アンティークのきものをゲットしました。
裾には松や鶴などの刺繍があります。
これがなんとワンコイン!
和裁をやっているところでは、タンスの肥やしになっている古いきものをどなたかが置いていきます。もちろん早いもの勝ち。でもこういうきものは実際に着る人があまりいないのです。
大正から昭和初期のものだそうです。
母親譲りの昭和のものは結構あるのですが、大正となるとさすがになかなかありません。身丈は150センチと、159センチの私には、ぎりぎり着れる長さです。またタンスの肥やしが増えると思いながらもおウチに連れて帰りました。
襟にも刺繍が。池田重子さんのコレクションにもありますが、この時代ならでは、ですね。
アンティークといえば、姪の結婚式では、ものすごく豪華なアンティークの刺繍の振袖と帯をしていました。
全面びっしり総刺繍の帯です。
新郎の家では代々嫁に来る人が結婚式で着用するものだそうです。いまではもうとてもこんな刺繍は手に入らない。「この帯を締めるためだけでも、この家に嫁にいきたい」と口走り顰蹙を買ってしまいました。
アンティークでもう一つ思い出したのが、映画「おはん」(なんとビデオです。東宝。昭和59年作品。市川崑監督)
二人の女のあいだで揺れ動く男性の話。宇野千代原作です。
大原麗子さん、吉永小百合さんのアンティークきものが素敵でした。
黒の絞りに赤い帯。色っぽさを全面に出していた大原さん。
この時代は、半衿を大きく出すのが特徴です。そのぶん、ゆるゆると着ていて、それが色気につながっています。
一方の吉永さんは、きものは地味なのですが、襦袢の紅絹が鮮やかで、抑えたなかにも色気がにじみ出ています。
こちらはいまは亡きミヤコ蝶々さん。髪型、チャーミングですね。
かんたん日本髪、こんど試してみよう(#^.^#)
宇野千代さんの全集(中央公論社)です。
装丁が素敵です。調べたらなんと青山二郎氏。白洲正子、小林秀雄と懇意にしていた骨董の世界では名だたるコレクターです。
若いとき、何も知らないで購入していました。
また読み直したくなりました。
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