LOHASな日々@湘南

日々の暮らしの中にあるLOHASのヒントやちょっと素敵なことを徒然なるままに綴っていきます

母の葬儀を終えて

2011-11-18 20:30:49 | 徒然日記

母が旅立ちました。68歳でした。
世間的には決して早すぎるという年齢ではないけれど、私たちにとってはやっぱり早すぎました。

いくつになっても、母の存在というのは大きく、何とも言えない感情がぐるぐる渦巻きます。
子供がいることもあり、私はあまりにも普通に日常生活を送り、平然としているように見えるようで周りからは驚かれますが、それには訳があります。それはまた別途。今日は葬儀のことを書き綴りたいと思います。

母の葬儀のこと、こんなことブログに書くべきじゃないのかもしれません。
でも、ひそかにこのブログを応援してくれていた母、こんな葬儀の形もあるのよということを書いてね、と言われているような気がして。私が嫌がるので、母は一度もこのブログを読んだことはありませんでした。が、ことあるごとに「これ、ブログに書いてよ」なんて言っていたので・・・。

残された人々にできるだけ負担をかけたくない、そんな思いから数年前の元気なときから両親は遺言書を書いていました。葬儀のスタイルはもちろん、死後連絡してほしい友人のリストなどなど。これ、ホントに助かった!私も書かなきゃ~。
何か予感があったのでしょうか?旅立つ一週間前には葬儀で流してほしいBGMがMDに編集されていました。
我が家は自分の葬儀はこうしてほしい、ああしてほしいとオープンに楽しく話し合うような家庭だったので、母の希望は大体は把握していたけれど、一時期の友達も呼んで楽しくという希望は最後のほうにはなくなっていて、本当にごくごく内輪の家族だけ・・・となっていました。自分の血縁兄弟、夫、子供とその配偶者、孫、姪、甥のみのわずか13名の参列。受付なし、弔電読みもお香典も一切なし。見栄や価値観さえも、本当にいろんなことがそぎ落とされ、シンプルになっていました。

自宅でのお通夜も、心にじんわりと残る思い出深いものとなりました。
しめっぽくなく、父、兄夫婦、私たち家族だけで、子供たちがいることもあり、いつものようににぎやかに楽しく会食。夜だけれど、母が大事にしていたティータイムを、母が大好きだった日影茶屋の林檎のシブーストと紅茶で。
その後は、兄嫁、殿&子供たちには失礼してもらって、父、兄、私の“母の築いた家族”だけで、母のアルバムをめくりながら思い出をしみじみ語り合い・・・寝る前に母に言えなかった感謝や懺悔の気持ちをそれぞれが手紙にしたためてお棺に入れました。母とそれぞれが向き合う、静かでとても大切な時間を持てました。

母はクリスチャンだったので、葬儀はキリスト教式でしたが、牧師も呼ばないスタイルでした。
信仰深く、毎日の生活が祈りと共にあった母でしたが、教会の人間関係、教義に疑問を持ち、ここ数年は、「神は生活の中にあり」と教会に通うことはすっかりやめていたのです。

式場には母の切り絵をできるだけたくさん、飾りました。
母の姪と私(!)の伴奏で、讃美歌312番と320番を歌い、兄がリードして詩篇23篇をみんなで交読。母はプロテスタントでしたが、カトリックの姪がアッシジの聖フランシスの祈りを朗読してくれて、これがとってもよかった。自分の葬儀のときもこれを朗読してもらいたい!って思ってしまった。父も同感だったもよう。

お線香の代わりの献花は優雅な気品溢れる白バラを選びました。献花のときに流れていた母セレクトのBGMが心にぐっときてしまって・・・。『地球交響曲第六番』のサントラの中から鯨の歌とカッチーニのアヴェマリアでした。バッハでもグノーでもシューベルトでもなく、カッチーニ!なんて切なく胸に迫ってくるのでしょう・・・。

火葬場で、通常お坊さんがお経を唱える場面では、父のハーモニカの演奏で讃美歌405番を。
卒業式でよく歌われる讃美歌で、「神ともにいまして、ゆく道を守り・・・また会う日まで」と力強く送り出す曲です。
本当に本当にまた会う日までという気持ちになれて・・・これからも違う形で母は見守っててくれる、これからも母との関係は続いていく、と確信しました。


