独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

EMP(電磁パルス)防護用導電性コンクリート

2016年11月17日 23時05分36秒 | 軍事
核爆弾が高高度で爆発すると、広範囲の地域でEMPにより電子機器が破壊され、社会全体が機能を失う。
最近の自動車にはマイコンが組み込まれているので、ほぼすべての車が動かなくなる。携帯電話もパソコンも使えなくなる。ATMが機能停止するので現金を引き出すことができなくなる。スーパーのレジが停止するので買い物ができなくなる。停電になり、テレビを見ることができず、なにが起きたのかわからなくて人々は混乱し、恐怖のどん底に叩き込まれる。

アメリカでは、EMP により破壊された社会を描いたサバイバル小説がベストセラーになるほど関心が高い。特に、冷戦時代を生きた中高年世代にとって、EMPは十分に現実的な脅威だったのだろう。そして今再び、新たな冷戦時代に突入した。
"One Second After"
"One Year After"
"The Final Day"
by William R. Forstchen

どれくらいの範囲で被害を受けるかという数値が示されている。
Starfish Prime
それによると、1962年、1.4メガトンの水爆が太平洋上空高高度で爆発した時、1,445km 離れたハワイ島で約300の街路灯が焼失し、多数の防犯アラームが鳴り出すなどの被害がでた。これがEMPの効果が観測された最初であった。

EMPの被害を防止するための様々な手法が検討されてきた。
http://qiita.com/HirofumiYashima/items/395ba2945e0ce7417208

先日配信されたニュースで、EMP防護のためのコンクリートが発明されたことが報じられた。

Scientists Invent Concrete That Could Stop an EMP
November 16, 2016
http://www.popularmechanics.com/military/weapons/news/a23904/new-concrete-protects-against-emp-attack/

'Conductive concrete' shields electronics from EMP attack
November 14, 2016 by Gillian Klucas
http://phys.org/news/2016-11-concrete-shields-electronics-emp.html
発明されたコンクリートは電磁波を吸収と反射の両作用により低減させるので従来の防護法より効果的である。
発明は通常のコンクリートにマグネタイトmagnetiteを混合することで構成されている。その他の成分として炭素と金属も混合することで効果を高める。
このコンクリートを使えば、建物内部の電子機器を保護することができる。このコンクリートを吹き付けることで、既存の建物を低コストで改造することができる。

中国が日本をほぼ無傷で(日本国民を殺傷することなく)占領する手法として、東京の上空200kmの宇宙空間で1メガトンの水爆を爆発させるシナリオが考えられる。我が国が保有するミサイル防衛網は何の役にも立たない。それにより、日本全土が機能停止して、抵抗する暇もなく無条件降伏せざるを得なくなる。
このような悲劇を防ぐために、EMP 防護を日本社会全体に普及させる必要がある。

詳細はwikipediaで:
高高度核爆発


<2016年11月19日>

上記コンクリートを吹き付ける工事は結構大変。民家への普及を考えると、コストが障害になる。そこで考えられるのは、このようなコンクリートを板状に加工し、外壁用パネルにする方法。このEMP防護パネルをすべての新築建造物(民家を含む)に使用することを義務付けることにしたらどうだろうか。新たな法律を制定する必要はあるだろう。EMP防護を普及させるには、このような強制措置が必要と考える。
上記パネルは防火用としても優れている。木造建築の外壁に広く使用されている金属外殻石膏ボードに代えて、EMP防護コンクリート板を使うということだ。しかし、重量が増すのは困るという意見があるかもしれない。多孔質化して軽量化するのはどうだろうか。
あるいは、ひょっとすると、上記発明の手法は石膏ボードにも応用できるかもしれない。EMP防護用石膏ボードの発明ということになる。こうして、一般民家もEMP防護を強化することで、国家全体としてのEMP耐性が向上する。

ただし、疑問が残る。窓から侵入するEMPをどうやって阻止するのか?


<2016年12月1日> 

せめてスマホだけでも守るには、どうすればいいか。ちょっとした実験をやってみた。
スマホ全体をアルミホイルで一重にくるんでから、スマホに電話してみたのだが、電波は届かなかった。効果があるということだ。EMPの強力な電磁波からスマホを守るには、アルミホイルで2~5回ぐらいくるんでやれば、守れるかもしれない。
万一戦争の気配がしたら、使用しないときは、アルミホイルでくるむとか、金属の容器(アルミ鍋、金属箱など)に入れておけばいいだろう。
大勢の人のスマホが生き残れば、情報交換が可能になるかもしれない。それだけでも大助かりだ。基地局と交換局が生き残ればの話だが。
ところで、ソーラーパネルは生き残るだろうか?もし生き残るなら、スマホ充電など、最低限のことはできる。

戦争の可能性が高まれば、電子部品・基盤などをEMP防護倉庫に大量にストックする必要がある。動かなくなったトラックの電子部品を交換することができれば、物流を維持できる。さらにデータセンターや放送局、発電所などをEMP防護化する必要がある。

 
<2016年12月13日>
Boeing Unveils Amazing, Slightly Terrifying New Electromagnetic Pulse Weapon
With pinpoint accuracy, this electronic warfare drone can black out opposing forces at will.
May 24, 2015
http://www.fool.com/investing/general/2015/05/24/boeing-unveils-electromagnetic-pulse-weapon.aspx



<2017年3月4日>


「EMP」攻撃で文明は崩壊…日本は何千万人も餓死に追い込まれる 榊原智
2017.3.4
http://www.sankei.com/column/news/170304/clm1703040007-n1.html?google_editors_picks=true
 現代に生きる私たちは、意外な形の脅威にも備えなければならない。

 その一つかもしれないのが、核兵器を高さ30キロメートルから数百キロメートルの高高度(高層大気圏)で爆発させる電磁パルス(EMP)攻撃だ。

 原爆や水爆について、日本人は広島、長崎の惨禍を連想する。広島では上空600メートル、長崎は上空500メートル付近で原爆が爆発した。

 一方、EMP攻撃は核爆発の現場があまりに高高度であるため、核兵器による熱線、爆風、放射線で直接死傷する人は出ない。

 にもかかわらず、攻撃された国の文明社会は崩壊し、たとえば日本なら、何千万人もが餓死に追い込まれるかもしれない。

 核爆発で強力なEMPが生じる。高高度なら、その下の極めて広い領域にわたって、対策を施していない電子機器・電子回路に過剰な電流が流れる。電子機器・回路は破壊されたり、誤作動したりする。核保有国はこの現象を知っている。
(中略)

 現代の輸送車両、通信機器で電子機器・回路なしで動くものはまずない。輸送網と通信網が止まり、電力も供給されなければ明治初期や江戸時代のインフラ状況に戻ることになる。多くの国民は原因さえ知る術(すべ)がない。社会システムは崩壊し、飢えが襲うだろう。

 国会でEMP攻撃に警鐘を鳴らした国会議員は過去1人しかいない。衆院議員当時の小池百合子東京都知事である。
(後略)



<2020年12月15日>

透明なのに電磁波を遮蔽するガラス、AGCが2021年内に発売へ
2020年12月15日
MONOist




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