ブログスムタ

演劇だの映像だの猫だの犬だのなんでもいくぜ!

赤子

2018-09-18 07:38:47 | 公演打とうぜ
この、演劇といふものはいつまで経っても自分で立とうとしない。生まれてからこのかたずっと飯を食うだけ食い、愛情を注がれるだけ注がれ、挙げ句の果てに手放され。

そのでかくなった図体を、これには素晴らしい未来がある筈だ、と手を差し伸べるが、わがまま至極、どうする事もできぬ。

大半の者は先代から引き継いだ方法で機嫌をとるのだが、喜びはするもののそれ以上先には進まぬ。その芽は育ち切っており初めて見る者以外は驚きもしない。ただ、そこに本質がある事も確かで切り落とす事もできない。

私はそれに靴を買い与え、三輪車を買い与えて、様子を診るのだが果たして。

リーディング会の一つの思い。

2018-09-12 08:15:31 | エキストラ
リーディング会の基本って、「おれこれ書いてみたけど…(弱気)」「へー、じゃあちっと読んでみる?」だと思うのね。

なので、僕は普段は描かない暗い話しを披露して反応を見たりするのです。ちなみに今回は明るく(というのも、はじめの頃は誰も出してくれないから仕方なく描くことにしたんだ)。

書き手の想いなんて、演出家がいっくらでも変えられる。3人でやるシェークスピアなんて作家バカにしてんのか! という思いしか湧かないし、わざわざ良い戯曲を無料で拾ってくる主宰とか、再演で良いんじゃないですかねーなんてのも、まあ、作家に再度金が入るから良いすけどー、なんか逃げだよねーなんて思います。

今回、リーディング会をやるにあたり、楽しんでもらいたい!はもらいたいなんだけど、リーディング公演のつもりはさらさらなくて、基本は戯曲のつくり、構造や効果が狙った通り出ているか、描いた人が確認する為の物だと思っています。

作家以外の想いは…役者以外は持たない方が理想かなーとも思うのです。
誰が読んでも普通そうなるよね、程度の。

勿論、めちゃくちゃすごく演じて欲しいので、滅茶滅茶良い役者さんに来ていただくのですが、そのためには作者が戯曲に細かく指示を出す必要があるんす。

行間から拾うんじゃなくてト書きや語尾から拾って欲しい。

というのも。自分で公演を打つ人以外は、描いたホンを何かのショーレースに出すわけで、ホンがダイレクトに読み手に渡るわけです。

大勢出てくるシェークスピアを3人で、なんて事はしない、台詞のない兵士一人一人まで頭の中に登場するわけです。和服なんかも来てないしダンスなんかもしない。そういう作家の努力を潰すようなことは絶対しない。

素直に読んだ時、どう見えるか…これを描いた本人がキチンと見て、ああ、こうなっちゃうのか、とか、ああ、折角登場人物殺してみたのにあんまし感動しないね、とか、伏線役に立ってない!とか、そういう所を確認して欲しいのです。

お約束

2018-09-04 21:11:08 | 公演打とうぜ
僕は、僕に演劇を教えてくれたり助けてくれた方を「紀伊國屋ホールに連れて行く」と約束した。上手も下手もわからない人間だが、それだけは約束した。

まずはホワイエ。いずれ、ホール。

※国立劇場も約束した様なしないような(笑)。

ワハハハハ(提出用戯曲、練ってない)。

2018-09-04 08:35:10 | 公演打とうぜ
色々考えたんだけど、単純で役者力に頼る戯曲にしました。
私が司会なので、時間取らないようにもしています。


タイトル:ワハハハハ
作:谷岡幸地


人物設定:松本と田所は同じ職場、同じチーム。

◼️夜 駅ホーム
(松本、電車を待っている)
(田所、松本の隣に立つ)

松本:お疲れ様です
田所:…。

(松本、反応がなかった為、身体を背け、何気なく腕を組む)
(田所、真似て腕を組む)
(後ろに人が並び、向かいホームにも人が並ぶ)

田所:ワハハハハ。
松本:…。
田所:ワハハハハ。

(松本困惑するが、組んだ腕を戻すのも癪なので、そのままを貫こうとするが、つられて笑い始める)

田所:ワハハハハ。
松本:ちょっと(笑)
田所:ワハハハハハハハハハハ。
松本:やめてください、変な人に見えるじゃ無いですか。
田所:ワハハハハ。あっちから見ると変な人達にみえるよ。
松本:私関係ないですもん!
田所:ワハハハハ。向こうには声聞こえないから、腕組んで笑ってる変な人たちにしか見えないよ。
松本:やめてください!
田所:ワハハハハ! ワハハハハ! 腕下ろせばいいじゃん、ワハハハハ!

(一息。ふたりとも腕を下ろす。)
(田所、何気なく腕を組む)
(松本、反撃のつもりで田所の腕組みを真似する。)

松本:ワハハハハ
田所:…。
松本:ワハハハハ
田所:復讐してるつもりか。
松本:ワハハハハハハハハハハ。
田所:やめろみっともない、やめろ

(田所、笑ってしまう)

松本:ワハハハハ。

(一息)

田所:仕事のミスなんて誰にでもある。
松本:!
田所:くよくよしてても仕方ないじゃないか。
松本:またミスったんですか?
田所:ワハハハハ
松本:ワハハハハじゃないです、今度は何したんですか?
田所:ワハハハハ
松本:真剣な話ししてるんです!
田所:ワハハハハ(泣き顔になる)
松本:ちょっと、ほんと何したんですか?