白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

月日は百代の過客にして

2022年04月28日 07時57分45秒 | 日記
もう四月も終わるのか。
庭の芽吹いた若葉を眺めながら、しみじみと思う。
老人のように(老人だけど)。
背中丸めて、お茶など啜ってはいないけれど。

庭のリンゴの花が満開。
さすがバラ科。
自然の摂理とはいえ、この美しい花があっと言う間に散ってしまう。桜に劣らないほど儚く。

月日は百代の過客にして 行かふ年も又旅人也
季節も容赦なく進んでいき、人もいつか去り、自分もまた何者か分からないまま霞のかなたを彷徨っていたりする。
そして、ふと、そういえばあの人最近どうしているのだろうと思ったりする。
素庵さん。
時たま施設に出向いて蕎麦打ちをして入所者の方に手打ちそばを振舞っていた。
そんな様子を、ブログに綴っていた。
が、最近音沙汰がない。
元気でいらっしゃるのだろうか、と、ふと気に掛かったりする。

蕎麦を打つか。
とびきり丁寧に、思いを込めて。
蕎麦は何と、ロシアが世界1の生産国だ。
2位が中国。
そして、何と、ウクライナが第3位。
日本は第6位。
原油ばかりでなく、蕎麦だって、国際価格が高騰しそうな気配。
日本の蕎麦の自給率は21パーセント。
8割が輸入品だ。
国内では4~5割が北海道産。
信州は蕎麦処と言われるが、8~9パーセントしか栽培されていない。
お店が地元の蕎麦だけでやっていくのは至難の業。
多分、かなり輸入品が使われている。
自分で打つ蕎麦は、間違いなく国産、地元信州産の手打ち蕎麦。
美味しくないわけがない。
折しも、山菜の季節。
こごみの胡麻和え。
タラの芽の天ぷら。
コシアブラの天ぷら。
十割蕎麦。
粗挽き蕎麦。
盛り付けは息子に頼んだので、イマイチ。もう少し美味しそうに盛り付けられればグッド。

春の憂鬱は、コロナのせいばかりではなく、プーチンの戦争によるところも大きいのだろう。
この戦争を千載一遇のチャンスとばかり、日本でも核共有を言い出したり、敵基地攻撃能力の保有などを持ち出す輩がいる。
2021年の日本の軍事力は世界で5位。
税金を使って軍需品を買ってもらえて、それを戦争でどんどん使ってもらえれば、軍需産業は大喜び。
泣くのはいつも庶民だ。







あっと言う間に春は過行く

2022年04月23日 20時16分44秒 | 日記
しだれ桜の里と呼ばれるこの村にも次々と桜が咲き、ちょっと遅れ気味に咲く黒部のエドヒガン桜も満開になった。
樹齢五百年以上と言われるから、戦国時代からこの地で生き続けているのだろう。
大樹の下に立つととても安らぎを感じる。
一方若木の新緑もまたいい。



庭の木々が一斉に芽を吹いた。
みずみずしい命に輝き。


足元には翁草。
プーチンの戦争が速く終わることを願いながら、平和この上ない田舎暮らしを楽しんでいる。


記録が途切れるという事

2022年04月19日 06時58分37秒 | 日記
二月一日から続けていた一日一万歩以上の記録が昨日途切れた。
義兄の心臓手術からの復帰で、少し遠くまでお見舞いに行ったので、帰りが夕方になった。
その後、八千二百歩ほど歩いたが、一万歩には届かなかった。
その他、朝晩に腕立て伏せとスクワットを六十回づつやっていたが、晩の分は回避。この記録も途切れた。

佐々木朗希投手の、二度目の完全試合目前の交替で、記録の強制終了。
球界の宝の肩を守る為、という苦渋の決断。
目先の利益だけでなく、もっと先を見据えているのだなと、目を開かれる思い。
タイガースにも、もっと学んで見習って欲しい。

金本や鳥谷の連続試合出場の記録も、途切れた時には非常に残念だったが、そもそも記録にこだわることに何ほどの意味があるのだろう?
自分の場合は自己満足にすぎない。
そういうものからもっと精神は自由になるほうがいい。

冬場、六十キロを超えた体重は今五十七キロ。
体の中で脂肪に占める量は七キロ以下になった。
筋肉の量は四十八キロ。
体脂肪率は十一・二パーセント。
自慢話は他人にとって鼻持ちならないものだが、少なくても自分にとっては毎日一万歩以上を目標に歩き、走り続けたご褒美だと思っている。
記録というのは努力し続けた結果に過ぎない。

記録というのはいつか途切れるものだ。
そこで改めて何のために、それを続けたのか考え直すきっかけともなる。
山に登る。見苦しくなく、まるで重さなどないかのように、天狗のように、仙人のように、修験者のように、風のように、自由に山を歩き回るために、体を作ること。ここに大本がある。
今日から新しい気持ちで歩き出す。
いい天気だ。



四月の蕎麦会と庭の花見

2022年04月17日 19時49分45秒 | 日記
月に一回の蕎麦会が、新しい人も参加して開かれた。

初めてにしては手際がいい。

こちらの若者も二回目の参加。
前回の蕎麦は、ご家族に好評だったという。

餃子造りはプロ級なので、蕎麦打ちにも対応できるのだろう。

初参加の人が一番早く打ちあがった。

今回は希望者は粗挽き蕎麦を、と提案したが、希望者無し。
全員が二八蕎麦。
高山製粉の八ヶ岳という銘柄。これは初心者でも打ち易く、香りも強い。
加水率も記載されていて、値段も手頃なので、使い続けている。
この五月で三年目に入る。
ソロで行動することをならいとする自分が、良くも続いたものだと思う。

昼は庭先でバーベキュー。
飯縄山の雪も薄くなった。

鹿島槍と五竜岳の優美な姿。桜との共演。
何とも贅沢な春だ。



まるで優勝したかのような

2022年04月16日 18時47分51秒 | 日記
阪神タイガースが巨人相手にまさかの二連勝。
まるで優勝したかのような喜びに包まれております。
開幕から目を覆いたくなる惨状。

六十年に及ぶファン歴の中、あの暗黒時代でさえ、こんな体たらくは見たことがない。
その果ての二連勝ですから、優勝にも劣らぬ喜びに感極まっております。

思えば、栄光の巨人軍に、負けても負けても挑み続けた虎の雄姿は、自分の姿に重ねて、少年だった小生の心に熱い感動を植え付けたのであります。

テレビで見る、今日の甲子園の阪神ファンの喜びは、我がこととして味わうことが出来るのです。
常勝チームでは、こうはまいりますまい。

勝ったにしろ負けたにしろ、色々なところに喜びを見出しております。