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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

比較の問題⑦(メダル数)

2018-02-25 09:25:25 | 科学/考察
 
 平昌冬季オリンピックも今日で終わり。日本人ではフィギュアの羽生選手にスピードスケートの小平選手、そして女子パシュート選手団が金メダルを獲得し、総メダル数も13と、長野大会を抜いて歴代最多となってめでたい限り。
 テレビ見ていて、何度もウルウルさせられてしまった。カミさんと娘から「お父さんまた泣いてるー」と。

 さてここからは、涙をぬぐってヤボな話。
 「オリンピック記録室」というサイトによると、競技種目数は長野大会が68、ソチ大会が98であったのに対し、今回は102。つまりメダル総数もそれだけ増えたってこと。高木菜那選手が金をとった女子マススタートも、新種目の一つ。
 だから、日本の獲得メダル数が増えたと言っても、総枠が大きくなっているのであれば、単純に喜んでばかりもいられない。
 極端な話、種目数が2倍になったら日本の獲得メダル数も2倍になるのが普通だし、種目が半分になってもメダル数が変わらないとすればそれは立派なこと。(もちろんどういう種目が増えたか減ったか、という精査は必要)
 …こんなこと、オリンピック委員会の人たちやマスコミの人たちだっては分かっているはずだが、どうも報道には出てこない。言わぬが花、知らぬが仏、あるいは視聴率/販売部数にも響きかねない「不都合な真実」なのかも。
 メダル数を云々するのであれば、総数のことも伝えないといけないだろうと思っている。

 とは言え、日本人であるかどうかに関係なく、努力する素晴らしさ、競技の美しさに変わりはない。
 OAR含め、各国のメダル数が増えて喜ぶ人がたくさんいれば、それはそれで「平和の祭典」だと言えるのかもしれないし、いい顔したアスリートを見るだけでも気分のいいもの。

 ついでながら、将棋の藤井君が朝日杯で優勝し、史上最速で六段になったのも見事。羽生永世七冠たちを追う立場であり、ある意味超えたとも言えるが、いずれ追われる立場になるってことは、本人も重々わかっているはず。実に素晴らしい才能ながら、その時ちゃんと受けることができるか…。
 まさかとは思うが、ひょっとしたら60年後「ひふみん」みたいなおじいちゃんになっているの、かも。
  


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