万葉うたいびと風香®’s ブログ

万葉うたいびと風香®のブログです。

パンダ顔。

2013年02月27日 | 身近な野鳥たち
私ではありません(笑)

昨年暮れ。

いつものようにウオーキングの道すがら、「パンダガモが来てるよ」って教えて下さった方がいた。

あの日以来数ヶ月。
ずっと探し続けていたが、姿は現れず。

今年もこの目で確かめるのは無理だろうな。。。。

そう思ってた矢先、、、湖面に見慣れない白いカモ発見、、、もしや、、、と双眼鏡で確かめると、目の前に現れたのはまぎれもないパンダ顔をした「ミコアイサ」(通称パンダガモ)だった。





衝撃が走った。

以前に確認したのは、もう5年程前だっただろうか。

それにしてもマガモに混じって泳いでいるとは、、、。




しかもツガイでいる。

これだから野鳥観察は止められない。

この日は更にスペシャルな日となった。

というのは、またまた猛禽類に遭遇。



それにしても、識別はとても難しい。
幼鳥と成鳥で羽の色、大きさともに違ったりする。

今回もオオタカかハイタカかが私にはわからない。

できることなら、いつかマイクを片手に「お名前は?」と聞いてみたいものだ。

「はい、私はオオタカよ」(笑)






万葉の歌音楽祭と私。

2013年02月19日 | なごみ
毎年、万葉の歌音楽祭を主催している「南都明日香ふれあいセンター 犬養万葉記念館」よりCDと写真が届けられた。

いつもその年に行なわれた音楽祭の出演者に、当日の音源をCDにして送って下さるのだ。

ありがとうございます。

このCD、すでに5枚目のコレクションとなった。



思い返せば、音楽祭への挑戦を胸に、私の万葉歌人生がはじまったといっても決して過言ではないのだ。

あれは確か第4回の万葉の歌音楽祭だった。

自作の曲をはじめて応募するも撃沈。。。

では、どういった主旨でどういった方々が出演してみえるのかをこの目で確かめに行こう、と当時の相棒だった吹黄刀自さんがフットワーク軽く私をひっぱって連れていってくれた。

出演者の方々はそれぞれが個性豊かで曲調も句の捉え方もまさに十人十色だった。

そして迎えた翌年、第5回。

彼女と初出場の切符を手にすることができた。額田王の長歌「冬ごもり春去りくれば」という春秋競いの歌だった。
今思えば、私の歌唱の貧しさをよそによくぞ選んで下さったものだと思う。
もちろん、入賞なんて夢のまた夢。
とにかく舞台に立てたことで、満たされた年だった。

翌年、第6回。犬養万葉の世界観に心の琴線が触れた句があった。
この年はじめてオリジナルの歌詞を載せた歌に仕上げて挑戦した。
柿本人麻呂の「妹が結びし」である。
ありがたいことに「犬養万葉記念館賞」を受賞させて頂いた。
1位、2位、3位という数字の世界だけでは治まらない入賞できた嬉しさはもちろんあったが、それ以上に私の中では初めて犬養先生とつながりが持てた、そんな気がした受賞だった。

そして更なる翌年。第7回。
更なる犬養万葉の世界に浸かった私が選んだ句が、「秋山の樹の下隠り」という楽曲をやはり意訳を載せて歌った。
今、ご縁を頂いている奈良県桜井市忍阪で眠る鏡王女の歌である。
ところが、歌を作る過程において、この風土を知らなかったである。
そこで、私がしたこと。
近所のどぶ川の水音を聞いては、またあぜ道の小流れのせせらぎの音を聞いては、樹の下隠りの水に重ね合わせた鏡王女の心を日々思って完成させた。
風土を知らずに完成させたこの曲だったが、ありがたいことにこの年は「明日香村長賞」を受賞させて頂いた。
この年に初めて忍阪を訪ねることとなった。

そして翌年の第8回。
初めて時代背景が万葉集の中でも後期の作品、遣新羅使の歌を手がけた。
「嘆きの霧」である。
ところがこの年は落選。
やはり1年1年が勝負だということを改めて教えて頂いた年となった。
捨てる神あれば拾う神ありとでもいうのだろうか、ありがたいことにこの結果と相前後して広島県での万葉イベントへの出演が決まり、この歌の風土のど真ん中で、そしてすばらしい舞台で歌わせて頂けた充実した年となった。

気を引き締め直して第9回は、ちょうど奈良県とご縁のあった年廻りでもあったため、迷わず鏡王女と額田王の姉妹の歌で「秋の風吹く」という楽曲で、選んで頂くことができた。
ありがたいことに2回目の犬養万葉記念館賞を頂けた事は、万葉うたいびと冥利に尽きる。
なにより嬉しい賞であった。

そして昨年秋の第10回。
桜井万葉の最中にあった私が選んだのは、「泊瀬川」。
大好きな川でその瀬の美しさに数年前から魅了されていたので、地元のアーティストの皆さんとのコラボレーションという形で大賞を受賞することができた。

こうして第10回までの道のりは、まさに万葉うたいびと風香の足跡そのもので音楽祭とはある意味二人三脚でこれたのだなあと文章にして改めて思う。
それと同時に、音楽祭への挑戦という目標があったからこそ、こうして続けてくることができたのだと思うと本当にありがたいことであり、応援して下さる皆様へただただ感謝申し上げる。ありがとうございます。

万葉の歌音楽祭。

万葉歌の登竜門であり、これからがほんとのスタートなのかもしれない。

その責務を感じながらの新たな1年。

広義に捉えた万葉歌への挑戦が既にはじまっています。


(こちらは今回力を貸して下さる知人たちとの打合せ場所だった星乃珈琲店のスフレパンケーキダブル、はちみつシロップ付き。今人気らしいです)













