岡山県加賀郡吉備中央町加茂市場にある総社宮の加茂大祭は、950年の伝統があるお祭りです。長い、というだけでなく、誇れる文化であることに感動したので、少し長くなりますが一部をご紹介したいと思います。
10月18日、岡山県の重要無形民俗文化財に指定され、県下三大祭りの一つであると聞いて、地図を頼りに初めての地域に出かけました。岡山県中部のなだらかな山村地帯です。総社宮周辺の八つの神社から御みこしをはじめとしたお祭りの一行が早朝から集まります。各4キロから7キロの道のり。
(6:00 各社総代代表集合)
簡素な神社の建物。両側の広場にこれから4社ずつの神社が集まる。
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(6:30 九社総代桟敷に着く)
境内の杉、檜、銀杏は大木で樹齢550年ほどのものが並んでいる。
行列の開始を待つ子ども達。お囃子以外はほとんど男子だけの参加。
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(7:00 入御開始)
加茂神社から順に、化気神社、松尾神社、日吉神社、素盞鳴(すさのお)神社、八幡宮、天計(あまはかり)神社、三所神社の各社が、15分から45分の割り当て時間をかけて練り歩きながら境内に入ってきます。なんと4時間かかります。
奴練り
お囃子と獅子
鳥居をくぐってからひとしきりの演技を終えるまで出番は続く。
棒使い(神社によって衣装もお面も振り付けも様々)
のぼり
お迎えの神事
お神輿だけは勢いよく鳥居まで走って来る。
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(11:00 昼休み)そばを流れる宇甘川の河原などで食事。
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(12:00 お遊び行事)
境内の左右に各四基づつ収められた御みこしの前で、太刀振り・獅子舞・棒使いの演技が披露されます。
お囃子の音が一日響いている
(12:45 御神幸)
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(13:30 還御開始)
このあと2時間かけて各社が順に帰って行きます。~15:30!
この延々と繰り広げられるお祭りの手順は決まりどおり進み、区切りごとに花火の合図が上がります。
離れた神社から寄り集まってくるという珍しい形式の素晴らしさは、それぞれの神社ごとに自分達の村の仲間を意識して協力し高め合う姿に現れています。地域社会が生活のためにどれほど大切であったかを見せつけてくれました。幼いうちからこれを見て習い、自分の役目を立派に果たそうという意識が自然に育まれているのです。行列の中の子ども達が疲れた姿を見せずに坦々と笛を吹き続け、舞い続ける様子が、何よりも感動したところです。早朝からの長丁場、しなさいと言われてできることではありません。
この地域でもおそらく失われつつあるこうした社会のつながり。郷愁だけでない重要な意味を感じながら、谷内六郎の挿絵を思い出していました。
加茂大祭の写真 楽しみにしていました。
早朝の厳かな雰囲気。
木もりっぱですね。
瓦の色が境内を引き締まって見せているように感じます。
お祭りを心から楽しんでいる子供や男の人達の表情。
動きが生き生きしていて、「さすが~!」と感激しています。
サニーさんの熱意には脱帽です^^
普段はひっそりとした場所でしょうね。
毎年通って写真に残したいと思いました・・・・
そこまで熱意が続けばいいなあ。
今日お花見に行きました。
感激しました。
あんなお花が似合う生活がしたい、
それが目標かなあ。
緑と茶の背景にあって映えるのが印象的です。
東京では背景に色があり直線的で、こうは行きません。
「お遊び行事」の棒使い氏の表情が素晴らしいです。
お祭りが現実生活とかけ離れてくれば
形ばかりのものになることでしょう。
外から応援したい者にできるのは
見物に行く事かなあ、と思いました。
太刀を頭の上で回転させ続ける力比べでした。
みんなへとへとになりながら力の限り回していました。彼はなかなか上手でした。