テンプレートのデザインを変えてみました。うーん、前のほうがいいかも
それはさておき、先日ご紹介した「オークション成功例と失敗例」は主に色についてでしたが、今回は「シミ・汚れ」編です。
オークションではシミや汚れのついたきものを激安・捨て値、で売っているものがあります。
汚れもいろいろで、高級なきもののちょっとした汚れ、これは結構値が上がっていきます。
一方「材料扱い」の品物・これはもうタダ同然です。ところがこのなかに意外によいものがあるんです。
たとえば、この綸子の絞り。白のなかに黒の絞りが細かく入っていて、とてもいいお品です。
前に千駄ヶ谷の能楽堂に行ったとき、同じような絞りを着ている方がいて、「可愛いな」とインプットされていました。
そんなとき見つけた、この絞り。でも襟に汚れがあるとのこと。お値段は材料扱いなので、二枚千円程度です。サイズはMといったところ。汚れがひどかったら帯にでもしようと入札したら、ライバルがいて、結局三千円くらいだったかな。
もう一点のきものはどんなものだったのか忘れてしまいました。
届いたお品をすぐに点検してみると、ご覧のように後ろに汚れがあります。
襟の後ろ折り返しのところです。
洗いに出すか、ほどいて帯にするか迷いましたが、着てみると、なんともいい感じ。綸子はテカリがあって好みではありませんが、この光沢が肌にレフ効果があるのか、マイナス5歳肌に(?)。
で、仕事関係の夜の集まりに着ていくことにしました。夜だから汚れは目立たないだろうというわけです。(あとから洗いに出しましたけどね)
さて、その場では、きものの褒められること
なかには「すごい絞りですね」と言われたので、「はい、マンションの頭金を払う代わりに、これを買ったんですよ」と、もちろん冗談のつもりで口にすると、一同「へえ!」
「あっ、冗談です」と言ったものの、半分は本気にされたようです。
知らない人にとってきものって、ものすごく高価なものと思われているんですね
調子に乗った紫苑は、同じサイトを「アラート」(お知らせ機能)にして次なるお品を待機。
次なる獲物は、瑠璃色の落款つき、です。
今度のシミは背中の横です。
帯をしたら隠れるかなと、まあ、隠れなくてもいいやと、友人たちとの集まりに着用。赤坂のマキシム・ド・パリ でのお食事です。
千円きものでマキシムに
失敗例は、娘の振袖です。
卒業式用にと入札しました。
卒業式といえば、二次会、三次会で、高校のときのきものは汚れ放題。親としては、一回着ればいいものを安く購入しようと考えたわけです。
寛斎ブランドで、初値は一万円台。「汚れあり」との表記はありません。一人ライバルがいましたが、二・三千円アップしただけでゲット。
ところがこの年、東北大地震が起き卒業式は取りやめになってしまいました。何日かして、せっかくだから着てみようと取り出したら、襟に汚れが
「汚れあり」なんてどこにも書いてないので、すっかり信用していました。
好意に解釈すれば、その方も気づかなかったのかも。でも襟だしなあ、目立つところですよね。
購入してすぐなら返品オーケーだったと思いますが、日数が経っているので、一度着用してそのまま箪笥に。
最初から一回でいいと購入したし、安かったのだから、まっ、いいか
「シミ汚れあり」「着用可・不可」の判断はその店(人)によってさまざまです。
私が着たきものだって、「まあ、よくそんなもの着るわね」と思う方もいるかもしれません。
でも、よほどの場所(受勲の園遊会!とか、お茶席)以外は遊び感覚のほうがずっと楽しい
きもの仲間には、骨董市でゲットした五百円、千円のきものを素敵に着こなしている人がいます。
それでも、オークションではひどいものもあります。対策としては、簡単ですが、しつこく質問することです。
丁寧に応えてくれる店(人)は信用がおけます。質問への回答を読んで、ライバルが増えることもありますけどね
こうして売る側、買う側の攻防は続くのでした。
まだまだありますが、長くなったのでまた次の機会に。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
励みになります。よければポチをお願いします。
すごく真剣に読んじゃいました(笑)
数年前に、名古屋帯で失敗した経験以来、チャレンジできません。
お上手に、良いものゲットなさっていますよね~。
それも、才能の一つ。うらやましいです。
ブルーのお着物が、とてもお似合いでおきれいな方ですね?
コメント、ありがとうございます。
オークション歴、洋服も入れると長いです(笑)
それだけに投資!失敗も繰り返していますが、見極める目を持てば楽しめると思います。
きもの、一般的には高いですから、もっと気軽に楽しむために、失敗を生かして?これからも「オークションのコツ」みたいなものを紹介できたらと思っています。
写真ではきれいに写っているものだけを載せているんですよ(汗)。見苦しくならないように。
これからもときどき遊びに来てください。