『レッドマン』が大ブレイクしているという。
『レッドマン』とはかつて、『おはよう!こどもショー』という子供番組内で放送された、1話5分の特撮ヒーローもの。
生まれる前に放送されていた番組にもかかわらず、その評判は子供のころから耳に届いていた。
『ウルトラマン』や『仮面ライダー』にくらべると格段にマイナーな存在であるにもかかわらず、なぜにて実力以上の知名度があったのかと問うならば、一応は名門である円谷プロダクション制作であったことと、その内容のスットコさ。
低予算のせいであろう、怪獣モノの醍醐味であるミニチュアのビルの破壊シーンなど一切なし。
なにもない原っぱで、ただただウルトラマンのバッタものヒーローが、おそらくは「怪獣ショー」などの出張営業でくたびれた着ぐるみ怪獣と肉弾戦を行うだけという、チープこの上ないシロモノ。
それだけでもトホホなのに、さらなるレッドマンの狼藉は、そのダーティーなファイトスタイル。
怪獣の頭を持って地面にガンガン打ちつけるとか、口の中に槍をぶっ刺すとか、とっくに死んだ敵なのにトドメと称してナイフを突き立てるとか、もう残虐極まりない。
とても正義のヒーローとは思えない、えげつない戦い方なのだ。
私なども特撮ファンのはしくれとして、学生時代にビデオ(DVDじゃなく!)で見て友人たちと爆笑したものだが、2016年になってまさかこんなもんが世間で(かどうかは知らないけど)再ブレイクするとは感無量である。
まったくインターネットというのはすごいもので、昔はこういった「すごい作品がある」という噂を聞いても、それを目にする機会はなかなかなかった。
私は幸い周囲に妙にマニアックな仲間や、あとは大阪芸術大学に友人が結構いたので、そのツテで『愛の戦士レインボーマン』『怪傑ズバット』『流星人間ゾーン』『シルバー仮面ジャイアント』などなど名作(?)を鑑賞することができた。
かの有名な『ゾーン』におけるガンダーギラス出現のエピソードを、女の子たちも集まった「ビデオ上映合コン」で披露して、これでもかという総スカンを食らったことは、今でもいい思い出である。
このイベントはもともと友人の恋の橋渡しのために企画されたものだが、
「ゾーンファイターと恐獣ガンダーギラスの輪投げの三回勝負」
という伝説の名シーンで私と大阪芸大の友人だけが爆笑する中、他の面々は完全に置いてけぼりの「ポカーン」状態であり、当然のごとく恋する友はフラれたわけで、さらなる爆笑を誘ったものだ(←鬼かオマエは)。
それが、今ではパソコンやスマホで検索すればいくらでも見られるわけで、ありがたい世の中になったもの。
なんたって、人気アニメの『さよなら絶望先生』で『ウルトラファイト』のパロディーをやったりしているのだ。
どう見ても「ご乱心」というか、だれが元ネタわかるねん! といった話だが、今だとグーグルで調べれば、なにをあつかっているかすぐにわかるわけで、その意味でも便利になったもの。
むしろそれで『レッドマン』のごとく「新規昭和の狂った特撮ファン」が生まれることもあるわけで、まったくいい時代である。
あの合コンのときもグーグルやYouTubeがあれば、きっとその場で女子たちも「すぐググるね」なんていってみんなで盛り上がって、きっと恋する友も彼女とうまくいったのであろう……。
いや、んなわけないか。レッドアロー!
(スパイダーマン編に続く→こちら)
おまけ その1 レッドマンの雄姿は→こちら
おまけ その2 中身はアレだが主題歌はカッコイイぞ! →こちら
おまけ その3 『絶望先生』による『ウルトラファイト』は→こちら。
『レッドマン』とはかつて、『おはよう!こどもショー』という子供番組内で放送された、1話5分の特撮ヒーローもの。
生まれる前に放送されていた番組にもかかわらず、その評判は子供のころから耳に届いていた。
『ウルトラマン』や『仮面ライダー』にくらべると格段にマイナーな存在であるにもかかわらず、なぜにて実力以上の知名度があったのかと問うならば、一応は名門である円谷プロダクション制作であったことと、その内容のスットコさ。
低予算のせいであろう、怪獣モノの醍醐味であるミニチュアのビルの破壊シーンなど一切なし。
なにもない原っぱで、ただただウルトラマンのバッタものヒーローが、おそらくは「怪獣ショー」などの出張営業でくたびれた着ぐるみ怪獣と肉弾戦を行うだけという、チープこの上ないシロモノ。
それだけでもトホホなのに、さらなるレッドマンの狼藉は、そのダーティーなファイトスタイル。
怪獣の頭を持って地面にガンガン打ちつけるとか、口の中に槍をぶっ刺すとか、とっくに死んだ敵なのにトドメと称してナイフを突き立てるとか、もう残虐極まりない。
とても正義のヒーローとは思えない、えげつない戦い方なのだ。
私なども特撮ファンのはしくれとして、学生時代にビデオ(DVDじゃなく!)で見て友人たちと爆笑したものだが、2016年になってまさかこんなもんが世間で(かどうかは知らないけど)再ブレイクするとは感無量である。
まったくインターネットというのはすごいもので、昔はこういった「すごい作品がある」という噂を聞いても、それを目にする機会はなかなかなかった。
私は幸い周囲に妙にマニアックな仲間や、あとは大阪芸術大学に友人が結構いたので、そのツテで『愛の戦士レインボーマン』『怪傑ズバット』『流星人間ゾーン』『シルバー仮面ジャイアント』などなど名作(?)を鑑賞することができた。
かの有名な『ゾーン』におけるガンダーギラス出現のエピソードを、女の子たちも集まった「ビデオ上映合コン」で披露して、これでもかという総スカンを食らったことは、今でもいい思い出である。
このイベントはもともと友人の恋の橋渡しのために企画されたものだが、
「ゾーンファイターと恐獣ガンダーギラスの輪投げの三回勝負」
という伝説の名シーンで私と大阪芸大の友人だけが爆笑する中、他の面々は完全に置いてけぼりの「ポカーン」状態であり、当然のごとく恋する友はフラれたわけで、さらなる爆笑を誘ったものだ(←鬼かオマエは)。
それが、今ではパソコンやスマホで検索すればいくらでも見られるわけで、ありがたい世の中になったもの。
なんたって、人気アニメの『さよなら絶望先生』で『ウルトラファイト』のパロディーをやったりしているのだ。
どう見ても「ご乱心」というか、だれが元ネタわかるねん! といった話だが、今だとグーグルで調べれば、なにをあつかっているかすぐにわかるわけで、その意味でも便利になったもの。
むしろそれで『レッドマン』のごとく「新規昭和の狂った特撮ファン」が生まれることもあるわけで、まったくいい時代である。
あの合コンのときもグーグルやYouTubeがあれば、きっとその場で女子たちも「すぐググるね」なんていってみんなで盛り上がって、きっと恋する友も彼女とうまくいったのであろう……。
いや、んなわけないか。レッドアロー!
(スパイダーマン編に続く→こちら)
おまけ その1 レッドマンの雄姿は→こちら
おまけ その2 中身はアレだが主題歌はカッコイイぞ! →こちら
おまけ その3 『絶望先生』による『ウルトラファイト』は→こちら。