田舎暮らし~南信州四季折々の記

南アルプスと中央アルプスをのぞむ田舎での四季折々のつれづれの記写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

エジプト旅日記43コムオンボ神殿3

2020-01-31 20:07:34 | 旅行

       

 これも出産の様子を表したレリーフ

 お腹の大きな女性が台の上に座っている 

 右側には各種の医療器具が描かれている

       

 この部分はコムオンボならではの特徴のあるレリーフなので 見学者には外せない場所となっている

 カメラに撮ったり ゆっくり眺めたり それぞれの方法で堪能している

 それにしてもこの医療器具の類は 現在使われているものにも通ずるところが多々ある

       

       

 

       

       

 出産を終えると今度は授乳 赤ちゃんを膝の上に乗せて授乳をしている

 今も昔も変わらない母と子の微笑ましい情景だ

 ただ今と違って当時の出産は危険を伴うことも多かったという

             

       

 これは薬草の処方箋の様な物らしい

 

       

 石のつなぎ目にはこのような溝が彫ってある

 この溝に突起物をはめ込んでずれが出ないようにしたという

 当時の高度な建築技術を知ることができる貴重なものだ

       

 菊の紋を思わせるものを見つけた

 足に巻いたものにつけられた模様だ

 

      

 お供え物なのかな?

  

      

 これは非常に残酷な場面だ

 後ろ手に縛られた人が棒に括り付けられている

 頭を切り落とされた牛の様な動物も四つ足を縛られている

     

 これも同じように縛られて宙吊りにされている

 この人たちの運命はこの後どうなったのか・・・

     

       

      

      

       

 

      


エジプト旅日記41 コムオンボ神殿

2020-01-25 08:38:50 | 旅行

 

  夕刻コムオンボ神殿に向かう

 

 ナイル川近くの小高い丘の上にある神殿には歩いていく 行きは上りになるので坂道を登っていく

 一気に登るのではなくて折れ曲がりながら行くので あまり急な坂という気はしない

 道端には敷物を敷いた程度のお土産売りの店が並んだところがある

 3歳くらいの幼子が隅っこの方で 売り物らしいネックレスを両手に持って道行く人を見ていた

 持たされていたと言った方が当たっているかもしれない

 売り子の人々が大きな声で客寄せの声掛けをする喧騒なこの場で ただ立ち尽くすしか術のないこの子は

 親にとってはすでに働き手なのかもしれない

         

 神殿に向かう途中にある クロコダイルヴィレッジという名のこの施設は 

 ワニに関する遺物やミイラなどを展示してある施設 本物の生きたワニがいるわけではない

        

        

 ナイル川のナイルワニは1970年代に絶滅してしまったそうだ

 アフリカの他の地域やマダガスカルの一部にはまだ生息しているけれど 

 革目的の乱獲や 開発による環境の変化などで生息数が激減していて今では法的な保護をうけているという

 わに革のバッグやベルト、財布などに使われるために捕獲されて絶滅にまで至ってしまったなんて・・・

 ナイルワニは4~6メートルもの体長があり 体重は200~600キロ程もあるらしい

 動物であれば何でも食べるようで 死肉も食べてしまうらしい

 魚や鳥はもちろんバッファロー、シマウマ、ライオン等々

 体が大きくなるにつれて当然ながら獲物も大きくなるという

 何しろ1回の食事で自分の体重の半分の量を食べるというから食物のえり好みはできないと思う

 目の前にあるものは何でも捕まえてしまうというのもうなずける

 川で洗濯をしていた人がワニに襲われて亡くなるという事も良くあったらしい

 捕らえた獲物は水の中に引きずり込んで 自分の体を回転させて肉を引きちぎるようだ

 この行為をデスロールという


        

 だんだん神殿に近づいて来る

 この神殿はホルス神(ハヤブサの頭)とセべク神(ワニの頭)の二神を祀った二重構造の神殿となっている

 ホルス神はエジプト全土で信仰されていた神 一方セべク神の方はこの土地で信仰されていた神だという

 グレコローマン時代 エジプトでいえばプトレマイオス朝時代に造られたのだそうだ

        

 この神殿は 1800年代後半修復の手が入るまでは 半分が砂に埋まっていたそうだ

        

 左右にひとつづつある入り口の上の有翼日輪のレリーフ 彩色がわずかに残っている

        

 二重構造の為入り口も二か所ある

 ここからは眼下にナイル川が見える こちらは東岸で向かい側は西岸になる 

 なのでナイルのその向こうに沈みゆく太陽も見える

        

 柱、壁に刻まれているレリーフはいくらか立体感が増している

        

        

