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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

ニッポ~ン!

2014-06-29 12:08:45 | サッカー

 W杯初戦で勝ったチームの決勝トーナメント進出率は85%、負けたチームの進出率はわずか9%、だそうだ。とすると引き分けたチームの進出率は100引く85引く9で、6%ということになる。
 …ここまで考えて、この計算は思いっきり間違えていることに気付いた。(それぞれ分母が異なるので)

 さて我らが日本代表、ブラジルにて一次敗退を喫してしまった。「所詮は初戦」という冗談はともかく、コートジボアールとの初戦がすべてだった。あるは出場しないと思われたドログバが交代で出てきたところで圧倒され、マークがずれて立て続けに失点。
 前半いい感じでパス回しもできてゴール決めたのに、後半は別のチームのようになってしまった。よくあることとは言え、前評判も高かっただけに何とも残念。3戦目は持ち直したものの、格上コロンビアに大敗。(どうもドイツ大会の時と同じ状況らしい)

 スペインにポルトガル、イングランドにイタリアまで敗退し、日本もその仲間入りしたことになるが、あまり嬉しいものではない。敗れ去ったそれぞれの国でも、反省や非難が行われているに違いない。
 こうなると決勝は「ブラジル×オランダ」「ドイツ×アルゼンチン」を見てみたい。フランス、メキシコ、コロンビアもいい感じであるが、優勝はアルゼンチンか。
 ところで、サッカーは強いけれども治安が良くなくて教育・医療に不備のある国と、サッカーは強くないけれども治安が良くて教育・医療が充分な国の、どちらがいいかと問われれば、やはり後者だと言わざるを得ない。

 我らが代表に話を戻そう。史上最強という呼び声高かろうとも(相手も「史上最強」なのかも)、親善試合でどんなに調子が良かろうとも、本番はまた違うのだということで、浮かれないこと。マスコミも僕らも、舞い上がっていたのかもしれない。これが今回の教訓。
 それでも、「ドーハの悲劇」から連続出場するまでになったように、ここからまた盛り返すことになるだろうし、盛り返してほしいもの。もちろん〈サムライブルー〉は引き続き応援したい。
 ザッケローニ監督そして選手・スタッフの皆さん、お疲れさまでした。

〔写真は asahi.com より〕




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(人名)と(人名)

2014-06-22 09:46:49 | 言葉/ナンセンス

花子とアン・・・ご存じNHK連続テレビ小説
ロミオとジュリエット・・・シェークスピア原作の悲劇
ジキルとハイド・・・スチーブンソン原作の怪奇小説
チルチルとミチル・・・メーテルリンク『青い鳥』中の兄妹
ヘンゼルとグレーテル・・・グリム童話中の兄妹
安寿と厨子王・・・説話『山椒大夫』に出てくる姉弟
アダムとイブ・・・旧約聖書における最初の人間
カインとアベル・・・アダムとイブの息子たち
フラニーとゾーイ・・・サリンジャーの作中の娘とその兄
ぐりとぐら・・・子供向け絵本中の双子の野ネズミ
トムとジェリー・・・おなじみ米国のアニメ中のネコとネズミ
トミーとマツ・・・噂の刑事、岡野富夫と松山進
タッキーと翼・・・滝沢秀明&今井翼
チッチとサリー・・・みつはしちかこが描く恋人たち
ケンとメリー・・・懐かしや、日産スカイラインの主人公

…まだまだ他にもたくさんあるはず。
あと人名ではないけれど、『赤と黒』『罪と罰』『戦争と平和』というのも。

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STAP細胞は果たして

2014-06-15 09:11:27 | 時事
 
 STAP細胞に関する論文が、ついに撤回されるらしい。
 今年1月に華々しく報道された際は、弱酸性の液に通すだけというその簡単さに皆さん同様、ににわかには信じられなかったのだが、世界的科学誌『nature』に掲載されたということだし「きっとできるんだろうなあ。凄いもんだなあ」と思ったもの。
 その後の経過はご存知のとおり。どろどろしたものになってしまった。(科学の世界とはいえ、最後に顔を出すのは“人間”)

 真相は僕にも分からないが、小保方さんがあれだけ言い張ったのには何か裏付けがあるような気もする。だから何年後、何十年後かに、違った形で「STAP細胞発見は間違いではなかった」とでもいったニュースが世間を賑わすのではないかと思っている。
 彼女もマスコミに出ることはなくなり(その時点その時点で全然別の人が話題になっていることだろう)とうに忘れられているはずなので「オボカタさん? ああ、そういう人いたねー」ということになるに違いない。
 ひょっとしたら白髪交じりになっているかもしれない小保方さん(姓も違っているかも)がインタビューに答える…とでもいった光景が。

