛騨路号パンフ、飛騨路沿線マップとペーパークラフト付き記念乗車証。

それからくるわくるわ、、、美濃加茂市のPR隊、下呂市、旅館平野屋さん、、、などなど、旅まつりもビックリです^ ^







沿線には撮り鉄さんたちがズラリ!
最近めっきり少なくなった車内販売では乗り鉄さんらしき人たちがオリジナル商品を買い求める姿もありました。

あっと言う間に岐阜駅。

おぉ!歓迎ムード100パーセント!

絶景スポットでは停車してくれる大サービス!

飛水峡!



そしてあっと言う間に下呂到着!






生演奏でお出迎え!



益田川の初夏の川風が吹き抜けて心地良い。


下呂温泉博物館では浮世絵にチャレンジ!



左は入場チケットに描かれている浮世絵。
右は自分作。
ふたりとも下手っ!でも楽しむことに意義あり!







限られた時間の中で下呂の足湯を堪能し、帰路はワイドビューひだでお互い母の待つ
家路へと向かった。

心の底から共に笑いあえる存在の大きさ。
常にお手手繋いで、、、ということは共にのぞんでいないけれど悲しい時、嬉しい時にふと 近くで感じられ、いつも同じ距離感でいたいと願う。