スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JRA賞&身体運動

2009-01-06 20:02:38 | 中央競馬
 昨年度のJRA賞が発表されましたので,紹介すると共に短評を入れます。
 年度代表馬は安田記念秋の天皇賞を勝ったウオッカ。昨年は大レースを3勝した馬がいなかったので難しいところではありますが,安田記念で香港の馬を退けたのは評価できるところ。僕も投票できればこの馬に入れたでしょうから,妥当ではないかと思います。部門では最優秀4歳以上牝馬。一昨年が最優秀2歳牝馬,昨年が特別賞で,3年連続の受賞です。
 最優秀2歳牡馬は朝日杯フューチュリティステークスセイウンワンダーで,最優秀2歳牝馬は阪神ジュベナイルフィリーズブエナビスタ。共に当然の受賞。ブエナビスタは今年のレース振りが特に注目される1頭と思います。
 最優秀3歳牡馬はNHKマイルカップ日本ダービーディープスカイでこれは文句なし。最優秀3歳牝馬はエリザベス女王杯リトルアマポーラ。このジャンルは大レースを1勝した馬が4頭ということでやはり難しい選択ですが,古馬相手に勝ったことが評価されたもの。ひとつの見識が示されているとは思います。
 最優秀4歳以上牡馬はジャパンカップスクリーンヒーロー。ここは僕ならカネヒキリに1票入れました。
 最優秀短距離馬はスプリンターズステークススリープレスナイト。久々にこの部門に相応しい馬が受賞したという印象。この馬の受賞は当然と思います。
 最優秀ダートホースはジャパンカップダート東京大賞典を連勝したカネヒキリ。同様に大レース2勝のヴァーミリアンに直接対決で2戦2勝ですから当然でしょう。この馬は2005年にも最優秀ダート馬に選出されていて,2度目の受賞。
 最優秀障害馬は中山大障害を勝ったキングジョイ。これも簡単な選択ではないですが,実績的な面からいうと妥当のように思えます。

 このように考えれば,宝くじに当たったことがない人間が,宝くじに当たるということを想像するときに,この人間の身体のうちでどのような運動が生じているのかということ,いい換えれば,思惟の様態としてのこの想像と同一個体であるような物体すなわち延長の様態というのがどのようなものであるのかということも,ほぼ明らかになったといっていいのではないでしょうか。
 たとえば,ある人間が宝くじを買ったことがあるならば,この人間は第二部定理一七系によりこのことを想起することができます。次に,この人間は宝くじに当たるということがどういうことであるのかを示す観念を有していると仮定することは無理なことではありませんので,そう仮定しましょう。この人間がどのようにしてその観念を有するようになったかは定かではない,というかこうしたことは各個人によって異なるというべきでしょうが,たとえそうだとしても,それがどんな人間であれある人間がこの観念を有するようになったときには,やはり何らかの運動がこの人間の身体のうちに,その観念の同一個体として生じた筈です。これはたぶん第二部定理一七で証明できているといえるでしょう。
 そこで,これらふたつの観念から宝くじに当たるという想像が生じるのであれば,このときにこの人間の身体のうちに生じている運動というのは,これらふたつの運動を合体させたような運動であるということになるでしょう。そしてこうした運動が生じ得るということは,第二部定理一七系や第二部定理一八から明らかだといえるでしょうから,この観点からも,人間がこうした想像をなし得るということが無理なく説明できるのではないかと僕は思います。
コメント
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