田舎暮らし~南信州四季折々の記

南アルプスと中央アルプスをのぞむ田舎での四季折々のつれづれの記写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

エジプト旅日記71 エジプト考古学博物館2

2020-09-27 19:33:11 | 旅行

 エジプトに行ったらぜひ見たいと思ったツタンカーメンの黄金のマスクやその他の副葬品

 ファラオたちのミイラなど重要な展示物は二階のフロアで見ることになる

 黄金のマスクもミイラも撮影禁止となっている 

 特にミイラ室は特別料金になっていて入り口でチケットを提示して中に入る

 ミイラ室は良好な状態で保存するために温度や湿度をしっかり管理しているのだとか

 ミイラ室では男性ミイラと女性ミイラはそれぞれエリアが分かれて展示されている

 まずは男性ミイラのエリアから順番に見ていく 

 数千年前ファラオとして君臨した彼らが今目の前にいる

 ミイラとはいえ遺体が並んでいることに変わりはない そんな思いが頭の中をよぎる

 今までの彫像などの展示物とは違う何か独特の雰囲気を感じた

 その昔この体が生きていて この足で歩き、この指で何かをつかみ、この歯で物を食べ

 など次々に想像してしまう ミイラを物体として見ることができなかった 

 開いた口の中に何本かの歯が残っていたり、髪の毛が残っていたり、爪が残っていたり

 ミイラって結構生々しい ここが撮影禁止区域ではなかったとしても多分一枚も撮らなかったと思う

 ミイラは全て一体ずつガラスのケースに入っている 

 名前や発見場所、発見年月などわかるものは表示されている

 今まで度々名前の出たあの有名なラムセス2世のミイラも見ることができた

 

  

          

 ミイラはこのような人型棺に納められていた 

 

          

 人型棺は蓋のみならず内側にもいろいろ描かれている

 

          

 人型棺の蓋を閉じるとこうなる 人型棺はマトリョーシカのように二重三重になっているものも有る

 これは多分修復されたものだと思うけれど 絵も文字もくっきりしていてきれいでわかりやすい

 

 

 

          

 カノープス壺 ミイラを作る際とりだした内臓を収めた壺 

 この壺は後ろにある厨子に納められていたもの

 ミイラ作りの際最も重要とされた心臓はミイラの中にもどされたというが それ以外の4つの臓器

 肺、胃、肝臓、腸は取り出してそれぞれ別々の壺に収めたという なので壺は4個必要だったようだ

 内臓は仰向けにした体の左脇腹を切って取りだしたそうだ 脳は鼻の奥から取り出し捨てられたらしい

 カノープス壺の蓋には 人間、ひひ、犬、ハヤブサが使われることが多かったという

 

          

 

          

 

          

 

          

 

 

          

 

 

          

 

          

 

          

 

          

 

    

 

             

 

             

 

         

 


エジプト旅日記70 エジプト考古学博物館

2020-09-05 20:05:58 | 旅行

            

           

 エジプト考古学博物館正面入り口 

 ここでようやくツタンカーメンのあの黄金のマスクや ラムセス2世などのミイラなどを

 実際に見ることができる

 

          

 すでに大勢の観光客でにぎわっている

 建物は2階建てになっていて ミイラ室やツタンカーメンの出土品などは2階にある

 

          

 博物館入り口付近の敷地内から外側を見たところ 向こう側は駐車場になっている

 

                 

 ここにもスカラベ(フンコロガシ)がいた

 

          

 中も観光客で混雑している 

 有名な人気のある展示物を見るのには順番を待たなければならない時もある

 それでもここまで来たからにはぜひこの目で見ておきたいとの思いで待つ

 

          

 入り口に入ってすぐは吹き抜けのドームになっていて 天井からの光が入り明るい

 展示物は年代ごとのエリアに分かれている

 

                

 メンカウラ―王の三柱像 玄武岩で出来ているそうで黒光りしている  

 中央がメンカウラ―王 上エジプトの王冠を付けている

 左がハトホル女神 女神の象徴である日輪と牛の角を付けている

 右の背の低い男性はテーベのノモス(集落)の象徴を付けているという

 メンカウラ―王はギザの3大ピラミッドの中では一番小さいのを作った王でクフ王の孫

 エジプトの彫像は左足を前に出しているが これは生を意味するのだという

 

          

 壁画も展示されている

 

 

          

 ラーホテプとネフェルトの座像  石灰岩製 目には水晶と黒石をはめ込んであるという

 その為か光を反射して生き生きした眼にみえる

 男性は腰布1枚付けているだけ  それに比べて・・・

 

               

 ネフェルトはとてもファッショナブル 纏っている衣装は清潔感のある白いシースルー

 のロングワンピース

 バストが透けて見えるほど・・・ 首の飾りは豪華で アイメイクもバッチリ決まっている

 

          

 ハトシェプスト女王像の頭部 ハトシェプスト女王葬祭殿から出土したという

 葬祭殿の柱廊を飾るオシリス神にかぶせてあったものらしい

 これはかなり大きなもので 中にお湯を入れれば入浴出来るくらいだ

                

 目鼻立ちの整った顔だ 彼女の他の彫像を見ても整った顔立ちをしている

 男性ファラオのように顎下に付け髭を付けている 

 

          

 アメンエムハト3世のスフィンクス

 この像は後の支配者たちが憧れ再利用したという 再利用した王たちの称号が随所に彫られているという

 頭部には長いタテガミがあり ライオンの耳が出ている 顔は人の顔をしている

 これが複数体並んでいる

 

   

 

                

 後ろに見える人の顔は アメンエムハト3世の像

 左目の下に どこで出来たのか大きなキズができているし 欠けている箇所もある 

 

                

 カフラー王の座像  (クフ王の息子) 高さは168㎝ある

 閃緑岩で出来ている 黒御影石とも呼ばれ硬い事で墓石として人気があるというこの石は 

 石の中でもかなり硬く 容易には彫れない石だという   

 鉄器のない時代にそんな硬い石を使って完成度の高い彫像を作った古代の技術に脱帽 

 

 

                

 ボケているけどこれはクフ王の座像 象牙で出来ている

 あれだけ壮大なピラミッドを造ったクフ王の像がたった一つしか現存していないとは・・・

 しかもこの像は非常に小さくて高さが7.5㎝しかない 

 

                                                       

 カーアペルの像 この人は神官だったようだ

 今まで見てきたエジプトの彫像とはちょっと雰囲気が違って見える

 左足が前に出ずにそろっていたら どこかのお坊さんの像と言われても違和感ない気がする 

 これは珍しく木製で 目には花崗岩がはめこまれている 

 なので見る角度によっては目が生気あるように光を帯びて見える 4500年前の作といわれる

 イチジクの木を材料としているそうだ