イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

19世紀に栄えたボルトン、当時の栄光を今に伝えるマーケット・ホール、今ではおしゃれなショッピングモール

2018年02月18日 09時00分00秒 | イングランド北部
前回に引き続き、ボルトン Bolton の町です。



古い建物の残る、19世紀に綿織物で栄えた町、ボルトン再訪!古い建物の多くは空き家・・・

産業革命後に、綿織物工業で栄えた、ヴィクトリア時代の面影を濃く残す町ですが、いかんせん商店の不振はいずこも同じ。
前回の記事を読んで下さい。☝


ゆいいつ、日曜日にもかかわらず盛況だったのが、ボルトン最大のショッピングセンター、マーケットプレイス・ショッピングセンター Market Place Shopping Centre


(イギリスには、スーパーも含む大規模店舗や、全国展開のチェーン展開の「ハイストリート・ショップ」は、日曜日には5時間以上営業してはいけない法律があります。

何年か前までは、12時まで開店してはいけない法律があったはずですが、今では、午前10時から、午後6時までの5時間、開店、閉店時間は事業主の判断に任されているようです。
まわりに足並みをそろえて、開店は10時の店がほとんどではないでしょうか)

その名の通り、もとは、「マーケットホール(屋内マーケット)」だった建物です。

こちら側がもともとは、正面入り口だったようですね。


立派です。

左右の通りに面して突き出したウィングに、店舗ファサードがずらーっと並びます。


1855年(安政2年だそうです・・・西暦をタイプしたら、勝手にコンピューターが教えてくれました!)にオープンした、当時から現在に至るまで、連合王国最大の屋内マーケットだそうです

ああ、もうマーケットではありませんね。

おしゃれなショッピングモール!

反対側の、こっち側のほうが賑やかで、人の出入りがおおいようです。同じ写真をまた使います…悪しからず。


中は、こんなに広々としています。


メインの建物と、左右の翼が交わる部分の、十字の天井。



一階中央の床を細長くぬいて、吹き抜けにして、地階の天井を支える弓梁アーチを見せています。



地階の、ヴォールト1855 Vault1855というレストラン街には足を運びませんでした。
上から見下ろしたのみ。
レンガづくりのアーチ天井の地下街、機会があったら行ってみたいです。

反対側の、もとは正面入り口だった(らしい)ところからはいると、すぐ階段があります・・・あがり切ると中2階。







イギリスの多くの町にはヴィクトリア時代に建てられたマーケット・ホールが残っています。

ストックポートや、ほかの多くの町ではまだ、マーケットとして機能していますが、中にはスーパーマーケットの進出に押され、さびれて閉鎖されたものも多いそうなんです。

古い建物の開放的な空間を魅力的に利用したおしゃれなレストランとしての再利用が、今 注目されています。
ヴィンテージフェア、クラフト・フェア、ミュージック・ライブなどの開催スポットとして利用されている場所も多いみたいですね。

ボルトンのこのマーケット・ホールは、何せ、規模がけた違いに大きいので、利用目的が限られてしまうところです。
ショッピング・モール、これしかない!

北イングランドでも最大規模の工業都市だったボルトン、マーケットホールの立派さで、当時の豊かさが一目瞭然!

外壁に残る浮き彫り、「綿織物の製造過程5段階」の一部。


現在 使われていない、小さな出入り口。




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3 コメント

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ショッピングモール (八幡@若林の弟)
2018-02-18 11:02:29
僕も昨日、埼玉の越ヶ谷に、ある越ヶ谷レイクタウンに行きましたよ。
端と端だと1キロくらいある広大なショッピングモール。
お店が見つからなくて辟易としました。
しかし、お客さんが少ない…。
お店の中に人がいるのも、特定の店舗だけ。
やっていけるのでしょうか…。
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ショッピングセンター (マンチェスター好き)
2018-02-18 17:36:10
イギリスの建物は古いので高さがないから、とても空が広く感じますね。どこを撮ってもまるで絵葉書のよう。こんな冬、建物の中は暖房は効いているのですか?中もあんなに屋根が高いと暖かい空気は上に行ってしまって、下は寒いのかと勝手に想像してます(笑)。

越谷のレイクタウンは本当に広すぎると思います!私も年齢をかさねてきますと、ネットでポチッポチッと買ってしまうようになり、あまり買い物に出なくなってしまいました。日本のアウトレットモールなど大きな所は、私も経営が心配になります(笑)。
返信する
巨大なショッピングモール (江里)
2018-02-18 22:30:17
越谷レイクタウン、グーグルしてみました。船橋ららぽーとみたいな規模ですね!ローカルな比較で恐縮ですが。日本は首都圏だと大抵の駅ビルにそれなりの規模の、遅くまで開いてる、書店とユニークロを含むショッピングセンターが入ってて買い物の需要はじゅうぶん 満たしてますよね。イギリスにはそういうのがないから、ワザワザ車やバスで郊外ショッピングモールに行って一日中過ごす文化があるんです。アメリカなんかもそうでしょう?行ったことないけど。越谷レイクタウンにわざわざ 行かなきゃ買えないものってあるのかなー。あ、ららぽーとはそれなりに繁盛しているようです。余裕のある年金生活者みたいな人や有閑マダムがいっぱいぶらぶらしてます。放課後は高校生。
ボルトンのマーケットプレイスショッピングセンターは、19世紀のマーケットホールにしてはケタ違いの大きさの規模ですが、ショッピングモールにしてはすごーく小さいです。タウンセンターのショッピングセンターには手頃な大きさ。テナントは全てイギリス中どこの街にも店を出してるチェーン展開のハイストリートショップばっかり。個人ビジネスは家賃が高すぎて無理でしょうね。個性がなくて、店を見る気がしない。
それでも買い物はオンラインではなく行ってしたいです!出かけて行って見たり触ったり店員と会話するのもショッピングの楽しみです!オンラインでないと買えないものも増えていますが。
イギリスの暖房は効率がいいですよ。どこもあったかすぎるぐらい。日本のように保温下着が発達しないのは、重ね着して、屋内では上着やセーターを脱ぎ、シャツ一枚で過ごせるようにしたいからです。
車でショッピングモールに来る人はティーシャツ一枚でショッピングです!
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