白樺小舎便り(しらかばごやだより)

北信濃の田舎暮らしの日々

もしもし 精密検査には行かれましたか?

2021年03月16日 05時18分45秒 | 日記
気持ちよく昼寝した後の、温かい午後、電話の呼び出し音。
栄養指導だったか健康指導だったかよくわからんが、村の保健師さんから電話。
昨年の健康診断で血圧が181/91。高血圧です、というわけだ。
更に、LDLコレステロールが160(正常値50~120未満)。

家で朝晩血圧を測っている。
ほとんど125/75以下の数値だ。
同年代や少し上の世代の人たちに聞き込み調査。
結果、降圧剤を服用している人も結構いる。
そもそも血圧の基準値は信頼できるものだろうか?
昔は年齢プラス90といわれていたことを忘れはしない。
製薬会社の接待によって基準値が引き下げられたのでは?と勘ぐってしまう。
今の時代、十分にあり得ることですよね。
1回飲み始めれば、ほとんどやめることのない定期購買者ですから。
先日、村から新型コロナのワクチンの接種希望について、調査用紙が届いた。
接種を希望するかしないか、どちらかに〇をつけて返送する。
僕はしないに〇。
インフルエンザの予防接種もしたことがない。
病院は嫌いだ。医者も嫌いだ。
でも、その保健師さんは嫌いではない。
こちらの言い分も聞いてくれる、一応は。
1日10,000歩以上歩く。
定期的にランニングしている。たまに登山もする。
野菜もたくさん食べてくださいね。保健師さんは言う。
こちとら、自慢じゃないがほとんど野菜ばかり。農耕摂食者だ。肉なんかほとんど食べない。
たまには肉や魚、卵なんかもバランスよく食べてください。
あっ、魚はたまに食べてます。あと大豆や納豆、豆乳なんかも摂ってます。
血圧は朝晩測ってもらっていれば大丈夫だと思います。後は中性脂肪ですね、ちょっと高いので。
痛いところを突いてくるじゃないの、やんわりと。暴飲某所Pくしている訳じゃない。体脂肪率も10.3%だ。内臓脂肪レベル6(9以下正常)。BMI20.8。
何か文句ある?
それでも、敵もさるもの、今年もしっかり検診は受けてくださいねとやさしい声でいう。
そんな風に言われたら、嫌とは言えないじゃないか。
はい、はい、またお会いできるのを楽しみにしておりますよ。
年寄りが、孫のような保健師さんと楽しいひと時を過ごした春めいた午後でした。
ふと見ると、室内に置いた宮川早生みかんが1輪、白い花を開いておりました。






















三月の蕎麦の会 その後 ランニング

2021年03月14日 19時47分32秒 | 日記
月に一度の蕎麦の会。
昨年の五月からなので今回で11回目になる。
昨日の雨模様の天気からガラッと変わって青空が広がった。
暖かく、春を感じる。
最初から参加した人も途中から参加した人も色々だが、僕を含めて五人が集まった。
道具の関係で僕は打たない。もっぱら指導係だ。


四人のうち一人は、安く中古の蕎麦打ちセットを入手した。
ネットオークションで自前の道具を揃えようとしている人もいる。
今のところは僕の道具を提供しているが、やがてはそれぞれが自宅で蕎麦が打てるようになればいいと思っている。
こね鉢と麺切り包丁以外の、蕎麦打ち台、麺棒、まな板、駒板などは自作できるので、必要があれば手伝うことも可能だと伝えた。
蕎麦粉も今のところ僕が準備しているが、道の駅等で気に入った粉があれば買ってきて蕎麦の会で打ってもいいし、自宅で打つようなら蕎麦粉、繋ぎ粉、打粉も用意しますとみんなに話した。


月に一度なので「忘れちやう」と言いながらも、少し手を出してあげると「あっ、そうだった」という具合に思い出す。
やっぱり積み重ねは大事だ。やったことがないことは思い出せない。

