田舎暮らし~南信州四季折々の記

南アルプスと中央アルプスをのぞむ田舎での四季折々のつれづれの記写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

エジプト旅日記31 クルーズ船

2019-10-25 17:48:41 | 旅行

 

 乗船すると船は次の寄港地に向けて動き出す ナイル川を南に向かってさかのぼっていく        

        

 バルコニーに出ると真昼の太陽がさんさんと降り注ぐ  

 

 クルーズ船に戻って昼食をとる この日は船のサンデッキでビュッフェ+BBQ

 サンデッキに行くとすでに準備ができていて 肉などを焼く良いにおいが漂っている

 豚肉以外のいろんな肉が焼かれている 牛、鶏、羊、中には小さな鳥の姿そのままのものがある

 頭と足がついていて羽根がないだけ ウズラだという 手にもってかぶりつくしか食べる方法がなさそうだ

 しかもあまり食べられる肉がついていないように見える

 だから私は食べなかったけど 今になって思うと挑戦してみても良かったかな・・・

 メニューは豊富だ お米料理のコジャリもパンも数種類づつ、スープも野菜料理も果物もたくさん並んでいる

 ひき肉を細長く丸めたソーセージの様な物も数種類 もちろんチーズやヨーグルトも並ぶ

 日よけのあるテーブル席に座ってこれらをいただく ビールもワインも注文すれば出てくる

 レストランとはまた違って 移り行く川岸の風景を眺めながら 風を感じながらの食事は格別だ

        

 魚でもとっているのか小さな舟が波の穏やかな所に浮かんでいる

 カヌーをちょっと大きくしたくらいの手漕ぎの小舟だ


       

 日干し煉瓦の家が並んでいる


       

 この船は私たちの船の横に来たり 後先になったりしながらしばらく並走した

       

 どこかの国の取材クルーがチャーターした船なのだと思う

       

 大きなカメラを構えた人が撮影していた

       

 ナイル川沿岸のあちこちにカメラを向けていた

 

       

 ここでは家畜小屋方面にカメラを向けている

       


       

 のんびり草を食んでいる牛たち こんな光景も撮影していたようだ


       

 家畜がいるのが当たり前の生活 牛乳をもらい肥やしを作り最後は多分肉にしていただくのかな

 日々の営みの中で 動物の命をいただくことを実感できる生活なのだ


       

 

 船の上で衣類を干している 多分何日かをこの船で生活しているのだと思う

 何日かかけてナイル川の上流と下流を行き来している船なのかもしれない

 

       

 砂の向こうに畑が見える こんな砂地でも作物が作れるのだと感心してしまう

 夏になればこの砂が焼けて暑くなりそうな・・・

 

       

 砂地はあるけれどこのあたりは緑豊かな所だ ナイル川の水の恩恵を受けてるようだ

 

       

 このクルーが撮った映像を見てみたいと思う どんな作品をどんな意図で撮ったのか知りたい

       

 こういう所をずっと撮っていた

 

       

 

       

 葦はあちこちに生えている 葦を使って家畜小屋の囲いにしたり、日よけにしたり色々に利用していた

 無知な私はナイル川の岸辺にはいたるところにパピルスが生えていると思っていた

 なので目を凝らして探した ところがいくら探してもパピルスは見当たらない

 聞いてみると 今は自然の状態で生えているパピルスはほとんど無いという事だった

 実際にパピルスが生えているのを見たのはカイロの考古学博物館の庭だった

 

       

 小舟は魚を釣ったり荷物を運んだりとナイル川沿岸の生活に欠かせないものだ

 

 

 


エジプト旅日記30 バクシーシ

2019-10-22 09:18:53 | 旅行

 

         

 エジプトの町はほとんど信号機がない 首都のカイロでさえあまり見かけない

 ナイル川からエドフの神殿まで馬車で走っている間信号機は見かけなかった

 そんなこともあってかクラクションを鳴らす車が多くて

 特に交差点の様な場所ではひっきりなしにクラクションが鳴っている

 人々の話し声もそれに負けじと大きい声なので 街中はとても賑やかだ

 にぎやかというより喧騒といったほうがあっている

 おまけにアラビア語はとても早口に聞こえるので一層賑やかさを助長している

         

