ブログスムタ

演劇だの映像だの猫だの犬だのなんでもいくぜ!

ひとりのための演劇、タバコ部屋(仮)

2019-03-19 19:22:54 | 公演打とうぜ
先日、元戯曲セミナー受講生達の第16回リーディング会に行ってきました。皆様のクオリティの高さにビビりつつ、結構な衝撃を受けつつ、楽しんで参ったのですが…。

自分のやりたい事は完全になくなってしまいました。

良いものを観たのです。自身が演じたものも楽しかった。演じると…というか読むと、その話がどうなのか見えなくなりますね。私の読んだ話は一度上演されているのですが、観た時と読んだ時では随分感想が違いました。

自分の話しは本当は読んじゃいかん。


もう演劇をやることもないだろう、と前々から思っているものの、一本演劇を書くことにしました。これはね、たったひとりを喜ばせようという、企みです。

常日頃から言ってるんです、皆んな、なにが観たいの?

でも答えは返ってこないんです。

そしたらひとりが言いました。

たにおかのひとり舞台か、メインの舞台、と。

たったひとりのオーダーですが、それが今全てなので、慌てて書きました。でも独りよがりです。

そこで、何人かに感想を聞き、バージョンアップを予定しています。

出演者は…悩んだのですが、僕ともうひとり。
本当はもうひとり加えたいけど、出番があまりないのでかわいそうだからやめた。
でも、ここからひとりがいいか、3人が良いか感想を聞くし、それが全てでもないから、自分でも作り直すし。

たったひとりのために、というかそうしないと感想をくれる人が感想を出しにくい気がするの。

あの人はこうした方が喜ぶんじゃない?の方がいいやすいでしょ。

…美男美女が良いですと言われると、それは困るのですが…。


第16回リーディング会

2019-03-18 07:40:11 | 公演打とうぜ
三本の戯曲を観ました。色々と考え直させられる会でした。

特に衝撃だったのは、介護のお話しでした。

半引きこもりの若い女性とおじいさんのお話しで、長いト書き、おじいさんと孫娘の会話が数ページに収められてました。

ト書きには、道具の配置とか証明オンオフなんかが書かれていてふーん…と思っていました。


これが面白かったんです。


困りましたね、面白かったんですよ。もう、「観に来て!」と自慢したくなるくらいに。人のなのに。いや、本当に困りましたね。

色々な人が笑いの多い演劇から真面目な演劇に移って行く理由がわかるような気がしました。

感想:翔んで埼玉

2019-03-10 21:31:53 | 歪んだ批評
認めたくないのですが。面白いです。チッ。

「アリータ: バトル・エンジェル」をブチ抜いてトップに躍り出た「翔んで埼玉」。まあその天下もドラえもんに譲ることになるのですが、それにしても認めたくないものです。三日天下じゃん、ぶちぶち(負け惜しみ笑)。

映画だの何だのに全く興味がなかった私がビビって狂ったように観た映画が T2 です。ですから、その監督であるジェームズ・キャメロン氏が関わったアリータは、私にとって、とても大切な映画でした。アリータは若干、絵のような画像があったり、長すぎたりという欠点はあるものの、それでも私にはとても嬉しい作品でした。それを…訳も分からぬ埼玉映画なんぞに…。

という事で確認のために観たのですが…素晴らしい。

後半が若干、いらないかな〜ではあるのですが、とても楽しかったです。

埼玉がスクリーンに映された時の映画館のざわめき。笑いではなく、騒めき。観客の心が漏れ聞こえる映画って楽しいです。もっと増えてくれるといいなあ、こういう映画。

おふざけ映画ではありますが昨今の青春グダグダ映画(例えば:斉木楠雄のΨ難)とは違った面白さだと思います。青春グダグダ映画はそれはそれで喜んでいる人たちがいるので、ターゲットが違うのでしょうね。

よく分からないんですけどね、翔んで埼玉、真面目な作りだった気がするんです。
景色が、一生懸命だったり、衣装も一生懸命だったり。

埼玉じゃなくて知らない国の名前がついてたら、それなりに納得した気が…しなくもないのです。
人間関係とかそういったものがきちんとベタですが、面白かった気がしました。物語として。
ただ、ベタだから後半に行くに連れ笑わせるものが減ってゆくと、何となくさみしい気がしました。

それでも、とても面白くて、よかったと思いました。