 間違いと思われた結果から大きな成果が得られるのも、科学(いや人間世界)の歴史。コロンブスの新大陸発見にしろ、エジソンの電球発明にしろ、フレミングのペニシリン発見にしろ。

 …話が小難しくなったので、どこかで読んだ小話を一つ。

 あの世で歴代の5賢人が「人間にとって大切なものは何か」を話し合っていた。
 ソクラテスが頭を指差しながら「それは理性です」と言えば、キリストが胸に手を当てながら「いや、愛こそすべて」と言う。次にマルクスがおなかをさすりながら「腹が減っては何にもならない。物質こそ大事」と言うと、フロイトがもう少し下の方を指しながら「いやいや、本能ほど大切なものはない」と言う。
 これを聞いていたアインシュタインが最後に「まあ何ごとも、相対的なもんじゃよ」と。
  

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突如現れる木

2014-06-08 12:38:10 | エッセイ
 
 考え事ばかりしているせいか、下向いて歩くことが多い。そして何かの拍子に顔を上げるとそこに、今までなかったはずのものが“現れる”ことがある。

 写真の中央部に見える木もそう。何十回と通っている散歩道なのだが、ふと先日、こんな木があることに気付いた次第。「こんな所にこんな木はなかったはずだ」というのが僕の思い。根元の状況からして、ここ最近のうちに植えられたものではないのは確か。
 とすると、ただ単に意識に上らなかっただけなのか。

 よく知った道でも、「こんな店があったなんて」てことはよくある話。これと同じことなのかも知れない。

 こんなのはまだいい方で、特に1ヶ所、やはりよく通る道の脇に街路樹が植えられているのだが、「あれー、昨日はなかったのになあ」という感覚を抱くことがある。それも一度や二度ではなく、何回も。その都度意識から抜けているだけなのか、あるいは〈異世界〉を行き来しているのか…。
 皆さんはどうでしょう。

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ブラジルW杯間近

2014-06-01 13:33:02 | サッカー
 
 日本代表として、アフリカのチームやドイツと試合をしたことがある。MFやFWの位置で、見事なプレーを披露する。…と、これは何回か見た夢の中の話。現実としてのW杯ももうじき始まる。

 コートジボワールの司令塔が不調だの、コロンビアのエースがケガから回復していないだのいう話も入って来ているが、仮にファルカオのいないコロンビアに勝っても、それは喜び半分であるに違いないし、日本代表の面々も万全の相手と堂々と闘いたいはず。
 それはそれとして、今の日本代表は歴代最強との呼び声高いことだし、ベスト8は行って欲しいし、ベスト4もあり得ない話ではない。グループCで2位通貨なら、トーナメント1回戦でおそらくイタリアと。おととしのコンフェデ杯の時のような戦いをすれば、まず大丈夫。(ドイツ人と違って、イタリア人は諦めが早いような気もするし)

 大方の予想では、4強はブラジル・スペイン・ドイツ・アルゼンチン。南米有利ながら、そこは勝負事なのでどう転ぶか。できれば南米と欧州の決勝であってほしいし、個人的にはブラジルとの決勝でスペインがコンフェデの借りを返してほしいものだ。(あの時のスペインとは違うはず)、
 得点王争いやMVP争いも楽しみ。知っている人は知っていると思うが、ブラジルのダビド・ルイスは凄い。守備はもちろん、DFながら有効な攻め上がりをしてくる。

 で、日本の注意点をいくつか。吉田は時々ポカやるんで要注意。森重は気が強い分、試合に出られない時にクサらなければいいが。
 期待したいのはFW陣。今シーズン不調の柿谷や絶好調の岡崎に大久保、誰でもいいから爆発してほしい。
 それから、周りに対する感謝の気持ちをコメントしている内田選手も、いい線行きそう。

 そうそう、きのう「SAYONARA 国立」というイベントに行ってきた。国立競技場とはJリーグ開幕戦からの付き合いでもあるし(いや、ウルトラマンがアボラスやバニラと戦うのを見て以来か)。往年の名選手たちによるサッカーやラグビー、ブルーインパルスの編隊飛行、聖火リレーそしてレーザー光線を使った、陸上ほか過去の名場面の再現など。最後は僕ら観客もピッチに入ることも出来て、芝生に寝っ転がっていたのでした(思ったほどフカフカではなかった)。
 …さてさて、夢うつつになりながらも現実のW杯を楽しむことにしますか。

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