津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■風邪の流行

2015-01-23 13:35:20 | 史料

 新暦・旧暦の違いはあるが、文政四年(1821)の正月廿二日頃は風邪が流行していたらしい。「度支彙函」に次のような面白い記事が載っている。

 【八九七】
    一、風邪流行ニ付、諸御役間詰之面々長髪被成御免相老段、御用番被申聞候條、
       左様可被相心得候、以上
            正月廿二日         御奉行中

 旧暦の文政四年正月廿二日といえば、グレゴリオ暦によると2月24日である。そんな時期に風邪が流行っていた。
そこで防寒対策として長髪が許されたというのである。つまり「月代」をそらずに出仕してもよいという訳である。
見苦しいよりもまずは風邪をひかず、火とにうつさず業務に支障がないようにとの配慮であろう。
ご苦労様・・・・・・・・・・・ 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■松寿庵先生 第128講 | トップ | ■寝だめ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰しています (YOKO)
2016-06-17 17:43:02
以前熊本藩参勤交代サイトの件でお話しさせていただいたものです。
自分の昔のブログ記事を読んでいて相良の人吉藩の参勤交代記に「かぜなので長髪を許す」というような記述があってどういうことかと思ったら、ここに答えが書いてありました。月代を反らないことを長髪というのですね!なっとくしました!
ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