正直、参列したがっていた母の仲の良い友人たち、ご近所さん、父方の親戚をここまで頑なに断る必要があったのだろうか?来たい人は来てもよかったんじゃないか?そんな思いもよぎりました。ましてや、語弊があるかもしれませんが、とても素敵な葬儀だったので、もっと多くの人に見てもらいたかった、そんな思いも抱きました。祈りと賛美と花に満ち溢れたお別れのときでした。

でもね、前日にピアノの伴奏を何時間も練習したり、参列者に配る母伝授のお菓子を兄嫁さんと一緒に焼いたり、アルバムを何度も何度もめくって思い出を語り合ったり、母に手紙を書いたり・・・こんな余裕は受付や香典返し、挨拶に抜かりがないように、などなどで頭がいっぱいになってたらできませんでした。よく葬儀前後はバタバタで悲しむ余裕もないというけれど、余裕があったおかげで、悲しむというより母との思い出にじっくりと浸り、心からのお別れをすることができました。

何も葬儀に出席することだけが、故人を思うことじゃない。むしろ、出席したらそれだけで終わってしまうかもしれないけれど、母の元にはその後思い出をしたためた手紙がたくさん届きました。母の友人たちもそれぞれ、母の思い出としみじみ向き合う時間を持ってくれたんだな、と知れて嬉しかった。


伝えたかったことがたくさんあった母、でも表現する場のなかった専業主婦だった母。
このブログもしばらくは母追悼シリーズになりそうです。長くなりますが、よかったら、お付き合いください。




我が家の脱電生活

2011-11-09 13:59:21 | お気に入りのモノ
 

というタイトルから連想されるような大袈裟なことはしてませんが・・・

電気が自分の賛同しかねる方法で作られていて、その構造に疑問を持っているのなら、まずは自分たちの生活できるところから見直したいな、って。例えそうすることが構造自体を変えることに何ら影響を及ぼさないにせよ、そうしたいな、という私の思いを汲み(?)、ムリのない範囲でできるところから着々と進めている殿なのでした。
(↑口先だけの私と違って、実際に行動に移すのは殿のほうです、はい。)

さて、テレビなし、炊飯器なし、電子レンジなしの我が家。ヒーターはあるけど、薪ストーブ中心だし、掃除機もあるけど、箒&塵取でほとんど用が足りる。一般家庭に比べたら電化製品は少ないほうだけれど、我が家の欠かせない大型電化製品といえば・・・

 洗濯機、冷蔵庫、パソコン!!!

洗濯機に関しては、以前手回し洗濯機というのにチャレンジしましたが挫折
おとなしく、ありがたく謙虚に電気に頼らせていただきたいと存じます

冷蔵庫・・・調子が悪くなってもうダメか?となってから早1年・・・もっています
が、10年以上たっているので寿命は確実に来るんだろうなあ。これに関しては、あー、やっぱり非電化冷蔵庫がほしいっ!!!食べ物を保存するのに電気の力を借りないほうが自然な気がしてしまって・・・理想論ですが。

そして、パソコン。テレビなくてもネットからは離れられない我が家なので、殿が購入したのが・・・じゃーん!写真のソーラー式ポータブル発電器です。そんなに高くないです。1万5千円くらい?サンオーブンの半額!スーツケース型になっていて持ち運び可です(実際には重くて車以外では持ち運ぶ気にならないけど)。

さてさて、このソーラー式発電器なのですが、なかなか使い勝手が悪い(笑)。
まず、我が家は三方を山に囲まれていて日照時間が少ないこともあるのかフルに蓄電するまでに3日くらいかかります。で、冷蔵庫、除湿機のようなモーターを使うものへの使用は向いてないので、数少ない我が家の電化製品に使えない~。ブツブツ。

で、パソコンにつないだところ・・・むむむっ。なんだか、この雑音は!?モーターが周る音、かーなーりー気になります

と、最初は少々不満だったものに、ふと思いました。この気になるって大事だなー、って。使っているという実感がないから電気の無駄遣いしちゃうんじゃないかな、と気づいたのです
モーターがぶんぶんなっていると、「ちょっとネット見過ぎじゃないのー」と言われてる気がして、「はいはい、使ってますよー、あなたは今電気使ってますよー」とチクチク言われてる気分(笑)。
あ、パソコン消さなきゃっていう気になります。ネット中毒気味で離れたい身としては、いいね、いいね~