エマブルカルテット~スプリングコンサート~

2013年02月19日 | なごみ
エマブルカルテット~スプリングコンサート~なるものが3月29日にあると知人から連絡を頂いた。

場所は豊田市コンサートホール。

会場は18時、18時30分開演。

桐朋生によるもので、特別出演はテノール歌手の小堀勇介氏だそうだ。

曲目は、
ピアノカルテットop.47(シューマン)
チャールダッシュ(モンティ)
白鳥(サン・サーンス)他


ご興味のある方はブログ内のメールにてお問い合わせ下さいませ。


新曲への取り組み。

2013年02月13日 | なごみ
新曲を書いています。

数年ぶりに、大和を離れた歌です。

東歌。

ずっと歌ってみたかった句だったので、その意気込みはかなりのものです。

しかし、、、。

大和の歌はすぐに歌の詠まれた情景が思い描けるのですが、今回はそうはいきません。

風土の中で歌われた歌であるがゆえの難しさとでもいうのでしょうか。
土着の歌であり、古代信仰のエッセンスも加えてある句。

風土を知り尽くせない分、歌詞にかなりの時間を要しています。

近所をウオーキングしながらも、読み解けない部分の情景を思い描いて、目の前にみる景色を置き換えてみていますがなかなか広がりません。

いつかこの目で歌の風土を確かめてみたいと思っています。

もちろん、時間と環境が許してくれるようになったら。。。

母の介護度が上がりました。2段階飛び級です。

でもここ数年の介護のキツさが妙に納得でき、肩の力が抜けたようです。

ささやかな気分転換。







マイフィールド

2013年02月09日 | 身近な野鳥たち
相変わらず野鳥観察にでかけています。

マイフィールドには、色々な鳥たちが集っています。

まずはジョウビタキ。


とても愛くるしい目をしていて、そのかわいさにいつもファインダーを通して心ほぐれています。

次にキツツキの仲間、コゲラです。

木の幹をコンコんつつきながら、螺旋状に登っていきます。

こちらはキセキレイ。


ハクセキレイ、セグロセキレイはよくみかけますが、これはたぶん1羽いるのみ。
いつも出没する場所が一緒です。

そしてカワセミ。


先日のはピンぼけでしたが、今回はまずまずかしら、、、。

こちらはアオジ(たぶん)。
綺麗な鳥です。


これはエナガ。

とてもかわいらしい容姿のこじんまりした鳥です。
いつも10数羽でいるのをみかけます。

こちらはヒガラ。

シジュウカラに似ていますが、羽の模様で区別がつきます。
目の前まで遊びにきてくれました。

ラストはオオタカ(たぶん)

木の枝に止まったのを追いかけて撮影してみましたが、、、この後すぐに飛翔。
鋭い目つきで、目が合うととにかく怖い、、、!

まだまだ野鳥生活が続きます。




















今日は立春。

2013年02月04日 | 身近な野鳥たち
冬ごもり 春さり来れば 鳴かざりし鳥も来なきぬ 
咲かざりし 花も咲けれど 山を茂み 入りても取らず 草深み 取りても見ず
秋山の木の葉を見ては 黄葉をば取りてぞ偲ふ 
青きをば 置きてぞ 歎く
そこしうらめし
秋山ぞ 我は  
                        万葉集巻1-16 額田王 


長かった冬が終わり、春がやってきたら、今迄鳴かなかった鳥もきて鳴き始める。
そして咲かなかった花も咲き始めたわ。でも山は生い茂っていて山を分け入って入っていくことはできないし、草も深いので折りとって手にとって見ることもできないわ。
秋山の樹の葉を見ては、黄色に色づいた美しい葉がとても愛しい。
でも青い葉はそっと置いておくの。
そこがとてもうらめしいわ。
そう、私は秋山なのです。


春がやってくると、今まで鳴かなかった鳥が鳴き始める、、、ではじまる額田王の句のように、昨今、鳥の動きが気になってしかたありません。

この季節は鳥の観察にもってこいの季節。
というのも、公園の木々も森の山々も落葉樹の葉は全て落ちて枝だけになっているので初心者の私にとってはとっても観察しやすいんです。

野鳥観察を始めたきっかけは、万葉集には「鵺(ぬえ)」として登場する「トラツグミ」との出会いがはじまりでした。

以来、ウオーキングかたがた双眼鏡を首からぶら下げ気ままなバードウオッチング。

見たことのない鳥との出会いはいつも衝撃的で、自分の小ささを思い知らされるときでもあります。

最近撮りためた鳥たちをご紹介致しましょう。

まずは、トラツグミ、、、といいたいのですが、こちらはもう何年も逢っていません。
はじめてみた日が最初で最後となっています。
かわりにといっては何ですが、この季節、よくみかけるツグミです。



愛称は「斜め45度」
ひたすら前向きな鳥です(笑)


次に百舌鳥。


いろんな鳴き真似をしてくれますが、どこか百舌鳥だなってわかるようになりました。

こちらは鶴(たづ)といいたくなるような大型のサギ、あおさぎです。
とても美しいです。



最近、カワセミの出没する場所と時間が特定できつつあります(笑)
飛ぶ宝石の異名通り、美し過ぎます。(でもピンボケ)


こちらはおまけ。
何のポーズでしょうか?
カワウです。


万葉集に出てくる鳥を中心にご紹介致しました。

暦の上ではもう春。
鳥たちにとってはまたはばたく季節の足音が一歩一歩近づいてきています。

皆様お体ご自愛下さいませ。