つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

それは・・・

2011年06月18日 | 世の中で起こったこと

福島原発の周辺住民に定期健診を…被団協が要請

旦那さんの学生時代の友人が、南相馬市に住んでいた。初めは安否も分からず心配したが、駄目もとで送った往復はがきに返信があった。ほっとした。生鮮野菜が手に入りにくいというニュースを聞いて、旬に入ったアスパラを送った。旬の野菜は力がある。その力にあやかって大変な毎日を無事に送ってほしいと願った。その友人から電話があった。

元気な力のある声に安心したが、語られた福島の事実には呆然としてしまう。

友人の家は原発から20キロ圏内にあったという。「もう、おれの生きている限り戻って住むということは望めないだろう」という。生活の立て直しをしなければならないから、お姉さんの暮らす北海道への移住を考えているという。同じ雪国だが、それでも福島は温暖に感じるだろう。それより何より「福島の人間はモルモットだ!」と吐き捨てるように言った言葉に衝撃を受けた。原子力の人体への健康被害が今後どのように出るか、生きた実験材料だというのだ。それは・・・と絶句してしまった。ある意味、それは真実だと感じた。

福島の人たちのための定期検診ではなく、誰か他の物や、他の力のための、どこかの国の豊かさのための、定期健診かもしれない・・・。

それは、哀しい。

癌の治療は、死んだ方がましだと思えるほどつらいものが多い。なんで、こんなことになっちゃったんだろう・・・。原発だってなんだって、皆が笑って暮らしいけるようにと選んだはずだったのに、どこで道が違ったのだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする