つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

平井堅・・・

2010年10月28日 | 徒然に、
二年前、突然に病気になりました。あれよあれよという感じで、医者に診てもらうたびに状況が悪くなりました。その頃、長男が志望大学に合格することができず浪人を決めたときでした。悪いことが続くという感じで、入退院を繰り返すようになりました。初めは、一年生きられるのだろうかと考えていました。私は、子どもを置いて死ななければならない。息子が受験を乗り越えるのを見ることができないんだ。娘たちや末っ子が…。生きているということが当たり前でした。足もと道は決して消えることのないものでした。それが、突然、消えたのです。

何がいけなかったのか…私の生き方がきっとなにか間違いがあって、私はこういう思いをしているんだ、私の人生は何だったんだろうと落ち込みました。そんな時、長男が気晴らしにといろいろな曲を入れたウオークマンをもってきてくれました。その中に平井堅の歌う「いつか離れる日が来ても」がありました。

この歌は恋人ができた男性があまりにしあわせで、彼女が好きで離れる日が来ることを恐れる、そんな日が来ても今のこの気持ちを忘れないという恋歌です。
それが私には、恋の歌ではなく、この出てくる「恋しい人」が私の生きてきた「人生」に聞こえたのです。
私の歩んだ人生は間違いではなかったんだよ。何があっても必死に生きたことを忘れない 抱きしめてやろうよと、きこえたのです。心が穏やかになりました。あの時のほっとした気持ち忘れられません。病院の四角い白い空間で、夜眠られなくなったときに、ずっと聞いていました。この歌のおかげで治療を絶えることができ、今元気に過ごしています。
この歌をこんな風に聞かれることを平井堅さんは想像していなかったでしょうが、彼がこの歌を作って歌ってくれたことで私は救われました。感謝の歌です。

昨日はうたわれませんでしたが、彼ののびやかな声にあの時のことを思い出していました。
ありがとう…感謝しかありません。




いつか離れる日が来ても 平井堅 歌詞情報 - goo 音楽
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