単なる自己満足です、はい。でも、いいんです。太陽の恵みにありがたや~、って思って暮らすほうが楽しいんですもん。殿は携帯充電用のソーラーチャージャーも購入
屋根には太陽熱温水器も取り付けています。
おひさま、ありがと~

室内照明に関しては・・・日が沈むと共に子供たちと共に早く寝れば解決デス
“自然のリズムに沿った暮らし”という名目のもとに殿が帰宅しても気づかず子供たちと寝てる日も少なくない・・・ということは内緒です
ってことで、早寝遅(←おいっ)起き万歳~


確かに、同じ電気を使うなら使ってることを実感しながら、ありがたや~と思いながらのほうがイイと思ってくださった方、ポチっとお願いしま~す↓↓↓
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手許に置きたい本

2011-11-01 19:44:06 | 本・映画


週末は、MMちゃん宅に秋のアフタヌーンティーにお呼ばれしてきました。旦那さんがYouTubeでバグパイプの演奏をかけて、気分を盛り上げる(笑)。イングリッシュスコーンに、マクロビアップルパイ、天然酵母のサンドイッチに紅茶。メープルシュガー入れ忘れた~、と言っていたけれど塩味のスコーンが絶品。これにつけるMMちゃんのお母さま手作りのジャムがまた美味しくて。ルビー色の琥珀のようなリンゴジャムの色の美しさ。液体だけを集めて果肉が入っていない分、スムーズな上品な色合いのとりこになってしまいました。MMファミリーありがとう!

こういうお茶会といえば、思い出すのが、小さい頃大好きだった『赤毛のアンの手作り絵本』という赤毛のアンの料理本。そこに出てくる素敵なお茶会の数々・・・ため息ものです



もうもうイラストが素敵。添えられてる文章も素敵で、胸をときめかせて何百回めくったことでしょう。特にお気に入りの場面は白樺の雑木林の中でのピクニックお茶会。手許に置いておくだけで心が豊かになれる、空想をどこまでも広げてくれるような料理本を超えた私のバイブル。

思い返せば、赤毛のアンの大ファンでロマンチストの母に育てられた私。15時になるとウエジウッド、マイセン、ミントン、ロイヤルコペンハーゲンなどの中から、それぞれがその日の気分で、好きな器を選んで、母手作りのマドレーヌやシフォンケーキをいただくような家に育ちました。BGMはもちろんクラシックで。ケーキには必ず花やミントが飾られ・・・お客さまがいなくてもきちんとな毎日。なのに、ああ、どうして私はその血を引かなかったのか。そういうきちんとしたお茶会も自分もしたいと思う一方で、そのために食器を集めたりということにどうしても興味が持てないのです・・・。懐かしくなったら実家に行こう(笑)。

赤毛のアンも全巻読んで夢中になったけれど、正直ロマンチストな部分は私にはこそばゆいことも多く、より夢中になったのは『ハイジ』や『大草原の小さな家』シリーズ。アニメでいったら『ふしぎの島のフローネ』。文明社会から離れたものが好き(笑)。よりシンプル、原始的なものにひかれ、大学の卒論は文化人類学いっちゃったほどだものね。育った環境は関係ないなあ

 というわけで、いま手許にあるのはただいま絶賛ハマり中の上橋菜穂子さんの“守り人”シリーズから出た料理本『バルサの食卓』です。ファンタジーなので架空の国の料理だけれど、素朴なアジアンな料理にワクワク。手のこんだ手作りスイーツをいつも用意してくれ、あんなに丁寧に育ててくれたのに・・・違う方向にいってしまって、お母さん、なんかゴメンナサイ(笑)。

と自分の趣味は違うものの、やっぱり『赤毛のアンの手作り絵本』は私にとっては特別。幼少期の母との思い出とでも言うのかしら。あの美しい世界に触れていたくて、いまでも実家に帰るたびにめくってしまいます。
最近では、本も断捨離していて、図書館で借りればいいと思うようになったのだけれど、こういう本だけは、いつまでも手許に置いて何度も眺めたいなあと思うのです。心の潤いのために
みなさんの手許に置いて何度でも眺めたい本もぜひぜひ教えてください


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