万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

万葉の風を感じて

2018年09月28日 | なごみ
藤原京でのライブを控え、持統天皇の時代の万葉の風をふと感じたくなった。

選んだ場所は、尾張氏との関係が深いとされる名古屋市緑区大高町火上山にある氷上姉子神社。

何度か訪ねている場所であり、持統4年690年に元宮から現場所に遷された現社。先般訪ねた名古屋市博物館の企画展でも熱田神宮との関係をクローズアップし、かなり丁寧に解説されていたことが記憶に新しい。




さて、今日は難しいことは抜きにして、、、参拝。
なんだか今日は境内が騒がしい。


んんっ⁉︎今日⁉︎

一度触れてみたいと思っていた神事。
万葉の風が吹いたようだった。


大高斎田。


常緑の山は氷上姉子神社。


いよいよ神事。


背後には名古屋高速、伊勢湾岸道、名四の高架が。
その真下でこんなに厳かな神事が行われているのをどれほどの人たちが知っているのだろう。





奇跡のような秋晴れの一日。


上物は変貌を遂げてしまっている名古屋でも、ふと足を止め、耳をすませばまだまだ万葉の時代にタイムスリップでき得る空間がそこかしこにあるのね。

今日あることを知らずに訪ねた私。
万葉に引き寄せられたのかも、、と都合のいい解釈をすることにしましょう^ ^

年魚市(あゆち=愛知)での心地よい万葉の風が感じられたひとときの中にある安らぎ。

イベント出演のご案内

2018年09月25日 | ライブ
ありがたいことに新たなお話を頂戴しております。

大和での出演は今年3度目。皆様のお力添えのおかげと感謝の日々です。
ありがとうございます!


        万葉浪漫フェスティバル in 藤原宮跡

      日時    2018年11月4日(日)

            出演時間:午後5時15分頃より約30分

      場所    奈良県橿原市 藤原京跡

      
*イベントは11月3日、4日の両日行われます。詳細はこちら

皆様お誘い合わせの上、是非ご来場下さいませ。

お一人様カウンター!

2018年09月21日 | なごみ
万葉集のおかげで若い頃にはできなかったひとり旅ががぜん多くなった。

万葉の風土を訪ね感じるには朝に夕にと一人歩きに限るが、それでも最初の頃は食事の時間がなんだか嫌なものだった。
しかし有難い事に泊まりでのライブやレコーディングが重なるにつれ、だんだんとひとりでの食事が万葉の旅の楽しみの一つ!

最近、母の状態が大波小波で、周囲の人たちは異口同音に私を案じて下さる。

そこでデーサービスをもう1日増やし、ショートステイを増やしていこうか、、などなど。

そんな中、在宅介護の特集をBSでたまたま目にする。

90歳代の母を在宅介護で11年みる70代の家族が、母親の認知の進行に選択を迫られ施設入所を見送る日の朝の姿だった。

苦悩した見送る側の姿に、いつの日か迎えるかもしれない自分の姿を重ねていた。

ケアマネジャーさん、我が家に入ってくれているヘルパーさんたちに聞くと、要介護5で在宅でみてるのは、受け持ちで我が家だけだそう。

「○子さん、本当によくやってるよ」

いつもそう言ってくれる皆さんの言葉がこの日は妙にすんなり入ってきた。

母も頑張ってるけど、私も頑張ってるんだな。

ならば所用で出かけた帰り道、介護のご褒美ランチ。

以前から行ってみたいと思っていたお店。

カウンター席に案内された。

おお!望み叶ってお一人様カウンターだわ!

「天ばらおひつ」なるものを注文。

カウンターに出された揚げたての天ぷら5種に


メインの天ばらおひつ。

揚げたての小海老の天ぷらがザクザク入ってます^ ^
彩りも綺麗^ ^

山葵が添えられ塩味の効いた小海老天のご飯と相性抜群!

食の力、偉大なり。
もう少し頑張れそうな気がしている。


師に習う

2018年09月11日 | なごみ
楽典のお稽古の中で始まったピアノレッスン。

テキストは自身が作った万葉ヒストリーソング。

自分でも驚くほどに、人生最大の練習時間を費やしている。

若い頃のいやいやだったピアノお稽古とは月とすっぽん。

もちろん思い通りには弾けないがとにかく楽しくて仕方ない。

歌の練習も秋に向けてもちろん平行しているがピアノレッスンのおかげで今まで耳に入ってこなかったオケの細かな音が響くようになった。

そしてピアノの旋律の動きにかぶってゆく自身の声。ハーモニーなんだな、、、。

もっとなめらかに弾けたらいいなぁ^ ^



先週台風で休講になったお習字のお稽古。
出かけ前に新歳時記より季語探し。ちょうど秋の風が目に留まった。

秋の風、色は白にたとえられるのかあ。

脳裏に焼き付いたそれを持ってむかったお習字。
先生にお願いしてあった秋の短冊お手本を頂く。
何枚かあった内から迷わず選んだ一句。

水草の 花また白し 秋の風

やっぱり子規って偉人だわ。

こう写生して詠めたらいいなぁ^ ^



もっとしなやかにかけたらいいなぁ^ ^

だから師に習う。











遺物が語り いにしえびとが歌う

2018年09月01日 | なごみ
歌を歌いはじめた頃歌っていた万葉歌でなく、万葉ヒストリーソングを歌うようになって思うこと、いや戒めている事。

それが標題。

自らが語るのでなく、遺物に語らせる。

大学で教えを乞うた教授の言葉。
歴史学の基本。
先生お元気ですか。


歌に置き換えれば、私自身が歌うのでなくいにしえびとの作者本人に歌わせるということだろう。

万葉うたいびととしての生涯の課題、懐は実に広い、そして奥深い。

さて、介護の合間を縫いながらまたまた音楽漬けの日々。
今はオケ作りにいそしんでおります。
ご依頼頂ける中には急な依頼もあり不本意ながら一夜漬けの日もあったけど今はぬか漬けを作成中(笑)

漬けたことすら記憶の彼方にあったもの、奥底深く手を入れひっくり返してみたら手中にぴったりと収まった。

人麻呂さん、ごめんなさい。

熟成にかける時間は至福の時間(とき)。

いにしえびととの対話が生まれる。



今日から9月。
夏を惜しむようにサルスベリにしがみつくカナブン。

紫の ふっとふくらむ 桔梗かな

暦は秋ですね。