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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

外国語を学んでいると

2020-04-05 08:36:21 | 言葉/ナンセンス
 
 NHKや何かで、4月から新しく英語やドイツ語などの外国語を始めた人も多いことだろう。勉強しているうち、疑問に思うことがままあるもの。
 その一つが「同じこと言いたいのに、なぜ色々と言い方があるのか」。でもこれって日本語でも同じことで、ニュアンス/語源の違いで言い方変わってくるもの。たとえば。
   Thanks.  どうも
   Thanks a lot. あんがとね
   Thank you.  ありがとう
   Thank you very much.  ありがとうございます
   I appreciate your ~.  ~に感謝申し上げます (“appreciate”はラテン語由来らしい)

 もう一つが、同じ文字列なのに別の意味合いになるのが不思議なこと。たとえば。
 ant(アリ)とantique(骨董品)は関係ないし、cat(ネコ)とcategory(範疇)も関係ないはず。アルファベット26文字しかないから、同じ文字列は出てくるものだろう。
 でも同じことは、日本語でもある。「アリ」と「ありがとう」は関係ないし、「餅」と「もちろん」ももちろん関係ない。濁音等含めて80文字ほどしかないから、同じ文字列は表われうるもの。
 英語だから特別ってことはなくて、長い歴史の中であちこちの言い方から成り立ってきたという意味では、日本語と同じ。

 ついでながら、イタリア語のGrazie やスペイン語のGracias(いずれも、ありがとう)は、英語のgrace(恵み)と語源的にはつながっているようだ。
 遊び半分でも、こういうの調べながら勉強すると、きっと楽しいはず。

 話違うけれど、アフガニスタンで凶弾に倒れた中村哲氏の言葉にこういうのがあるそうで、今とても気に入っているところ。
   "Discussion is not requested. Just practice."
 直訳すれば「議論は要らない。実行あるのみ」になるのだが、「つべこべ言わないで、やることやろう」がしっくり来るかも。

 …All for today. Thanks!

 〔冒頭の写真は、面白そうな『英単語の語源図鑑』〕


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