 御者のおじさんは街中で時々知り合いに行き会うのか 大きな声で二言三言話して通り過ぎていく

 

         

 おじさんは時々(マダム バクシーシ)といって中指、人差し指と親指をこすり合わせる動作をする

 このバクシーシとはチップの様なお布施の様なものでここでは喜捨の意味合いが強い 

 イスラムの教えで富めるものは貧しいものに施しをすることで徳を積むという事からきているらしい 

(あなたたちに施しをさせてあげて徳を積ませてあげるんですよ)的な解釈で堂々と要求してくる

 一緒に写真に写ってくれると言われて撮ったりすると撮った後でバクシーシ

 トイレでも場所によってはバクシーシ

 写真を撮ってあげると言われてカメラを渡して撮ってもらえばバクシーシ 

 アスワンで欧米系の夫婦が写真を撮ってもらい このバクシーシでトラブルになっていることがあった

 このバクシーシで得たお金はへそくりの様なものなので 家族のために使う人はもちろんいるでしょうけれど

 第二、第三夫人や別の女性に使う人も結構いるようで・・・

 家庭内の平穏を乱す火種になることもしばしばだという

         

 卵を運んでいるトラック 崩れて割れないか心配

 

         

 砂漠地帯のせいか町全体が何となく埃っぽい 特に車の上とかが砂ぼこりをかぶって白くなっている

 壁や看板はきれいにしてもすぐ汚れてしまうのだと思う

 

         

 たくさんの洗濯物 空気が乾いているので大きな物もすぐ乾いてしまうそうだ

  

         

 おいしそうな写真の載った看板 

      

         

 通りに面したお店 置物やツタンカーメンのタオル様なものがあるのでお土産屋さんかも

 

         

 合歓の木だと思う 場所によってはまだ花が咲いているところもあったけどここでは実になっている

 

 


エジプト旅日記29 エドフの町4

2019-10-14 20:09:03 | 旅行

 

      

      

 広場の隅に生えていた雑草 とげの様な尖った細かい葉っぱがいっぱいついている見たことのない植物だった

 乾燥地帯特有なものかもしれない

 

      

 お土産屋さんの並ぶ通りに出た このようなカラフルな布や民族衣装のガラベイ、置物などを並べた店が並ぶ

 鮮やかな色彩に刺しゅうや錦糸を施した華やかな衣装が目を引く

 日本の浅草などでお土産用に着物を売っていたりするけれど それと似たようなものかもしれない

 

      

 アーチ状の屋根は葦が葺いてあり日除けになっている

 駐馬車場に戻ったけれど 朝のガラガラ状態とは打って変わって

 幾重にも並んだ馬車や通路を行きかう馬車で大混雑

 降りた人や乗る人も行きかい雑踏になっている

 来るときに乗ってきた馬車で帰らなければならないので 馬車探しをしなければ・・・

     

 同じような馬車が並んでいるし 馬の特徴もよく見てなかったのでさあ大変

 とにかく御者のおじさんを探すことにする

     

 白い帽子と白いマフラーをして黒っぽいストライプの織模様の服を着ていたおじさんだ

     

 お客さんを待っている間おしゃべりに花を咲かせる御者のおじさん達

     

 背後に神殿の塔門上部が見える おじさん達暇そう

      

 人がいなくてもおとなしく待っている馬たち

     

 やっとおじさんを見つけた この馬車に乗ってナイル川に停泊している船に戻る

     

 朝来た時には乾いた糞が少しあるだけだったけれど 帰りにはこのように足元に気を付けて歩かないと

 靴にべったりくっついてきそうな生々しい糞がどっさり 糞をよけて馬車に乗り込む

 たくさんの馬が集まっているせいか 朝には感じなかったけれど

 糞の臭いも相まって独特の動物臭の様なものがあたりに漂っていた

     

