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怖いより涙した菊之助の「東海道四谷怪談」

2013-07-22 17:04:43 | 歌舞伎・演劇・映画

先週のことですが、大評判の七月花形歌舞伎「東海道四谷怪談」を観てきました。

この演目、15年前に仁左衛門様が伊右衛門を演じていて、私は残念ながら観ていませんが、今回は染五郎が演るということで、その色悪(歌舞伎でイケメン悪役のこと)ぶりをぜひとも観たかったのです。

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幻想的な「蛍狩」のシーンは歌舞伎座では三十年ぶりの上演だそうです。

大人気とあってチケットの入手はチト大変でしたが、どうにかゲット

「四谷怪談」などの怪談物は、亡き母が大好きで、夏になると、この手のものを観にいっていました。

もちろんその夜は怖くて、眠れず、おしっこにも行けず

どうしてこういう話が好きなのかよくわかりませんでした(今もわからない

で、今回この演目を観て、恐ろしい、怖いより、「女のサガ」というものに涙してしまいました

話はよくご存じだと思います。浪人の民谷伊右衛門は、町人の娘に一目惚れされ、娘を不憫に思った祖父は、伊右衛門の妻お岩に、伊右衛門に愛想づかしをさせようと、顔が醜くなる毒薬を飲ませるわけです。

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染五郎の色悪目当てに行ったのですが、舞台装置の素晴らしさと菊五郎お岩にぐいぐいと引き込まれていきました。

とくに、お岩が薬を飲んで、醜くなった自分の顔を始めて鏡で見るシーン。

「これがわたしの顔かいな」「これがわたしの顔かいな」と嘆くシーンには、思わず涙

女が、自分の顔の醜さを自分で知るときほどの哀しみはないのではないでしょうか。

いっそ、一気に殺してもらったほうがいいです、私なら~~。

そんなこんなで夏の宵、「四谷怪談」で、思わぬ女の哀しさを知ってしまいました。

銀座では選挙戦もたけなわでした。

その模様を撮るついでにパチリ

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本日のきもの。

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夏大島にイカットの帯です。

気分的に赤が欲しかったのですが、帯はもう少しいいものをしていけばよかった、と少し後悔

帯揚げは浅葱やベージュ、茜などが入ったもの。

帯揚げ・ピンク

夏大島は昨年着たこちらと同じです。

沖縄工芸展で教えてもらったこと

半襟は、先にベージュがベストと書きましたが、舌の根も乾かないうちに、

もう付けないかも、と書いたアンティーク・刺繍。

半「襟を正して」反省?」

この日はなぜか、ベージュだと色がキツく思えて。きものはホント生ものです。

この演目、感激したのは、私もお岩の気持ちがわかるせいかも。

か、かがみを見るのが怖い~、今日このごろです

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