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十二単衣のお値段&龍馬と三菱とお龍さん

2014-09-19 08:25:49 | ドラマのなかの着物

 


駅のワゴンコーナーで面白い本を見つけました。

P9155948










「おカネでわかる世界の事件史」

(イースト・プレス)

 

面白い話がいっぱいなんですが、

そのなかのいくつかをご紹介。



まず、「十二単衣」って、

どのくらいのお値段するのかわかりますか。



昔のきもの、貴族が着ていたのだから

高価だくらいはわかりますが、

具体的なお値段なんて

考えたこともありませんでした。

写真は、先の吉岡幸雄さんの「十二単再現」から女優の工藤夕貴さま。

「江戸の知恵・四十八茶百鼠の実際」

 

P6243835

本によると、「十二単衣」というのは歴史書には出てこない正式の名前ではない」そうです。

実際は季節によっては「二十枚」も重ねて着ることがあったそう。

一式がだいたい一千万円。

一人の女性が持っていたお値段、おおよそ一億円くらいだそうです。

まあ、それだけ貴族は贅沢をしていたということですね。



皇族のご結婚の一時金が

話題になっている昨今、

これくらいでは、あまり驚きません。

まあ、そんなもんだろうなというくらい。



私が「へえ~~」と思ったのは、

三菱の創始者岩崎弥太郎。

彼が財閥の基礎を作ったのは、

西郷隆盛と政府軍の戦い「西南戦争」で、

政府軍の軍備、軍需品を一手に引き受け、

莫大な利益を上げたから。



その三菱商会の前身は、

龍馬の作った九十九商会。

龍馬亡き後、同郷の弥太郎が引き継いだんですね。

龍馬といえば、

西郷と長州を結んだ「薩長同盟」」の立役者。

ともに幕府を倒した同志。

龍馬が暗殺されなかったら、その戦に協力したかどうか~~。



というか、龍馬が政治家より

世界を相手のビジネスを目指していたので、

彼が暗殺されなかったら

今の三菱はないかも。

坂本商会となっていたかも。



その龍馬、ドラマなどではぼろぼろのきものP9155949

を着ているから貧しいのかと思っていたら、

実は彼の実家って、

才谷屋(さいたにや)という

高知トップクラスの豪商なんです。



上士に対して下士、

龍馬は下士の生まれだから、

武士としての身分は下でも、大富豪。

実家の援助があったからこそ、

彼は生活に縛られず自由に活動できたわけです。



龍馬って、実は金持ちの御曹司。

お龍さん、「玉の輿」だったんですね。

けれど、この才谷屋。

明治には幕府への貸し倒れと

一族の放蕩がたたって、没落。

うーん、岩崎の三菱との対比がすごい。



龍馬亡きあと、高知の坂本家にいたけれど、

結局一人出ていったお龍さん。

P9155952

「お龍・真木よう子写真集」(白川青史・NHK出版)より。 



こういう素敵な笑顔、

いつまでも見ていたかったですね。

人の運命の不思議さを感じます。

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