 この御者のおじさんたちは結構良い稼ぎをするようで 多い人は1日に3万円くらい稼ぐらしい

 1日何往復するのかわからないけれど お客さんが観光している間は暇そうだし

 馬を操るだけで肉体労働でもなさそうだし それで良い稼ぎになれば言うことなし・・・かな

 でも馬の餌や馬車のメンテナンスに費用が掛かるし 何よりお客さんの確保が大変なのかも

 はたから見ている分にはよさそうに見えても 中に入ってみないとわからない苦労があるのかもしれない

 どんな仕事もそうだけれど

 

     

 ここでは子供だって一人前の働き手 この少年も大きな声でてきぱきと馬車の通路を確保してくれた

 ほんとにたくましい 生活力ありそう

 

     

 ひっきりなしに馬車が行きかう

 

     

 壁塗りをしている人 古い壁も手入れをして大切に使っているようだ

     

 ここにも壁を補修している人がいた ドラム缶に渡した板が歪んでいて見ていて怖い

     

 屋根はついているけれどドアのない小さな三輪車 街中でよく見かけた 

 雨の降らない土地柄なのかドアがなくても問題ないようだ 

     

    

 朝は静かだった通りも 店のシャッターが開き車や人が出てきてにぎやかになった

    

 右端の店の」看板に」韓国のサムスンの看板が見える

    

 ここはおもちゃ屋さんの様だ 子供用の乗り物が店頭に吊り下げられている

 

 

 


エエジプト旅日記28 ホルス神殿3

2019-10-03 20:25:54 | 旅行

 

         

 神殿の壁画には 船に乗ってカバ狩りをしている場面がいくつもあった

 これはエジプトの神話からきているストーリーの一場面である

 神話なので諸説あるけれども大まかな内容はこうだ

 天の女神ヌトと大地の神ゲブから生まれた兄弟のうちの長兄オシリスは王となる

 このオシリスを嫉んだ弟のセトは兄の殺害を計画する

 あらかじめオシリスの寸法にぴったりの豪華な棺桶を作りある宴席を設ける

 その宴の最中に(この棺にぴったりだった者にこれを贈る)と言う

 出席していた者たちは次々と入ってみるけれどもぴったり合うことはない

 最後にオシリスが入ってみるとぴったり収まった 

 そこでセトはすぐに棺の蓋を閉めてしまい そのままナイル川に投げ込んでしまう

 これを悲しんだオシリスの妻イシスがそれを探し出す(不思議なことにオシリスとイシスは兄妹である)

 それを知ったセトはオシリスの遺体を14の部位に切り刻んでナイル川に流してしまう(砂漠に捨てたという説もある)

 イシスはバラバラになった遺体を探して歩くうちに13こまでは見つけたけれど 最後の一つはついに見つからなかった

 これは男性にしかないもので ナイルの魚に食べられてしまったという

 エジプトではミイラに象徴されるように 永遠の魂を得てよみがえるには完全な肉体が必要とされた

 オシリスは一片の部位が足りない不完全な体だったため この世に留まることができずに冥界の王としてよみがえる

 そしてセトはこの世の王となる

 やがて時がたちオシリスの息子ホルスは叔父であるセトに対して父親の復讐をすることになる

 セトは豚やカバに姿を変えたりしてホルスと戦うけれども結局ホルスに敗れる

 そしてホルスが王となったという神話だ 

 これ以降エジプトを統治するファラオはホルスの化身とされるようになった

        

 帰りは塔門の脇を通り広場に出る

        

 壁にハトが住み着いている

 

        

 次々と観光客が訪れる

 

        

 塔門前でガイドの説明を聞く人たち

 

        

 町のモスクらしい建物が見える

 

        

 土の色が変わっている部分は地下水がしみだしてきているところ

 

        

 このしみだす地下水が遺跡を劣化させる原因の一つであるそうだ

 

        

 このレリーフの描かれているところにも水がしみてきている

 

        

 この広場を出るとお土産屋さんが並ぶ場所になる

   

        

 これは神殿が砂に埋まっていたころ住んでいた人たちの住居跡らしい