どうしても濃厚な演劇に憧れてしまう。
どんなものでもちょっと続けるだけで感覚はレベルアップしてしまう。
変顔が面白くて、そのうちダジャレが面白くなって変顔の面白さを忘れ、ダジャレに飽きてボケツッコミを面白さを知り…そんな感じで感覚はどんどん変わっていってしまう。
濃厚な演劇が楽しいと感じてしまう。岸田国士、清水邦夫。面白い。
でもこれを面白がるのは違う。これ以外でも深刻な話や深い悲しみ、憤りを感じる演劇も間違いだ。それは俺の演劇ではない。
今、僕はデパートにいて、いろいろな商品に目移りしているような状態だ。
これもいいな、あれもいいな。
でも違うはずなんだ。そこにあるなら僕の居場所はないんだな。