男性陣は縄文という田舎そば風の蕎麦粉を二八で打つ。加水率が判っているので、今回は全部の水を一気に加える「一気加水」に挑戦。
手間をかけてチマチマと加水するより多分いい結果が出ると思った。
一人は明らかにこれまでと違ってあっと言う間に水回しが終わった。
女性陣は八ヶ岳という銘柄。まだ経験が少ないということもあって、分散加水。
一気加水と分散加水の何が違うのか、うまく説明できないけれど、同じ水の量でも結果が違う。
分散加水だと時間がかかり過ぎて、一部の粉だけに水が吸われてしまい均等に行きわたり難い。慎重になり過ぎてもいけない。雑でもいけない。水回しは真剣勝負。ここで蕎麦の出来の八割以上が決まってしまう。


見ていてもかっこいい感じの手付き。
なかなか決まっている。


丸出しも絵になる。






一連の作業があまり無駄がなく流れるようになってきた。
それぞれには麵が太すぎるとか、均一に切れないとか、まだまだ改善したい課題はあるのだろうが、それは伸び代ということで、一番大事なことは楽しく打つことだ。

前回打った蕎麦の感想を聞いてみた。
「美味しかった」
「ここで打った蕎麦を食べるようになったら、蕎麦屋へ食べに行かなくなった」

最初は手探り状態だったが、それでも回を重ねるうち、だんだんうまくなってきて、進歩している。
こんなコロナ騒ぎが収まれば、この場所で打った蕎麦の試食会をして、いろんな感想を出し合い蕎麦談義を楽しめればいいなと思っている。

* * * * *
午後はランニング。
昨日雨だったので、雨天順延。
メインメニューはインターバル。
目標のハーフマラソン2時間切りは1キロ5分41秒ペース。
5分15秒~5分30秒で800メートルを走る。
それを14回繰り返す。
いつもの田園風景の中で走るのだが、果樹の剪定の人の姿や犬の散歩の人の姿がチラホラ。少し人目が気になる。
100メートルを32秒くらいで走り続ける計算になる。
昔々の学生時代、100メートルを15秒を切って走ったよな、などと考えるとずいぶん遅いように思える。
が、甘く見るとトンデモナイことになる。あっと言う間に息が切れ、脚がもつれる。アラ古希の身にはとてつもない試練なのだ。
最初は7回の繰り返しだった。次に11回になった。今度は14回だ。
どうして叫ばずにいられよう「鬼!」
次回は何回になるか恐怖だ。







もう少し大きなチェンソーがあれば

2021年03月12日 20時54分23秒 | 日記
知人から梅の古木の伐採を依頼された。
昨年少し手を付けたまま、今日まで放ってあった。
そろそろ暖かくなってきたので、続きの仕事をした。


物置小屋の隣にある。下手に切り倒せば小屋がつぶれる。
この写真は手を付ける前の秋の写真。

これが1回目の伐採作業後。

梅の木はかなり太くて、ドラム缶ほどある。
僕が持っているチェンソーは枝打ちくらいがちょうどいい大きさなので、これを伐るのは正直シンドイ。
木の重心が小屋の方向の傾いているので、何回かに分けて伐採。

今回はここまで。
もう少し大きなチェンソーがあればなあ。

当初の姿に比べれば、ずいぶんすっきりした。

かみさんの実家でもたくさんの木が剪定を待っている。
毎日遊んでばかりいられない。

赤い靴を履いて踊り続けた少女のように

2021年03月11日 21時01分25秒 | 日記
もうすっかり雪が消えた。


半月前はこんな感じだった。
今はもう早いところは田んぼに水が張られている。枯葉色だった野には緑が濃くなった。
ここはお気に入りのランニンググランド。
リンゴ畑では剪定作業が行われている。

週三回のランニングメニューの大半はここで走る。
働いている人には申し訳ない気もするが、黙々と走る。

ハーフマラソンの男性の平均タイムは2時間8分12秒。
目指すは2時間切り。
トップアスリートは1時間くらいで走ってしまう。

もう若くはない。
やり過ぎると『負荷が高すぎます』とガーミンウォッチが警告を出す。
ボディバッテリーが下がったまま回復しない。
リカバリ72時間などとのたまう。
要するに年寄りの冷や水とヤツは言う。
ふん、そうか、そうかと聞き流し、走る。

