つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

祖父の話

2018年02月15日 | 徒然に、
父の父、私のじい様は、

ある特異な業界、地域では、歴史に名を残した人で、某所に顕彰碑が建てられている

自慢したいのですがあまりにピンポイントの有名人ですし、自分の現実とかけ離れた話で自慢しようにもなんともしようがないのです

祖父が亡くなったのが私が10歳かそこらで、
しかも遠く離れた場所に暮らし、
父は祖父の後妻さんとそりが合わず、
そんなこんなもろもろで接点があまりなく、思い出もほんの一つか二つあるかないか、

父が健在だった頃は、祖父のそんな功績がらみの話がたまにあったようだが、
時間が経ち、父が居なくなり、そんなこともあったゃなあと、そんな遠い遠い彼方に置かれてしまい、
祖父もちびまる子ちゃんちのともぞうさんくらいの感じになっていた

それでも古い家にあった祖父の関係のわずかばかりのものは捨てるわけにも行かず、隅に取り残し、子どもたちに話をしてある


昨日、

見ず知らずの人からレターパックが届いた
差出人の脇に、実家の菩提寺の住職の名前が紹介者として書いてあった

恐る恐るあけたら、

祖父の事を調べてくださっている方からの問い合わせの手紙と資料が入っていた

こういう時、不思議な感じがする
私は取り立ててなにをしたわけではない人間で、
祖父も私の世界で一介の祖父として存在しているのに、
いきなり自分の知らない場所に引きずり出されたような、そんな感じです
そういう気持ちがないのに親や兄弟が芸能人だったら、四六時中こんな気持ちを持て余すんだろうなあ?

日をおかずその方からお電話をいただいた

見ず知らずの人と話をしながら、
これってあり?と思っていました
祖父のあれこれは、私と祖父の思い出で、
そんなよそ様にお話するような出来事ではなくて、
ありがたいと思いながら、愉快ではない気持ちもどこかにあり、

あー有名人て人生の時間全てをこういうアンバランスな状態で過ごすんだなあと、
ほんと、無名の私でよかったと思っています


ですが、たまたま祖父の事を知ったその方は、
残された資料に誤りがあるのに気がつき、
このままではいけないと矢も盾もたまらず動いてくださったようだ
ありがたいと思う…本当は肉親がきちんと保管して問い合わせがあったら、すぐにお答えできるようにしておくべきだろう
そう思う…祖父の功績と言うか、やったことは、その場にいればいつか誰かが解決策を見出したことだろうと思います
それがたまたまうちのじい様だった
仕方がありません、これも私のやるべきことのようです

次にまた問い合わせはないかもしれませんが、
それでもあった時に、祖父の係累が祖父を誇りに思っていたと感じてもらえるように、
残しておきたいと思いました

コメント (2)
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