 神々が集まっている トキの頭のトト神、ライオンの頭のセクメト神、ハヤブサの頭のホルス神等々

 左から3人目がファラオで神々から祝福されている場面

 近寄ってみると膝やお臍のあたりが立体的になっているのがよくわかる

        

 手には生命のカギと言われているアンクを持っている

        

 太い柱が重たい石の天井を支えている

        

 左から二人目がワニの頭のセベク神


        

 

 


エジプト旅日記40

2020-01-15 10:08:26 | 旅行

 

 

           

 料理番組を見ていたら 突然画面が変わった

 

           

 こんな画面になり いきなりアザーン(礼拝を呼びかける合図)が聞こえてきた

 イスラムの礼拝は1日に スンニ派は5回(エジプトはスンニ派だそう)シーア派は3回だという

 その都度アザーンが流れる

 ちなみにイスラムの85%がスンニ派で シーア派は15%だという

 この礼拝は何時何分というように厳密に決まっているのではなく

 夜明け前とか午後とか日没時とかの時間帯のことであり 太陽の位置できまるそうだ 

 毎日何時何分と時間が決まっていればその時間を考慮して番組編成できると思うけれど

 太陽の位置なら日々刻々と変化していくので 番組の途中に突然始まるのもうなずける

 

 

           

 画面は モスクとアラビア文字が現れ ひたすら独特の節回しのアザーンが聞こえている

 

           

 アラブのモスク独特のお椀をかぶせた様な半円の屋根

 

 

           

 これはモスク全体を上から俯瞰しているようだ

 こうしてテレビを通じて国中に流れるのだから 国内でも有名なモスクに違いない

 

           

 尖塔がそびえたち風格のある厳かな感じさえするモスクだ

 

           

 エジプトの真っ青な空に塔やドームの白が映える

 

           

 やがて画面はこの建物に近づいて行く

 

           

 正門入り口に近づいてきた 

 これはドローンで撮影されたようで上空の高い位置から

 次第に下がってきてやがて入り口から中へと流れるように撮られていた


 

           

 中に入って行く 中はかなり明るそうに見える

 

           

 再び画面に大きな文字が表れてアザーンは終了となる

 こうしてみるとアラビア文字の難しそうなこと  逆にアラブの人たちが漢字を見ると難しそうに見えるんだろうな

 

 

           

 アザーンが終わるとともに料理番組の続きが始まる

 私たちの日常ではちょっと出会うことのないテレビでの出来事だった

 

         

 キャスターと思われる女性 

 眉を濃くしっかり描いている アイメークもかなり濃いけれど目鼻立ちがはっきりしているので違和感はない

 こちらの人々は目がパッチリしていてくっきりとした二重瞼で 

 まつげが長くて彫りの深い顔立ちの人が多いので化粧映えがする 羨ましい限り・・・

 

         

 

          


エジプト旅日記39 料理番組

2020-01-08 08:05:17 | 旅行

 

 テレビで料理番組を見る 

 言葉は理解できなくても 見ているだけで手順が分かり料理の作り方が理解できる

         

 これは3種類のディップとフライドポテトと3種類のサンドイッチ

         

 この女性が料理を作りながら説明している 

 ヒジャブをかぶりゴム手袋をしている以外は日本の料理番組と変わらない光景だ

         

         

 黄色のパプリカを切っている 奥には赤と緑のパプリカがある

 

         

 鶏のささ身を半分に切る 塩コショウを振っておく

         

 パプリカはささ身と同じ厚さに切る それをささ身の間に挟み 端から串を4本刺していく

         

 卵に塩コショウして溶いておく パン粉も用意しておく 小麦粉には赤いスパイスの様なものを混ぜている

         

 串に刺したものに小麦粉をまぶす

         

 そして溶き卵をくぐらせる

         

 パン粉をまぶす

         

 これを油で揚げる 串カツの様な物だ

 

         

 次は鍋にバターを溶かす

          

 そこに何やら細長い細かいものを投入 これが何なのかわからなくて残念

         

 良くかき混ぜる

         

 

         

 何かをこねている

         

 こねたものを延ばして細長く切る

        

 これにゴマや砕いたナッツなどをまぶして揚げ それを広げる 油切しているようだ

        

 出来上がったものを器に盛りつける 

 ひも状の持ち手の付いた器に 下には何かを編んだものが敷いてある

 人参、きゅうり、ミニトマト、パンと一緒に盛ったところは彩がきれい

        

 先ほどの串カツ様のものは ひと串ごとに切り分ける

        

 器に盛ると 白、緑、赤、黄色と切り口がきれい この串カツなら家でもかんたんに出来そう

 パプリカの代わりに玉ねぎとか長ネギとか 青じそをはさんでもおいしそう

 と思いつついまだに作ってはいない

 このままでもおかずの一品として充分だけど 刻みキャベツやソースを用意すればなお良いかな