それでもハーフマラソンの予想タイムは初めて1時間50分を切った。
このタイムはどうも甘々な気もするが、悪い気はしない。
ただ、これは走らないと遅くなる。
ヤツの奴隷となって走り続けるよりない。赤い靴を履いた少女が踊り続けたように。

この時期でも1時間ほど走ると汗びっしょり。
その後温泉に行き、帰宅してから自家焙煎のブレンドコーヒーでお茶の時間。
考えようによっては何とも贅沢な暮らし。
色々大変なことや辛いことがあるが、もう残り少ないであろう人生、精一杯楽しむことが、あの日、心ならずも逝った人々の供養になるのではあるまいか。

もう少し春がにじり寄ってくれば、たくさんの仕事が待っている。
さあ、顔を上げよう。前を向こう。






誰の上にも時は流れ

2021年03月09日 18時08分12秒 | 日記
あれからもうすぐ10年。
誰の上にも等しく時は流れ、今は違う苦難が世を覆っている。
だけど、あの日から時が止まったままの人たちもいるのだと、テレビの特集番組を見ていて思う。
大好きな東北。四十年近く前の新婚旅行(貧困旅行)も東北一周だった。旅行会社も使わず、行き当たりばったりの旅行だった。小さな旅館や民宿。十月後半の紅葉に彩られた東北の旅。一番自分の趣味に合っていた。
その後、娘が仙台の学校に行ったこともあり、3.11の少し前、娘とともに夫婦で東松島の民宿に泊まりに行ったこともある。半島の先端にあるその民宿はグーグルの写真で見ると更地になっている。小林亜星のようなご主人が捕ってきた魚のおいしさ。かみさんも初めてウニを食べて、そのおいしさに感激していた。東北訛りで少しわかりにくいが、明るい雰囲気のおかみさんが奨めてくれた高台に登って、夕日の置く松島湾を眺めた。信州には海がない。波がキラキラして見飽きることがなかった。
あの一家は無事に逃げ切れたのだろうか。今も気になっている。その民宿の名前をネット検索してみたが、ヒットしなかった。
それぞれの人生にはそれぞれの違った時間が流れているのだろう。
自分の身の上にもそれは当てはまる。その年の八月、それまで勤めていた会社を退職する決意を固めていた時だ。発生当時の状況も克明に覚えている。
風化することはない。
身一つで生き延びた人たちを思うにつれ、自分の人生を考えざるを得なかった。本当に必要なものは何なのか。なんて無駄なものをいっぱい身にまとっていたのだろう。必要なものと欲しいものは別なのだ。区別しなければだめだ。
これから先何年生きるのだろう。何をすればいいのだろう。

あれから八年後に、近所の千曲川の氾濫という大きな災害があった。
僕のランニングコースになっているのだが、立ヶ花という場所が川幅が半分くらいに狭くなり、そこでせき止められた水が上流で氾濫した。

今、多分応急の対策だろうが、川底をさらって深くする工事を始めた。

この場所は碑の『大』と『碑』の間にある横線のところまで浸水した。
小布施の堤防には黒い土嚢袋が一列に並べられ、あまり風情のない景色になってしまった。だから、ランニングはどうしても土嚢袋のない方面に向かう。


高社山の雪もだいぶ薄くなった。


『ふるさと』で有名な高野辰之の生まれ故郷。今は合併して中野市になっている。


イベント列車、オイコット。本数が少ないので、出会えるとラッキー。

LSDというランニングのトレーニングがある。
ロングスローディスタンス。ゆっくりと長く走る。それも、キロ七分から八分くらいの速度。それより速く走ると効果がないという。その効果とは、毛細血管を増やして血流を上げ、エネルギー効率を上げるのだとか。
あまり速く走れるわけではないが、ゆっくり長く走るのも結構大変だ。


疲れた。


GTCバランスというのは、左右の足にかかる荷重のバランス。
これは、結構自慢できる数字。
走り方にはそれぞれ癖があり、利き脚の違いもあって、左右均等にはなりにくい。自分はどうしても左足荷重になりやすく、左に荷重がかかっていることが多い。二十八キロ走って均等なのはうれしい。

おまけ。

先日見に行ってきたセツブンソウの花。春の妖精。