続編です。
自分が初めてHFバンドを全部聞けるラジオを手に入れたのは、中学2年の時でした。
あれはラジマガ(ラジオマガジン、とっくの昔に廃刊(^^;)や純粋だったころのラジオライフ(※)だったかにICF-6500が発売される、という記事を見た時でした。
(※)ユーティリティ雑誌にリニューアルする前の、隔月刊の時代の物です。RN以降読むのは止めました。
33000円。このお金を何とかひねり出したか、ちょっと足して貰ったか、でやっと「周波数の直読出来るラジオ」を入手したのです。人生最初の背伸び、ってやつでしたでしょうか(笑) 今だとそれより以下の値段で同期検波とかの中華ラジオが手に入るわけで。いい時代になったものです。
話はずれますが、いまどきの子供はラジオをダイヤルを回して、探して聞く、という事を知りません。
なんか探すにもUP/DOWNキーで、するするまわしてなんか聞く、という事のリクツレベルから教えないといけません・・
公衆電話がなくて、テレホンカードも過去の物で、電話ボックスがあってもかけ方を知りません、と同じで・・・
6500なんかもダイヤルを手前に引くと微調整のチューニングが出来たのですが、今時の無線機もTS(チューニングステップ)ボタンで微調整するのではなくて、ダイヤルを手前に引くとファインチューニングが出来るとかやったら面白いかと思うんですけどね(笑)
これによく原理もわからないのに電線を長く継ぎ足していろんなバンドをぐるぐる回して電波探しを始めるわけです。
その後AN-1とかいうアンテナを買ったんですけど、たいして効果がなかったような。。
ラジオを買うと情報が欲しくなるのですが、田舎(今も住んでる市は一緒ですが)では無線工学の本とかもラジオの専門書とかもありません。名古屋まで出ていけば大きな本屋があるからなにかあるだろうかと思ってもそのような本は探せません。唯一手に入れられたのはB連(BCL連盟)の出していたDX年鑑と、WRTHが2回だけ(栄の丸善の洋書コーナーに運よくあった!状態でした。
WRTHなんて当時も今も5000円位するのですが、中高生の身分で5000円の本を買うのは結構勇気がいりました。小遣い1ヶ月分とかそれ以上(当時)するわけですから。
買ってもスケジュール(周波数も)しばらくすれば変わってしまうので半分は役立たずだったんですけどね。それでもほかの資料性とかでいまでも役に立つ部分があるのでいまでも捨てずに持っていますよ(笑)
6500を買ったのはいいのですが、じゃあ海外日本語をコッテリ聞いてやろうとはあまり思いませんでした。
ダイヤルを回していろいろなことが聞こえてくるのがたのしかったので、そればっかりやっていました。
時計あわせは当然短波のJJY。117でなくても毎正時のラジオの時報でもなくて、1分毎、10分でアナウンスのあるJJYが絶対的な存在でした。
けどBCLでは仲間は広がらなかったかな。BCLの仲間なんて周りにいなかったし、サークルや会なんかには入らなかった。(入るカネもなかったし、勇気もなかった)それだけで人的世界が広がることはありませんでした。
いまはそれ相応のキーワードどかハッシュタグをさがしてそういう仲間を簡単に探せる時代ですから、いい時代になったものでして。
で、その頃からなんか洋楽かぶれになって行ってまして、自分の聞くのはまだ短波でやっていたFEN(現AFN)、Radio Australiaの英語放送、BBC-WS、RMWSあたりを1日中流して聞いている、そこにKYOIが登場して休みの日と学校から帰ってからはながらで短波を聞いていた、という風になって行きました。昼間は17795(RAの英語)、土曜の午後はFENの3910で4時間のフルバージョンの全米TOP40(湯川れい子のアレではなく、ケーシー・ケイスイン時代の4時間フルバージョン)、なんていう時代。それを聞いて、本屋でFMfanを買うとビルボードのチャートが載っていて、それを見ながら聞く、とかいう時代でした。
FMfanを買うまでは(その前はFMレコパルだった(^^;)、FENとかRFのTOP40を聞いて、チャートを付けて、NHK-FMの日曜夕方6時からの番組でエアチェックをする。そうなっていってBCLの世界からは離れていきました。。
#NHKの放送局の変調の強さには(エアチェックをしていたから)こだわりましたよ(笑)津と名古屋の変調には昔も今も差があって(津は変調が他に比べると浅いのは昔も今も変わらない)。
後に事情で引っ越すことになり、ロングワイヤーなんて張れない家に家に住んでしまって、写真とか、PCとか、ネットワークの世界とか、旅かぶれになってしまってBCLの世界からは離れてしまうことになってしまいます。
そんな時代はアマチュア無線だと局数的には絶頂の時期だったのでしょうか。お金もなければ無線やりたいなんて親に言い出すことも出来ず。
4級を受けて声を出すまでに20年くらいの空白期間を作ってしまうことになります。
その6500は・・・いまは嫁さまの実家にあるはず・・・ちょっとハイバンドの挙動がおかしくなって、ラジオたんぱ(NIKKI)位だったらまだ行けるだろうという事であげてしまいました。まだあるのかな・・・(笑)
(たぶん続く)